エンジニア採用サービスの5つのカテゴリーとメリット・デメリットまとめ

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LAPRASのマーケティング担当の染谷です。
今回は、エンジニアを中途採用できる各サービスについてまとめてみました。

エンジニア採用サービスはエンジニアの人手不足を背景に次々と新しいサービスが出てきています。成果を出すためには適切なサービス選定が必要ですが、サービスの種類があまりにも多いとサービス間の比較も手間になってしまいます。

そこで、今回はエンジニア採用各サービスの5つのカテゴリーに分け、カテゴリーごとのメリット・デメリットを整理してみました。

基本的に現在存在するエンジニア採用サービスはこの5つのカテゴリーに分けられるので、カテゴリーのメリット・デメリットを理解するだけで、サービスの比較や検討もしやすくなります。
皆様の採用活動にお役立ていただけると幸いです。

エンジニア採用サービスの5つのカテゴリー

IT/WEB系のエンジニア採用サービスをカテゴライズしてみるとこのように分類できます。もちろん、これ以外にもサービスを分類する軸はありますので、皆さんのニーズにあわせてよりブラッシュアップしてみるといいかもしれません。

各カテゴリーの概要

①エンジニアがメイン×会員登録型×求人広告型
  代表的なサービス:Green、Paizaなど
主にエンジニアが候補者として登録しており、企業は求人を掲載して候補者からの応募を待つタイプの転職サービスです。

②エンジニア以外も採用可能×会員登録型×求人広告型
  代表的なサービス:Wantedlyなど
幅広い職種の候補者が登録しており、企業は求人を掲載して候補者からの応募を待つタイプの転職サービスです。

③エンジニアがメイン×会員登録型×ダイレクトリクルーティング型
  代表的なサービス:転職ドラフト、Forkwellなど
主にエンジニアが候補者として登録しており、企業は登録された候補者にスカウトを送ることでアプローチする転職サービスです。

④エンジニア以外も採用可能×会員登録型×ダイレクトリクルーティング型
  代表的なサービス:Bizreach、キャリトレなど
幅広い職種の候補者が登録しており、企業は登録された候補者にスカウトを送ることでアプローチする転職サービスです。

⑤エンジニアがメイン × 非登録型 × ダイレクトリクルーティング型
  代表的なサービス:LAPRAS SCOUTなど
WEB上のデータ等からエンジニアの候補者DBが構成されており、企業は候補者にスカウトを送ることでアプローチする転職サービスです。

各カテゴリーを分ける軸にあわせて、メリット・デメリットを説明していきます。

横軸:アプローチ対象のメインがエンジニアか?

横軸の「エンジニアがメイン」・「エンジニア以外も採用可能」は、各サービスを活用してアプローチできる主な対象がエンジニアかどうかを示しています。
例えばpaizaは「IT/WEBエンジニアのための転職サービス」を謳っており、エンジニアの採用に特化したサービスですが、Wantedlyはエンジニアに限らず、様々な職種の採用に活用できます。

<アプローチ対象がエンジニアメインであることのメリット・デメリット>
アプローチ対象がエンジニアメインになるエンジニア採用サービスを利用する際のメリット・デメリットを並べてみましょう。(職種を問わずカバーしている採用サービスを活用する際は、以下のメリットとデメリットが反転します)

メリット :エンジニアの候補者が比較的多い
      エンジニア採用に必要な情報を確認しやすい
デメリット:エンジニア以外の採用が必要な際の利用に運用工数がかかる

エンジニア採用に特化したサービスは、エンジニア採用をしたい企業・転職を検討しているエンジニアの双方に最適化されてます。つまり、候補者DBの構築もエンジニアをメインターゲットとしておこない、企業側の機能開発もエンジニア採用に取って好ましいようにおこないますので、結果的にエンジニアの候補者が比較的多いエンジニア採用に必要な情報を確認しやすいというメリットが生じます。

しかし、一方で他の職種の採用には向いていない(できない)のでエンジニア以外の採用が必要な際に利用が手間になるというデメリットがあります。
エンジニアだけでなく、他の職種の採用も必要な場合、採用スピードを最速にするにはエンジニアがメインの転職サービスと他の職種もカバーする転職サービスを双方活用することですが、ここは採用担当・採用チームのキャパシティも考慮にいれる必要があります。

