エンジニア採用担当者が知っておきたい「GitHub採用」とは?

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実は、GitHubをエンジニア採用に活用する方法があるということをご存知でしょうか?

GitHubというと「エンジニアのSNS」とも称されるほど、多くのエンジニアに支持され、利用されている開発プラットフォームです。そこから得られる情報を活用した採用活動は「GitHub採用」と呼ばれています。

この記事では採用担当者の方々に向けてGithub採用について解説するとともに、その中でLAPRASがどんな役割を果たすのか解説していきます!

多くのエンジニアが利用する「GitHub」

GitHubはソフトウェア開発者向けのWebベースのプラットフォームです。コードの保存、共有、共同作業のプラットフォームとして、世界中のエンジニアの方々から利用されており、ユーザー数は1億人(2023年1月時点)を突破(※)。日本のユーザー数は約250万人(2023年12月時点)とされています。

公式Xアカウントにて発表

エンジニア採用の候補者探しにも役立つ

人事・採用担当者にとっても、GitHubは「エンジニア採用の候補者探し」に役立ちます。

GitHubはコードの保存や共有ができるプラットフォームなので、エンジニアの方の中には、自身がかかわったプログラムのソースコードやドキュメントを公開しており、実際に転職活動の際の成果物や実績として利用している方もいます。

それらから、開発者のスキルや経験などをの情報を知ることができるのです。。

GitHubから得られるエンジニアの情報とは?

GitHubで得られるエンジニアの情報で、採用シーンにおいて特に役立つのは以下の4つです。

  • プロジェクトへの関わり方

そのエンジニアのプロジェクトへの貢献度や、チーム内でどんな役割を果たしているかなど、プロジェクトへの関わり方がわかります。

  • 技術力に対する評価

候補者が書いたソースコードを直接確認できるため、技術力の把握に役立ちます。

特に、以下のような要素を確認できます。

可読性・効率性:チームでの開発にも対応できるように、ソースコードの読みやすさ、処理内容の理解しやすさを意識しているか。

再利用性・保守性:運用面を考え、一部を別のソフトウェアで利用しやすい仕様になっているか、ソフトウェアの修正までを考えて対応できているか。

エラー処理などの堅牢性:予期しないエラーや障害、セキュリティ上のリスクなどに柔軟に対応できているか。

  • 他のエンジニアとのコミュニケーションの取り方

エンジニア同士のコミュニケーション履歴から、フィードバックの質や頻度がわかります。協調性・リーダーシップの有無、議論の整理する能力や課題を可視化する能力など、組織でどのような立ち位置を担える人材か判断するのに役立ちます。

GitHub採用とは?

「GitHub採用」とは、候補者がGitHubで公開している情報情報をベースにおこなう採用活動のことです。

次のように、企業がエンジニアの求人募集をする際、自身の経歴やスキルを判断するポートフォリオの一種として、応募者にGitHubに記録されたプロジェクトの開発内容の提出をお願いする方法が知られています。

(パターン1)求人選考にGitHubの情報を利用する場合

①求人に応募する候補者が、自分のGitHubアカウントを提出
②企業は、GitHubに記録されたプロジェクトの開発内容を元に候補者を評価
③気になる候補者に、企業からカジュアル面談を打診

この方法では「GitHubの情報からスキルマッチしているかか確認し、その後のカジュアル面談で候補者の志向性や企業へのカルチャーフィットを確かめる」という流れが一般的になります。

GitHubの情報を元に候補者へスカウトを送る

また、GitHubの情報をみて企業から直接候補者へスカウトするという場合もあります。

(パターン2)スカウト採用にGitHubの情報を利用する場合

①企業はGitHub上で、個々のエンジニアのGitHubアカウントを閲覧
②過去に関わったプロジェクトを評価し、候補者を選定
③候補者に合わせたスカウト文面を作成
④気になる候補者に、企業からカジュアル面談を打診

この方法では「候補者のスキル・経験をGitHubに記録されたプロジェクト情報や開発実績から評価する」という点は同じですが、アプローチしたい候補者が見つかったときに「GitHubの情報を元に、その人に刺さりそうなスカウト文面を作る」ということも重要です。

GitHub採用のメリット

GitHubを採用に活用するメリットは、候補者の技術力や実績を実際の開発履歴から詳細に可視化できる点です。実際のコミット履歴やプロジェクトの貢献内容を通じて、履歴書では見えないスキルを確認できます。

GitHubには学歴や職歴の記載がなく、アウトプットベースでの評価が可能なため、純粋な開発実績に基づきフラット視点で候補者を評価できます。これにより、バックグラウンドに関係なく優秀な人材を見極めやすくもなります。

