エンジニア採用担当が知っておくべきteratailの基礎知識

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LAPRASカスタマーサクセス担当の中本です。

今回の記事では、teratailの見方について説明していきます。エンジニア採用に役立つサイトの見方をまとめた記事、エンジニア採用担当が知っておくべきGitHubの基礎知識Qiitaの基礎知識connpassの使い方に次ぐ第4弾です。

この記事でも、これまでの記事と同様に、teratailの基本的な知識や見方から、普段teratailに親しみのない採用担当の方でもすぐに使える採用テクニックをお教えします。

teratailとは?

teratailは、ITエンジニアに特化したQ&Aサイトです。

ユーザーがそれぞれのアカウントを持ち、プログラミングをしている際に生じる疑問を質問をしたり、知識を持ったユーザーがそれらの質問に回答をしたりする、プログラミング専門のYahoo!知恵袋のようなものです。

現在、月間ページビューは320万以上、ユニークユーザー数は約150万人、1日に6万人以上のエンジニアがアクティブに活動しています。

質問に対する回答率は90%以上(2019/03/14時点)あり、平均回答スピードは約1.5時間と、ほとんどの質問に素早く回答が返ってきています。

teratailの回答率は90%以上

回答実績などに応じて各ユーザーがスコアリングされているため、直感的にエンジニアの技術力がわかるという点で、採用において候補者を見極める際の一つの材料とすることもできます。

teratailの基礎機能

ここからはteratailの基礎機能をいくつか説明します。

 

タグ

言語や技術の名前のタグが用意されています。質問をする際にタグを5つまで設定でき、その技術を持った人がその質問を見つけやすいようにすることができます。

また、タグをクリックするとそのタグだけのQ&A一覧をみることもできます。

teratailのタグ

※各質問にタグが設定されている

Myタグ

頻繁に使うタグはMyタグに登録しておくと、トップページでそのタグが付いている最新の質問が表示されるようになります。

teratailのmyタグ

※頻繁に使うタグはMyタグに登録できる

バッジ

バッジはteratail内で行う様々な行動に対して付与されます。回答に対する高評価の回数や質問の被閲覧数などによるもあれば、季節ごとのログインキャンペーンなどのバッジも存在します。

teratailのバッジ

※サービス内の活動でバッジが付与される

質問・回答の評価

質問は閲覧者によって評価されます。質問者以外のユーザーにも役立つような質問には高評価がつけられ、逆にプログラミングと関係のないような質問などは低評価がつけられます。高評価な質問ほどフィードの上位に表示され、低評価すぎる質問は表示されなくなります。

同様に回答にも閲覧者によって評価がつけられます。正しい回答、わかりやすい回答は高評価がつき、誤った回答などには低評価がつきます。

teratailの回答に対する評価

※質の高い回答には高評価、質の低い回答には低評価がつく

クリップ

後から再度閲覧したいと思った質問にはクリップをつけることができます。自身のプロフィールのクリップ欄に保存されます。

VIEW

その質問が閲覧された回数を示しています。クリップ数やVIEW数が多い質問は注目度が高い質問と言えます。

ベストアンサー

ベストアンサーは、質問者がもっとも良いと判断した回答に対してつけられます。そのため、最高評価を受けている回答と異なる場合もあります。

score

scoreは質問に回答をしたり、その回答が評価を得たりすると増減します。例えば、ベストアンサーに選ばれると大幅に増加しますが、逆に低評価を受けると減少します。

scoreはタグごとにも計算されていて、質問に回答するとその質問につけられていたタグのスコアが増加します。このスコアに応じて、それぞれタグレベルが決定され、6段階で色分けされます。高レベルな色である、金や黒のタグを持つ人は、そのタグの言語や技術において、深い知識を持っているということになります。

teratailのスコア

※スコアに応じてタグの色が変わる

ランキング

scoreに従ってユーザーのランキングがトップページに表示されます。タグのページでは、そのタグに限定したランキングも見ることができます。

teratailのランキング

※タグごとのランキングが確認できる

採用担当目線でのteratailの使い方

ここからは採用担当がteratailを使う際に、目をつけるとよい場所をご紹介します。

候補者のteratailアカウントを見る

teratailのユーザープロフィール

※ユーザーのプロフィールページ

 

1,ユーザーのscoreを確認することができます。

scoreは積極的に質問や回答をしているユーザーほど高くなります。scoreが高い候補者にスカウトメールを送るような場合には、積極的に活動されていることに一言触れると良いかもしれません。

 

2,ユーザーが設定しているMyタグが表示されています。

レベルによって色分けされます。高いレベルのタグをもつユーザーはそのスキルに深い知識を持っていると考えられます。タグはクリックすると、そのタグに対するランキングを確認できます。クリックしてランキングを確かめてみて言及してみると良いかもしれません。

 

3&4,ユーザーが過去に行った回答と質問が表示されており、それぞれの評価も確認す

ることができます。

回答の内容を見て、技術的に優れた部分がある場合には言及してみましょう。また、高評価を受けている回答・質問、注目度の高い質問でのベストアンサー選出なども触れてみると良さそうです。

 

5,ユーザーが所有する他のSNSのアカウントが紐づけられています。

未確認のものがある場合は、GitHubから実際に書いているコードを見たり、FacebookやTwitterから人柄を見たりしてみましょう。

 

teratailで候補者を見つける

teratailのランキング

teratailは、QiitaやGitHubのようにエンジニアが自らの知見を自発的にアウトプットするサービスではないため、エンジニアの能力を見極めは比較的難しく、候補者を見つけるツールにはあまり向いてはいません。

しかし、タグ別ランキングの上位者は、タグのスキルに関して知見を持っている可能性が高いので、ランキング上位者の過去の回答などのを見てみると求めるスキルを持ったエンジニアに出会えるかもしません。

 

  • 終わりに

以上、teratailの基礎知識と採用担当が目をつけると良いポイントを紹介してきました。

teratail特有の「スコア」や「タグレベル」などから能力が直感的にわかる点は、採用にも役立ちます。ぜひ、活用してみてください。

なお、LAPRAS SCOUTのサービスでは、Teratailなどの様々なサイト上でアウトプットを行っているエンジニアを自社の欲しいスキルで検索し、その方のアウトプットを横断的に確認した上で、スカウトメールをお送りすることができます。

ご興味があれば、サービスサイトからサービス内容のご確認や資料請求ができますので、ご覧ください。

 


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