縦軸:候補者データベースの構築方法とアプローチ方法

続いて、縦軸を見てみましょう。
縦軸は候補者データベースの構築の仕方と候補者へのアプローチの仕方で分類しております。

会員登録型転職サービスか非登録型転職サービスか

1つめの軸が候補者データベースの構築方法が「会員登録型」か「非登録型」かです。一般的にほとんどの転職サービスは、候補者が各サービスに登録しています。これらが「会員登録型」転職サービスです。「非登録型」の転職サービスの代表格はLAPRAS SCOUTですが、LAPRAS SCOUTでは候補者データベースを、候補者がGitHubやQiitaなどネット上に発信している情報をクローリングし、集めた情報を基にスコアリングすることで作っています。

このようにテクノロジー等を活用して、登録の手順なく候補者DBを構築するのが「非登録型」の転職サービスです。

<非登録型のメリット・デメリット>
それでは、非登録型のエンジニア採用サービスのメリット・デメリットを見てみましょう。(会員登録型の採用サービスを活用する際は、以下のメリットとデメリットが反転します)

メリット :転職潜在層(転職サービスに登録)に幅広くアプローチできる
デメリット:転職意欲が候補者によって異なる

非登録型のエンジニア採用サービスは候補者データベースを転職サービスへの登録情報に依らずに構築することになりますので、転職サービスに登録しない方にもアプローチが可能です。転職サービスに登録しない方の代表格は、エンジニアで増えている“つて”で転職する層や、転職潜在層と呼ばれる転職意欲は一定あるが、転職活動をまだ初めていない人たちです。実際に転職活動をアクティブにしている人よりも、このような人達の人数の方が圧倒的に多いので、妥協せず本当に採用したいターゲットにアプローチすることができる上に、さらに他社と選考が競合することも少なくなります

一方で転職意欲は候補者の状況にも依りますので、平均すると会員登録型転職サービスよりも採用までのリードタイムが長くなる傾向にあります。

求人広告型転職サービスかダイレクトリクルーティング型転職サービスか

2つめの軸が候補者へのアプローチの仕方の分類です。ダイレクトリクルーティング型は企業が応募者に対してアプローチしていく必要のあるサービスで、求人広告型は企業が求人等の情報を候補者向けに掲載し、応募する候補者を待つタイプのサービスです。

ただし、Wantedlyでもスカウト機能のオプションをつけるとダイレクトリクルーティング型の利用ができるなど、オプション等によって両方の機能を併せもつサービスも多いので、どちらの利用形態をメインで考えているかに応じてメリット・デメリットを理解すると良いでしょう。

<ダイレクトリクルーティング型のメリット・デメリット>
それでは、ダイレクトリクルーティング型のエンジニア採用サービスのメリット・デメリットを見てみましょう。(求人広告型の採用サービスを活用する際は、以下のメリットとデメリットが反転します)

※ちなみにダイレクトリクルーティング自体のメリットについてはこちらの記事にもまとめているので、ご参照ください。

メリット :採用したい(妥協しない)候補者にアプローチができる
デメリット:候補者へのアプローチに工数がかかる

ダイレクトリクルーティング型のサービスのメリットは自ら候補者を探してアプローチできるので、採用したい(妥協しない)候補者にアプローチができるという点です。一方で、その反面スカウトメールの作成をおこなう必要があり、候補者へのアプローチに工数がかかるというデメリットもあります。

まとめ:各サービスの活用の仕方

以上のように各エンジニア採用サービスをポジショニングする軸を整理してみました。これらのメリットを整理してみると以下の図のようになります。

それぞれ、カテゴリーごとに簡単にまとめると、以下の用になります。

①エンジニアがメイン×会員登録型×求人広告型
  代表的なサービス:Green、Paizaなど

 メリット :エンジニアの登録者が多い
       転職活動中の方から応募が来る
       運用負荷が軽い
 デメリット:他の職種の採用には別サービスの利用が必要
       採用したい候補者が来るかはコントロールできない(応募者次第)
       転職潜在層へのアプローチはできない

②エンジニア以外も採用可能×会員登録型×求人広告型
  代表的なサービス:Wantedlyなど

 メリット :他の職種の採用にも活用できる
       転職活動中の方から応募が来る
       運用負荷が軽い
 デメリット:エンジニアの登録者の割合が少ない
       採用したい候補者が来るかはコントロールできない(応募者次第)
       転職潜在層へのアプローチはできない

