人材採用は、みんなで行う「仲間探し」。エンジニアとコーポレートで手を結び、理想のスクラム採用を実現したドクターメイトの採用ノウハウとは

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2022年9月よりLAPRAS SCOUTでのエンジニア採用を始めたドクターメイト株式会社。採用活動は「仲間探し」という思いを軸に、スクラム採用でエンジニアを獲得する同社が感じるLAPRAS SCOUTを活用する魅力とは。同社の開発組織を牽引するエンジニアマネージャーの榎本さん、コーポレートデザイングループで人事採用のスペシャリストとして活躍する中村さんからお話を伺いました。

プロダクト開発グループ
エンジニアリングマネージャー
榎本 陽祐さん:
新卒で金融系、5年目にWeb系サービスの開発に携わる。2021年10月にドクターメイト株式会社に転職。当初は副業でのジョイン予定だったが、同社の掲げるMission、社会に大きな影響を与える可能性に興味を惹かれ、正社員でのジョインを自ら熱望する。現在はプロダクト開発グループのグループオーナー・エンジニアリングマネージャーとして、開発組織を牽引している。

コーポレートデザイングループ
採用人事
中村 恵美さん:
人材紹介会社・派遣会社で人材コーディネーターとして経験を積む。人生の大きな転換期となる転職よりその人のキャリアに深く長く関わりを持つ仕事として、企業内の採用人事に興味を持つように。2022年4月ドクターメイト株式会社と出会い、同社の掲げるMVVに強く惹かれ採用人事としてジョインする。

ドクターメイト株式会社
「すべての人生を右肩上がりにする」をMissionに掲げ、介護する人、される人、介護に関わるすべての方の人生が「よかった!」と言える世界を目指して活動。専任の看護師や医師に相談できるオンライン医療相談と、夜間オンコール代行で「24時間365日」医療サービスを提供します。

スクラム採用をやりきる為に、最適なツール

―― LAPRAS SCOUT導入の経緯を教えていただけますか?

榎本:2022年春ごろに資金調達ができたことも背景にあって、社内のエンジニア組織の強化に力を入れるようになりました。それまではリファラルでの採用を軸にして、元々繋がりのある人材と接点を持っていくようなスタイルでした。しかし弊社が目指す事業の成長曲線を考えた時に、よりスピード感のある採用がマストとなり、ダイレクトリクルーティングに注力するようになりました。複数のスカウトサービスを試していく中で、LAPRAS SCOUTも2022年9月から導入することになりました。

LAPRAS SCOUT導入前から、ドクターメイトではエンジニア採用に関して、採用するプロダクト開発グループとコーポレートデザイングループが連携しながら進めていくスクラム採用の形を採っていました。ドクターメイトでは、基本的に「採用」という言葉は使っていなくて。社内のメンバー全員で「仲間集め」に向き合うという姿勢を大切にするようにしています。このあたりのスクラム採用に対する考え方は私や中村がジョインする前からあって、LAPRAS SCOUTを活用することでより良い結果がだせるのではないかという期待はありましたね。

―― LAPRAS SCOUTのどんな部分に魅力を感じましたか?

中村:エンジニア採用に特化したサービスの多くは「技術スタックが確認しやすい」「技術レベルのチェックがしやすい」といった所が強みでした。しかしドクターメイトが求めていたのはそういった技術面の部分だけではなくて。エンジニアリングスキル以外の、候補者の方が考えている未来や考え方などの情報を、多角的に得たいと思っていました。

実際にエンジニアの登録者数が多く、データベース数が多いサービスも導入してみたのですが、私たちが求めていた情報を得るには適していないこともありました。それに対し、LAPRAS SCOUTは幅広い候補者情報やアウトプットが一箇所に集約されていて、多角的に候補者情報を見られる最適なサービスでした。

榎本:私たち採用企業側から見た時、クローリングされた多くのアウトプットに関する情報があると、候補者に対して様々な側面から訴求しやすいんですよね。GitHubなど技術力に関する情報しか持っていない状態だと「弊社ならTypeScriptが使えます」といった技術面からの訴求しかできません。しかし、前職での経験や感じていた課題感、connpassでの参加イベントを見ていくことで、候補者自身がこれから目指していきたいビジョンを読み取ることができ、エンジニアリングスキルだけに留まらない、パーソナライズされた訴求が可能になります。

アプローチを受けた候補者が「自分のことを良くわかってくれている」「本当に興味を持ってくれているんだな」と感じてもらえるような関係性を築いていきたいと思っていますね。私自身もエンジニアとしてスカウトをいただく中で、そんな風に感じられる企業との接点を持つことは嬉しいですし、大切にしていました。だからこそ、ただ単に現状の技術スタックが合っているからという理由だけでお声掛けすることはありませんね。

―― なるほど。続いて現在の具体的な運用方法を教えていただけますか?