履歴書の提出や堅苦しいエントリーなしで自分の成果を見てもらえるため、応募ハードルが下がり、より多くの技術者との接点を持てる点も大きなメリットです。

また、開発内容や、関わってきたプロジェクトをより具体的に見ると、エンジニアの方の仕事への姿勢もみることができます。例えば、共同開発に貢献した内容がかかれていればチームとしての開発ができる方なのかなと推察することもできますし、公開している個人プロジェクトが多い場合は、スキルを自身で研鑽する姿勢のある方なのかなと見ることができます。

GitHub採用の注意点

GitHub採用にはメリットも多くあるものの、注意しなければいけない点もいくつかあります。

評価の標準化が難しい

コードのクオリティや貢献度、実装力などの評価項目が多いのはメリットとも言えますが、

候補者ごとに得意分野やプロジェクトが異なるため、すべてを同じ基準で評価するのは難しく、また評価が属人的になってしまう懸念もあります。

専門知識に基づくレビューが必要

GitHub上のコードを評価するには、エンジニアリング知識が不可欠です。しかし、非エンジニアの採用担当者の方がコードレビューを行うのは難しいため、読み解けない場合は現場のエンジニアに依頼する必要があります。社内のエンジニアと連携してレビューできる用意が必要です。

転職意欲は読み取れない

GitHubには、候補者が転職に前向きかどうかの転職意欲に関する情報は含まれていません。そのため有望な候補者が見つかっても、アプローチするのに有効なタイミングかどうかは、GitHub上の情報だけでは判断がつきにくい場合があります。

LAPRASではGitHubを活用した採用活動が可能です

LAPRASは複数の情報プラットフォームと連携して、候補者の技術力スコアやプロフィール情報に反映していますが、その中にはGitHubの情報も含まれています。そのため、LAPRASを使った採用活動はGitHubを活用した採用活動と近いです。

また、上述のようにLAPRASの候補者の「技術力スコア」や「プロフィール」はGitHubの情報だけで構成されているわけではありません。技術力に加えて、その他のSNSや複数のプラットフォームから興味関心・やりたいことなども解析して「多角的な候補者情報」を作っています。

LAPRASではSNSや技術プラットフォームにいる方がLAPRAS内に候補者として登録されているか逆引きできる「LAPRAS EXTENSION」という機能もあるので、GitHubの情報だけで不足している場合はこの機能を使って候補者の情報を補うということも可能です。

「LAPRAS EXTENSION」については、以下の記事もご参照ください。

LAPRASなら転職意欲が高まったタイミングがわかる

先に述べた通りGitHubを用いてスカウトをする場合、候補者の転職意欲はわかりません。LAPRASでは、登録しているエンジニアの「現時点の転職意欲」がわかります。また「転職意欲が変更されたタイミング」を通知する機能もあるので「転職意欲が高まったタイミングでスカウトを送る」ということも可能です。GitHubで見つけた候補者への「最適なスカウトのタイミングを図る」「転職意欲によってスカウトの優先順位付けをする」といった使い方も可能で、採用アプローチの選択肢が広がります。

▼こちらの記事もご参照ください▼

事例紹介

実際に、LAPRASとGitHubの情報を組み合わせてエンジニア採用に取り組んだお客様の事例をご紹介します。

Haul株式会社

自走できるチームを築けるハイレイヤー人材採用のためにLAPRASを導入。GitHubなど連携先のアウトプット情報を元に、本気度が伝わるアプローチで採用成功に至りました。

株式会社世良

LAPRASを選んだのは、一般的な採用媒体や履歴書だけではわからない「課題解決力」「技術への姿勢」が見える点が決め手でした。GitHubを含めた過去のアウトプットを元に、採用プロセスの効率化と精度の向上を実現しています。

株式会社Nint

GitHubを始めとした各種技術ブログの情報をまとめて評価できる点からLAPRASを選択。「GitHubの内容を見た上でスカウトをもらえるので、ミスマッチが少ない」という、実際に採用に至った方の声も掲載されています。

LAPRASとGitHubを組み合わせてエンジニア採用を加速させよう

GitHubは、過去のアウトプットから技術力を評価できるため、エンジニア採用に役立つ情報源です。さらにLAPRASとGitHubを組み合わせることで、候補者の多角的な情報を理解できるのでより多くの情報をもとに採用アプローチができるようになりますので、気になる方はぜひお気軽にお問い合わせください!

【おまけ:GitHubについて知りたい方はこちら】

GitHubの基本的な使い方や用語についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。