③エンジニアがメイン×会員登録型×ダイレクトリクルーティング型
  代表的なサービス:転職ドラフト、Forkwellなど

 メリット :エンジニアの登録者が多い
       転職活動中の方に絞ってアプローチができる
       採用したい候補者にアプローチができる
 デメリット:他の職種の採用には別サービスの利用が必要
転職潜在層へのアプローチはできない
       スカウトメールを書くこと等に運用負荷がかかる

④エンジニア以外も採用可能×会員登録型×ダイレクトリクルーティング型
  代表的なサービス:Bizreach、キャリトレなど

 メリット :他の職種の採用にも活用できる
       転職活動中の方に絞ってアプローチができる
       採用したい候補者にアプローチができる
 デメリット:エンジニアの登録者の割合が少ない
転職潜在層へのアプローチは対象が限られる
       スカウトメールを書くこと等に運用負荷がかかる

⑤エンジニアがメイン×非登録型×ダイレクトリクルーティング型
  代表的なサービス:LAPRAS SCOUTなど

 メリット :エンジニアの候補者が多い
       転職活動前の転職潜在層にもアプローチができる
       妥協せず採用したい候補者にアプローチができる
 デメリット:他の職種の採用には別サービスの利用が必要
候補者によって転職意欲に差がある
       スカウトメールを書くこと等に運用負荷がかかる

エンジニア採用サービスの選び方

このように整理してみると、エンジニア採用サービスの選定もいくつかの検討ポイントに整理できそうです。

検討ポイント① エンジニアがメインのエンジニア採用サービスを活用するか?

エンジニアがメインの採用サービスを活用した方がエンジニア採用は進みます。自社のエンジニア採用のニーズ(質・人数)が「エンジニア以外も採用可能」な転職サービスだけではまかなえない場合、「エンジニアがメイン」のサービスを使うべきです。
ただし、その反面サービスの活用に採用担当や採用チームのリソースを割く必要はあります。


検討ポイント② ダイレクトリクルーティング型のエンジニア採用サービスを活用するか?

基本的に求人広告型とダイレクトリクルーティング型の双方の採用サービスを同時活用した方がエンジニア採用は進みます。採用担当や採用チームのリソース(予算・運用工数)が許すのであれば両方を活用すべきです。

もし片方の活用しかできない場合は、自社の採用したい人材が求人広告型やエージェントで待っていて来るレベルなのか、もしくは自社の採用したい人数が求人広告型やエージェントで待っていて期限までに採用できるレベルなのか。もし、そうでなければ「ダイレクトリクルーティング型」の採用サービスを使うべきです。ダイレクトリクルーティング型であれば採用したい(妥協しない)候補者にアプローチができますし、採用に必要なアプローチ数も自らでコントロールすることが可能です。
採用担当や採用チームの運用工数に余裕がなくても、採用者が配属される現場部署などに手伝ってもらうことが有効です。


検討ポイント③ 会員登録型と非登録型どちらのダイレクトリクルーティングを活用するべきか?

基本的に会員登録型と非登録型の双方のダイレクトリクルーティングサービスを同時活用した方がエンジニア採用は進みます。採用担当や採用チームのリソース(予算・運用工数)が許すのであれば両方を活用すべきです会員登録型と非登録型でアプローチできる人材層がまったく違うので、採用したい人へのアプローチを自在に進めていくことができます。

しかし、一方しか出来ない場合はどうすれば良いでしょうか?
その場合は、自社にとって人材の質が重要なのか(この場合、非登録型)、人数確保(この場合、会員登録型)が重要なのかで切り分けるべきです。

人材の質を重要視するなら非登録型

多少、時間がかかってもいいから優秀な人が採用できることを重視するという場合は非登録型がお薦めです。なぜなら、アプローチできる対象が幅広いので、妥協せず自社が本当に欲しい人材にアプローチできます。また、他社のアプローチを受けていないケースも多いので、他社と競合せず採用できるというメリットもあります。

人数確保を重要視するなら会員登録型

人材の質にこだわるよりも、採用スピードが必要な場合は、会員登録型がお薦めです。登録型のサービスでアクティブな候補者は、転職活動中のケースが多いので採用スピードは非登録型より早まることが想定されます。ただし、他社との競合も考えられるので、獲得競争に陥ることも想定されます。

以上、エンジニア採用サービスのポジショニングとポジショニングに応じたメリット・デメリットをまとめてみました。

皆様の参考になれば幸いです。

ちなみにエンジニアがメイン対象の非登録型、ダイレクトリクルーティングサービスLAPRAS SCOUTの詳細はこちらから確認できるので、興味があれば見てみてください。

 


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