2021年4月よりLAPRAS SCOUTを導入した株式会社ログラス。TwitterDMを活かしたスカウトで返信率58%という驚異的な数字を残しています。また、7月までの3ヶ月という短い期間で110件以上のスカウト、60回以上のカジュアル面談を実現し、エンジニアの複数名採用に成功。その後も波を終わらせることなくエンジニア採用を進めているログラスの採用計画について、同社のCTOである坂本さんからお話を伺いました。
《プロフィール》
取締役 CTO
坂本 龍太さん:
2013年、当時60名程度であったビズリーチに初の新卒として入社。同社が1,500人まで急成長する中で求人検索エンジン・採用管理SaaS・新規SaaS事業の開発責任者など、新規事業を中心に経験を積む。その後、サイバーエージェントに移り、AIチャットボットサービスの基盤を担当。2019年5月に株式会社ログラスを共同創業、CTOに就任。
株式会社ログラス:
企業経営を推進する次世代型経営管理クラウド「Loglass」を開発・提供している。
経営に必要な数値の一元管理をクラウド上で実現することで、業務の効率化・経営と事業部が同じ目線で会話でき、全ての企業が正しい意思決定を行うことができる「スクラム経営」の環境づくりを構築。
ICC カタパルトグランプリ優勝など、数多くのピッチでも優秀な成績を残し、注目を集め続けるSaaSスタートアップである。
目次
ダイレクトリクルーティングの導入で、エンジニア組織強化を加速させる
― LAPRAS SCOUTの導入の経緯を教えていただけますか?
2020年末ごろからログラスの事業も軌道に乗り始め、私たちの提供するプロダクトの大きな機能開発計画が明確になってきました。その課題を解決するには、当時のエンジニアチームの規模では明らかにリソースが不足していたんです。それまでのログラスの正社員エンジニアは6名で、代表の布川や私と繋がりのあるエンジニア、知人からの紹介をベースにリファラルで採用していました。しかし、リファラル採用だとマッチ度が高い優秀な人材と出会える反面、十分な数の面談を組むことが難しいという課題がありました。そこで早急な組織拡大を図るために、スカウト媒体の導入を決定したんです。
自社にマッチしたハイスキルのエンジニアを獲得するには、既に転職活動をしている転職顕在層だけではなく、転職活動をまだ積極的に行っていない転職潜在層に対するアプローチが重要だと考えていました。そんな私たちの採用方針を実現していくために、LAPRAS SCOUTは最適な媒体だと思いました。
LAPRAS SCOUTを使用することで候補者のさまざまな情報にもアクセスしやすくなりました。GitHub、Qiita、connpass、Twitter、noteと多くの情報を比較できる点は他媒体にないLAPRAS SCOUTの大きな強みです。候補者が現在持っている技術スキルの確認と同時に、どのようなスキル・言語に興味を持っているのか、どのような課題に取り組んできたのか、多角的に候補者のことを知れるというのは魅力的なポイントだと思います。
TwitterDMを活用したスカウトで驚異の返信率58%
― LAPRAS SCOUTの運用方法を教えてください。
候補者のリサーチ・ピックアップに関しては、スキルなど採用要件を共有して、副業人事の方にレコメンド検索を使ってお手伝いしていただいています。私は毎朝6時半からの2時間をエンジニア採用の時間として、候補者プロフィールや情報を精査し、スカウトメールの作成をしています。候補者のスクリーニングの際には、プログラミング言語やFWを問わず、事業の成長やチームの生産性向上に貢献されてきたか?を最も重視しています。その上でDDDやサーバーサイドKotlinといった弊社で使用する言語・スキルへの興味があれば最高ですが、これらの経験は問いません。また、スタートアップで働くことを楽しめるマインドセットを重視しています。LAPRAS SCOUTでクローリングされている情報なら、こういった部分もしっかりとケアできるのがいいですよね。気になる方が見つかったら、TwitterDMでスカウトメールをお送りします。
さらに週に1回1時間「ウルトラスーパースカウトタイム」と称して、ログラスの正社員エンジニア全員が採用の為に取り組む時間を作っています。候補者の中にTwitterフォロワーなどがいればTwitterDMでスカウトメールを送ってもらったり、採用活動に繋がるような記事を執筆してもらったりもしています。現場のエンジニアがチーム開発の重要性を理解してくれているので、積極的に採用活動に参加してくれていますね。これは過去にチーム作りを経験しているエンジニアが多い、ログラスの強みなのかもしれません。過去の経験を活かして、最強のチームを作ろうという意識が根付いています。
― TwitterDMでスカウトをお送りするのに、なにか理由はありますか?
