【2026年最新調査】リマインドは「中6日」が新常識?データで判明したエンジニアが好む再会のタイミング

この記事をシェアする

自社からのスカウトに気づいてもらい、魅力的な候補者との対話の糸口を作るために、リマインドメールは欠かせない手段です。しかし、「いつ送るのが最適なのか」、そのタイミングに悩んでいる採用担当の方も多いのではないでしょうか。候補者から忘れられず、かつ「しつこい」と思われない絶妙なタイミングを見計らうのは、なかなか難しいものです。

この記事では、LAPRASの2026年最新データを基に、スカウト送信からの経過日数とリマインド返信率の関係を紐解きます。

データで判明:リマインドは「1週間後」が最も高い

今回の調査では、以下の条件のもと、直近2025/01~2026/02まで、直近約1年間にLAPRASから送られたリマインドメールの返信率を調査しました。

【調査概要】

  • リマインドメールを「1通目から4日以上経って送信したメール」と定義
  • 1通目送信とリマインドメール送信までの経過日数を横軸に取る
  • リマインドメールへの返信率を集計

1〜3週目にわたって続く「対話のチャンス」

データによると、返信率は2週目(7.18%)にわずかなピークがあるものの、1週目(6.69%)や3週目(6.50%)も十分に高い水準を維持しています。たとえ送信直後でなくても、エンジニアとの対話のチャンスは3週間にわたって安定して開かれていることがわかります。

あえて「一呼吸置く」ことがもたらす、検討のゆとり

スカウト送信後、1~3週間という期間をあけることは、決して「放置している」ことにはなりません。むしろ、エンジニアが多忙な業務の中でスカウト内容を咀嚼し、自身のキャリアと照らし合わせるための「検討時間」を提供しているというふうにポジティブに受け取ってもらえる可能性もあります。

採用側の熱量を維持しつつ、候補者の検討ペースを尊重する一つの目安として、「中6日(送信から7日目)で一度リマインドする」といった基準を設けるなどの方法もおすすめです。

リマインドを通して「急かさない誠実さ」を表現する

期間をあけて連絡することで、事務的な「催促」ではなく、相手の状況を慮りながらその後の状況を伺うニュアンスが伝わりやすくなります。結果として、企業と候補者の双方にとって心地よいコミュニケーションが生まれ、それが自社への信頼醸成にもつながっていきます。

返信率が高い時期にも「ムラ」がある

週単位で見ると安定して推移している返信率ですが、さらに細かく日単位で分析すると、返信率の変動に一定のリズムがあることがわかりました。

日次データから見える「対話の窓口」が開くタイミング

より詳細に日単位の推移を見ると、7日目(9.53%)と12日目(9.58%)に明確な返信率のピークが存在します。約1週間、2週間という周期は、週末や週明けのメール整理、あるいは「溜まったスカウトにそろそろ返信しよう」というエンジニアの生活リズムの区切りと重なりやすいと推測されます。

なぜ「10日目」に返信率が急落するのか

一方で、10日目(4.74%)に返信率が大きく落ち込むという、興味深い傾向も見られます。この急落の明確な理由は現時点では特定できていません。しかし、こうした「反応が良い時期」と「そうでない時期」のムラを把握しておくことは、リマインドのタイミングを戦略的に判断する一助になります。

複数回のリマインドで自社を認知してもらいやすくなる

過去にLAPRASが開催したイベントでは、共催会社であり、エンジニアの採用支援を手掛けている株式会社ICEONEより、リマインドの回数と間隔に関する知見が共有されました。

  • リマインドを複数回送ることで、自社を認知してもらいやすくなる。
  • 2回目以降のリマインドに関しては、少し間隔を置いて「2週間から1ヶ月」ほど空けると返信率が高まる傾向がある。

1回のリマインドで対話のチャンスを閉ざしてしまうのではなく、こうした時間軸を意識したアプローチも、候補者との接点を維持するために有効な方法です。

詳しくはこちら:

2024年版との比較:エンジニアの行動はどう変わったか

2年前の調査結果(2024年版)と比較すると、エンジニアの動向には顕著な変化が見て取れます。かつての「定石」が、現在では必ずしも通用しなくなっている実態が浮き彫りになりました。

2024年版はこちら:

「すぐ返信」する文化の終焉?「4日目」の返信率に大きな違いが生じた背景

2024年の調査では、スカウト送信から4日目の返信率が17.11%と非常に高く、明確なピークとなっていました。しかし、2026年の最新データでは6.44%まで減少しています。 かつては「記憶が新しいうちに、すぐにリマインドを送る」というスピード重視の戦略が有効でしたが、現在はその効果が限定的になっていることがわかります。