榎本:まずは簡単な技術スタックでフィルタリングし、レコメンド検索でピックアップされてきた候補者を見て、気になる方をタレントプールに追加していきます。この段階ではまだそんなに細かくは見ていませんので、この段階では興味通知は送らないようにしていますね。

その後、タレントプールに追加した候補者情報の詳細を確認し、訴求してほしいポイントをメモとして残し、コーポレートデザイングループの採用チームにメールアプローチの文面を作成してもらいます。この部分に一番時間を割くようにしていて、まとまった時間を作って集中的に確認できるようにしています。

「アプローチをかけたい候補者」「カジュアル面談まで進んだ候補者」「選考に進んでくれた候補者」…といったように、選考状況によって細かくタレントプールをわけることで、その時に起こさなければいけないアクションを、プロダクト開発グループ・コーポレートデザイングループがすぐに確認できるように運用しています。中には「今の段階だとマッチしないが、将来的にタイミングが合えばお声掛けしたい」と感じるような方用のプールなども作っています。

中村:アプローチをかける候補者が決定したら、私たち採用チームでお送りするメールを作成します。

榎本:興味通知はこのタイミングで送っています。メールを送る前段階にお送りして、候補者側からも「興味あり」の返信をいただければ最優先で対応し、「興味なし」がくればスカウトメールもお送りしないといった流れですね。

中村:ここからのメールでのやり取りやカジュアル面談・面接の調整などは基本的に採用チームで巻き取っています。採用に関わる全ての業務を、エンジニア組織だけで完結するとなると、現実的にはかなり難しい部分もありますから。連携して業務を切り分けながら進めていくのが、今のベストな形だと思っています。

中村:新しいポジションのJob Descriptionを出す際には、社内のチャットに共有するのですが、それを見た別グループのメンバーがコメントを入れてくれるんです。「この文章いいですね」「こんな言い回しの方が伝わりやすいかも」など、会社みんなで「仲間探しをする」というマインドが行き渡っていると感じます。

榎本:一部の人間だけが仲間探しに関わるのではないんですよね。採用広報として発信している社員インタビューや社員座談会などの協力や拡散にも、みんな自分ごととして積極的に関わってくれています。

◎榎本さんが執筆したエンジニア採用に関するブログ

現在だけではなく、半年後・一年後の未来を一緒に想像できる出会いを求める

―― LAPRAS SCOUTを通じて、採用できたエンジニアについて教えていただけますか?

榎本:エンジニアとしての技術的にはこれからの伸びしろを感じる方でした。経験はまだ浅いのですが「今は技術を固めて、ゆくゆくはマネジメント領域へと進んでいきたい」という目指していきたいビジョンを明確に持っている所に魅力を感じました。それに加えて、ドクターメイトのMVV(Mission・Vision・Value)に対しての共感性の高さなども惹かれた理由のひとつです。


中村:その時に必要となる技術を持つエンジニアを探すというより、入社して半年後・1年後のWillを一緒に描ける方を探すという視点を、ドクターメイトでは大切にしています。現状の課題だけを解決するイシュー採用ではなく、近い未来像を共有できるかどうかが、仲間探しの根底にあると感じています。

榎本:魅力的なエンジニアリングスキルに引っ張られて「この人いいかも!」なんて気持ちになっちゃうこともありますが(笑)。そんな時に「今のタイミングでお声掛けするのは、お互いにとって最適ですか?」と、中村さんが俯瞰的な意見を出してくれるのでありがたいです。こういった部分も、連携して仲間集めに向き合っていくことのメリットだと思いますね。

―― カジュアル面談や面接の際に、気をつけているポイントなどはありますか?

榎本:「成長していきたい」「成長していける」という言葉ってちょっと漠然としているな、と私は思っています。1年後の近い未来に向けて、「どっちの方向に成長をしたい」「どの部分を学んでいきたい」という部分をお互いに理解しあっている関係性の構築が大切だと思います。ですのでカジュアル面談では「あなたが転職において大事にしている価値観・基準はなんですか?」というお話を冒頭で聞かせてもらうようにしています。そこの価値観に対してドクターメイトの事業や開発スタイル、技術スタックがどうマッチするかを道筋立ててからお話しするようにしていますね。

LAPRAS SCOUTなら、候補者のことを多角的に知ることができる

―― ドクターメイト社にとって、LAPRAS SCOUTはどういった存在になっていますか?

榎本:「スクラム採用を強力に支援してくれるツール」ですね。現場のエンジニアチームとコーポレートチームでの連携が、LAPRAS SCOUTを利用することで円滑になっていると感じています。タレントプール間の移動やメモ機能など、直観的に作業を進めることができるようになったのは、LAPRAS SCOUTを導入して良かった点ですね。

中村:私たちのような非エンジニアの場合、コードを読むことはできないのでスキルの評価ってエンジニアに任せっきりになってしまいます。そういった技術的な部分以外を知ることができるのは、LAPRAS SCOUTの存在が大きい。Twitterやconnpassでのイベント参加情報などコードではない部分で「エンジニアの人となりを知れるデータベース」だと思っています。

―― 本日はありがとうございました!

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