Twitterは日常的に使うSNSとして利用しているエンジニアが多いので、TwitterDMの方がメールよりリアルタイムに見られているように感じています。特に転職潜在層は、転職活動用のアカウントに届くメールを逐一確認していない可能性もあります。もちろん転職意欲の有無などもありますし、一概に言い切れる話ではありませんが。ログラスとしてもTwitterなどでの発信は大切にしていますし、その辺りの親和性も高いのではないかと思います。
LAPRAS SCOUTを使い始めてから、TwitterDMを含めて110件以上のスカウトをお送りしてきました。スカウトをお送りする際は候補者のどういった部分に惹かれたのか、どんな技術・経験をログラスで活かしてほしいと思っているのかが、しっかりと伝わるパーソナライズされた文面を心がけています。ありがたいことに多くの候補者に興味を持っていただき、これまでに60回程度のカジュアル面談を実施することができています。
副業からのジョインで、企業・候補者間のギャップをゼロに
― 選考段階で、ログラス社が独自に取り入れていることはありますか?
カジュアル面談の後は選考へと進んでいただくのですが、ログラス独自の選考フローとして一次面接の後に「お試し副業」を取り入れています。実際にログラスのエンジニアと一緒に働く場を体験してもらうことで、入社後のギャップが生まれないようにという狙いがあります。Slackに入って頂き、実際の開発タスクを進めてもらったり、社内スクラムイベントに参加していただいています。
2週間ほどの短い期間ですが、採用するログラス側も、採用される候補者側も、お互いの自然体の姿が確認できる大切なフローです。経歴書やポートフォリオだけで候補者の能力を測ることはできません。企業と候補者の本当の相性は、一緒に働いてみて初めてわかることも多いと思っています。採用後のアンマッチは、お互いにとっていいことはありません。現在採用する方たちは創業メンバーとしてのポジションになるので、離脱した時のコストも大きいです。であれば、採用する際にコストをかけ事前にギャップを出来る限りなくすことが、先々の定着率にも繋がると私たちは考えているんです。このような形でマッチングを確認しやすいのも、潜在層にアプローチしているからであり、また、業務委託を行っても手数料が発生しないLAPRASだからこそです。
― 今回採用された方について教えていただけますか?
キャリア3年目の若手エンジニアとテックリード・リーダー経験を持つキャリア6年目のエンジニアを、サーバーサイドエンジニアとして2名採用することが決定しています。どちらの候補者の方も、これから成長を見込める市場のスタートアップで働きたいというマインドをお持ちで、私たちが求めていたエンジニア像と合致しました。
採用が決まった人以外でも、LAPRAS SCOUT経由で選考へと進み、現在「お試し副業」でログラスで業務を体験していただいてるエンジニアも5名ほどいらっしゃいます。
LAPRASで管理する候補者情報が、今後の中長期的な採用活動の基盤になる
― 今後のログラス社について聞かせていただけますか?
現在、LAPRAS SCOUTのタレントプールには1,000人を超える候補エンジニアがいます。ですが、まだこの候補者全員にアプローチをしているわけではありません。LAPRAS SCOUTの転職アラート機能では、それぞれの候補者の転職意欲の変化を自動で追って知らせてくれるので、最適なタイミングでスカウトできるようにしていきたいと思っています。
優秀なエンジニアであればあるほど、スカウトなどアプローチのタイミングは大切だと思っています。単純な金銭面など条件だけではなく、プロダクトや事業の魅力を効果的に打ち出して、ログラスに力を貸してくださる優秀なエンジニアとの出会いを創出していきたいですね。
― 本日はありがとうございました!
スカウトメールの返信率を上げるベストプラクティスをebookで公開中
エンジニア採用におけるスカウトメール作成の基本や返信率を高めるポイント、返信率が上がらないときの原因と対策まで、採用成功につなげるためのスカウトメールの全てが分かる内容にまとめました。
<コンテンツ一例>
- スカウトメールの返信率を上げるポイント
- スカウトを送る相手について仮説を立てる
- 返信率が上がらないときの対処法
- スカウトを受け取った候補者の声を参考にしよう
etc.