ピークは「より遅く、より深く」へ。逆転した7日目と12日目

一方で、以前よりも返信率が高まっているタイミングもあります。7日目(8.22%→9.53%)や12日目(9.38%→9.58%)では、2024年よりも現在のほうが高い数値を記録しています。 また、10日目の急落(11.11%→4.74%)も含め、以前よりも「反応が良いタイミング」と「そうでないタイミング」のコントラストがはっきりと表れるようになっています。

2026年の新常識:スカウトは「即レス」から「ストック」へ

こうした変化の背景として考えられる要因に、エンジニア採用市場の変化が挙げられます。

ダイレクトリクルーティングが広く一般化し、エンジニアの方々が受け取るスカウトの総量も増えました。その結果、一通ずつ即座に判断するのではなく、週末などに「まとめてストックを確認し、比較検討する」という方が増えたのではないかと考えられます。

4日目の反応が薄くても、7日目、12日目にチャンスが再浮上する現在のデータは、エンジニアが「自分のペースで、誠実に検討している」証拠とも言えます。採用側には、「早く返信が来ない=脈なし」と決めつけず、候補者の検討サイクルに合わせてリマインドを行い、忍耐強く待つ姿勢が大切になってきます。

エンジニアを尊重するリマインドのポイント

データから見えた「7日目」や「12日目」という返信率のピーク。これらを活用して、候補者の採用体験(CX)を損なわない、誠実なリマインドのポイントを次のように整理しました。

「中6日」を標準設定にする:相手の1週間を尊重する

リマインドをいつ送ったらいいか、明確な社内ルールが決まっていないのであれば、データ上の大きなピークである7日目に合わせるのが自然です。この「リマインドを『中6日』で送る運用を基本とする方法」は、単に返信率の向上だけが目的だけではありません。候補者の検討サイクルを尊重し、過度なプレッシャーを与えずに再確認を行うために、配慮あるリードタイムを設けるという意図があります。

文面のテンプレ化は極力避ける

定型文のリマインドは、他の企業のスカウトの中に埋没しやすく、候補者の気持ちが離れてしまう要因にもなります。「数ある候補者の一人」としてではなく、「なぜあなたに声をかけ続けているのか」が伝わるような、パーソナライズされた文面を心がけることが大切です。

文面のアップデート:「催促」ではなく「再確認」と「価値提供」

「再アプローチ」であることを意識して、最初に送ったスカウトの文面と変化をつけていくことも忘れないようにしましょう。

ただし、「返信を忘れていませんか?」という催促のスタンスではなく、「今のタイミングで検討可能かどうかの再確認である」という姿勢を示しましょう。たとえば以下のような工夫を添えることで、「急かしている」というニュアンスを和らげ、返信のハードルを下げることができます。

  • 新しい情報の提供: 「その後いかがでしょうか」という言葉に添えて、前回の送信後に追加された最新情報(新着のテックブログや、チームの新しい取り組みなど)を共有し、検討の材料をアップデートする。
  • 心理的ゆとりへの配慮: 「ご多忙の折かと思いますので、数ヶ月先のご調整でも構いません」といった、相手の時間を尊重する一言を添える。

中長期的な関係維持を前提としてリマインドを続ける

データによれば、最初の送信から1ヶ月以上経過しても4%以上の返信率が維持されています。

「今すぐ返信がない=失敗」と捉える必要はありません。適切な距離感で連絡を続けることは、将来的な「最適なタイミングでの再会」に向けた種まきになります。リマインドを事務的なタスクとして処理するのではなく、候補者一人ひとりと向き合う誠実なアプローチとして捉え直すことが、良好な関係構築の第一歩です。

適切なタイミングでのリマインドが、誠実な対話のきっかけになる

今回の調査では、2024年の調査と比較して大きな変化が見て取れました。かつての「短期的にピークが訪れ、その後なだらかに低下する」という傾向から、現在は「波がありながらも中長期にわたって一定の返信率が維持される」という傾向へと変わっています。

こうした変化に合わせ、企業側も焦らずにゆとりを持ち、候補者のペースに向き合っていく姿勢がこれまで以上に重要になります。

エンジニアの生活リズムに合わせたリマインドは、単なる効率化の手段ではありません。「あなたの状況や検討サイクルを尊重している」という、企業からのメッセージでもあります。

候補者の「今」に合わせたアプローチを

候補者の職歴更新や『転職意欲』の変化は、対話を求めているサインかもしれません。

こうしたサインを見逃さないため、LAPRASには候補者の職歴更新や「転職意欲」の変化をリアルタイムで捉えて通知する機能があります。これらを活用することで、データに基づいた「中6日」の運用に加え、個々の候補者が「今、話を聞きたい」と感じているタイミングを逃さずにアプローチすることが可能になります。

候補者一人ひとりのリズムを尊重した誠実なリマインドが、新たなキャリアの扉を開く、価値ある対話の第一歩となることを願っています。

こちらの記事もおすすめ: