エンジニアの市場価値を高める。手間を惜しまず伴走する、ハートビーツの採用活動を紐解く

この記事をシェアする

株式会社ハートビーツはMSP事業を主要事業として、顧客事業の成長を推進するクラウド・アクセラレーション事業、重要ファイル転送プラットフォーム「Kozutumi」を提供するSaaS事業を展開しています。

3年前から複数回にわたってLAPRAS SCOUTをご利用いただき、今回も約半年でインフラエンジニア1名の採用に成功しました。

今回はハートビーツで採用広報チームのマネージャーを務める今井 愛弓さんに、インフラエンジニアの獲得において抱えていた課題、採用活動において工夫・注力している点、LAPRASの活用方法などを語っていただきました。

《プロフィール》
株式会社ハートビーツコーポレート部 人事広報グループ 採用広報チーム チームマネージャー
今井 愛弓さん

2011年文系の大学を卒業し、1社目でサーバ・ネットワークの保守運用・設計構築を行うMSP企業に入社。10年間、インフラエンジニアとしてお客様サーバ・ネットワークの保守運用に携わりながら、マネージャー・採用担当・研修・社内イベントの企画運営など幅広く経験。2021年7月にハートビーツに転職し、採用広報担当として新卒・中途採用・採用広報・社内外イベントの企画運営に携わる。

エンジニアの採用にお悩みの方は、LAPRAS SCOUT をぜひご検討ください。貴社の状況に合わせて最適なプランのご提案をさせていただきます。 ⇒ サービス紹介資料のダウンロードはこちら

効率非重視でターゲットの幅を広げるスカウト活動

ーー今回、LAPRAS SCOUTをご利用いただいた経緯を教えてください。

ミドルクラスやハイクラスのインフラエンジニアの方に対して、攻めのアプローチができる媒体を使いたいと考えて利用させていただきました。LAPRAS SCOUTを最初に導入したのは3年前で、それ以降も半年から1年ごとに、定期的に利用させていただいています。

エンジニアのキャリアに真剣に向き合うからこそ生まれたインフラエンジニアの採用成功。ハートビーツのエンジニア採用の考え方

今回インフラエンジニアの採用を目指すにあたって、開発エンジニアなどの職種に比べると、そもそもの母集団が少ないことから母集団形成に課題を持っていました。

他の媒体も並行で利用していましたが、その中でもLAPRAS SCOUTは登録者数やアウトプットの紐付けが豊富で、導入後の丁寧な伴走や定期的なフォローアップにも魅力を感じています。過去実績として、ミドル〜ハイクラスエンジニアの採用に成功しており、しっかり成果が出る媒体だと認識しています。

ーーLAPRAS SCOUTの運用方法を教えてください。

私を含めて3名体制で運用しています。まずは採用チームでペルソナを作成し、現場マネージャーの協力のもと、より現場のニーズに沿ってアップデートしたペルソナをもとにキーワードで検索をしていきます。

ただし、先ほど申し上げたようにインフラエンジニアはそもそもの母集団が少なく、リファラルで転職される方も多いので、ペルソナと完全に一致する方だけをターゲットにしていくと早い段階で枯渇してしまうんです。

求めるスキルや経験はそのままで、経験年数を不問にしたり、現在は開発エンジニアで、今後はインフラに軸足を移したい方への間口を広げたりと、検索段階で絞り込みすぎず、ターゲットの幅を狭めないように心がけています。

ーーターゲットを広げると運用側の負担が大きくなりそうですが、それ以上に成果が大きいのでしょうか?

ターゲットを絞って内定確度の高い方だけにスカウトを送るのが一番効率的ですが、成果重視ではなく、人物重視での採用活動をするためには必要な労力だと考えています。

当社は技術的な部分だけではなくて、カルチャーフィットやメンバーとの相性など、複合的な要素で候補者を選定しています。ターゲットの幅を広げても、技術に興味を持って積極的に学ぶ姿勢、何事にも前向きにチャレンジできるマインドは、すべての候補者に共通しています。

ーー軸を持ちつつも柔軟に対応することが、成果に繋がっているのですね。スカウトメールを送る際に気をつけているポイントはありますか?

どこに魅力を感じたか、どういった業務で活躍してほしいかなど、スカウトの理由をできるだけ具体的にお伝えしています。

ただ、プロフィールだけではわからないことも多いですし、候補者側も企業のプロフィールやスカウト文だけでは判断が難しいですよね。お互いを知る機会をつくれるように、「まずはカジュアルに情報交換させていただきたい」という想いを込めて、スカウトメールをお送りしています。

“候補者ファーストの選考”を実現するフォローアップ体制

ーースカウトメール送信後の、採用フローを教えてください。

カジュアル面談、1次面接、最終面接の流れで、代表はカジュアル面談から、現場マネージャーは1次面接から参加します。

会社の状況や方向性、課題感などに共感いただける方に選考に進んでいただきたいので、カジュアル面談の段階で代表からしっかりご説明しますが、基本的には候補者の方のキャリアについて話し合う場です。

1時間ほどかけて、どんなエンジニア人生を歩みたいと考えているのか、希望や展望をおうかがいして、それは当社で実現できるのか、提供できる環境なのかについて包み隠さずお伝えします。

例えば年収1000万を目指したい方の場合、当社にもそういうレンジはありますが、ご入社のタイミングでの実現は難しい場合もあります。候補者側にとってマイナスに感じる面もすべて正直にお話しした上で、それでも魅力を感じていただける方に、選考に進んでいただきたいと考えています。

ーー選考途中での離脱や、入社後のギャップも防げそうですね。

そうですね。面談中だけでなく、面談後も候補者の方の希望に沿って、不安や疑問を取り除くためのフォローをおこなっていることが内定承諾に繋がっていると実感しています。

具体的な取り組みとしては、候補者と現場メンバーの座談会です。小さいお子様がいらっしゃって、働き方に不安がある方には子育て中の社員と。現場の雰囲気や具体的な業務について知りたい方には、入社した場合に配属されるチームのメンバーと、属性の同じ社員とざっくばらんに話す機会を設けています。

面談後のフォローという点では、希望される方に合否問わず面談のフィードバックをお伝えしています。魅力を感じたポイントや期待するところ以外に、課題感などもお伝えしていますが、「改善の機会になりました」と感謝していただけることが多いです。

不合格の場合も、たまたま当社のフェーズと候補者のニーズがマッチしないだけのケースがほとんどなので、「今のタイミングでは難しいですが、またご縁があればぜひ」とお伝えしています。

ーー実際にフィードバックを活かして入社された方もいらっしゃいますか?

過去には、ある候補者の方に「MySQLのミドルウェアをもう少し学んでもらうと求める人物像により近づく」とフィードバックしたことがありました。

フィードバックを受けて、カジュアル面談から一定の期間、学習に取り組んでくださった結果、入社に繋がり現在も活躍されています。フィードバックを活かして前向きに取り組める姿勢が、当社のカルチャーにマッチした結果だと考えています。

技術広報は、ハートビーツのファンを増やす手段

ーー貴社はMSP事業を軸に、受託開発や自社サービス開発など複数の事業を展開していますが、それぞれの事業ごとに技術広報の内容は変えていますか?

もちろん事業によって扱うテーマは異なりますが、どの事業においても当社の技術についてアピールして、ブランディングを図るという、技術広報としてやるべきことの大枠は同じだと考えています。

現在取り組んでいるのは、インフラエンジニアを対象とした勉強会hbstudyの開催、技術情報やイベント情報などをお届けしている公式ブログインフラエンジニアWayの運用、技術イベントへの協賛・出展です。最近ではAWS Summit Japan 2024にシルバースポンサーとして出展し、パートナーセッションもおこないました。  

出典:AWS Summit Japan 2024 出展レポート

技術広報は、ハートビーツのファンを増やす手段です。広報活動を通じて「応援したい会社、面白そうな会社」と思ってくださる方を増やし、ご縁を繋いでいきたいと思っています。

ーー技術広報において現場のエンジニアの協力は不可欠ですが、協力してもらうための工夫はされていますか?

候補者からの座談会の感想や、執筆を依頼したブログの反響など、協力していただいた採用広報活動の成果は必ずお伝えしています。自分の協力したことが会社の評価や採用に繋がったと実感できると、気持ちよく協力していただけると思うので。もちろん、座談会への参加もブログの執筆も、業務として依頼しています。

課題と解決策を明示するLAPRASのサポート

ーー今回の採用活動において、LAPRASからはどのようなサポートがありましたか?

定期的な振り返りミーティングで課題と解決策を明確に提示していただき、とても助かりました。特に印象に残っているものは、求人情報の見せ方についてのご指摘です。当社は提示年収が600〜900万円とバッファが大きいのですが、年収800万円の方が求人情報を見た際に「600万円だったらちょっと違うな」と思われてしまいかねないということでした。

解決策としては「600〜800万円と700〜900万円で求人を分けて、候補者の方の現在の年収によって当てる求人を変えましょう」という提案をいただきました。そういった細かいチューニングに至るまで非常に丁寧で、かつ納得感のあるサポートをしていただいたと感じています。

ーー今回、採用に成功した方について教えてください。

内定承諾をいただいたのは、設計構築に携わる正社員のインフラエンジニアさんです。今回は事業会社でひとつのシステムに深く携わりながら、他の技術も幅広く経験したいと考えている方をペルソナに置きました。

結果として、インフラエンジニアとしての知見やご経験が豊富で、勉強会などにも積極的に参加されている、当社のカルチャーにもマッチする方を採用できました。

ーー今後、どんなエンジニアを採用していきたいと考えていますか?

業務を通じて、エンジニアとしての市場価値を上げていきたいと考えている、意欲的な方にご入社いただきたいです。

さまざまな業種の、さまざまなシステムに触れられる点は、当社のエンジニア職の面白さであり、魅力です。Webシステムをひとつとっても、ミドルウェアによって勘所が全く異なるため、幅広いスキルと経験が身につきます。エンジニアとしてスキルアップ、キャリアアップを実現していきたい方には最適な環境だと思っています。

中長期的な運用で、転職潜在層の獲得を目指す

ーー最後に、今後の採用活動における展望をお聞かせください。

事業ごとに求められるスキルや経験も変わってくるので、今後も幅広いポジションを採用していきたいです。また、LAPRAS SCOUTの強みのひとつである「転職潜在層へのアプローチに強い」という点を活用して、母集団形成の課題を解決したいと考えています。

そのためには現在のようなスポット利用ではなく、通年利用で転職潜在層を含むターゲットにアプローチし、優秀なエンジニアの採用を実現していきたいです。

(ライター:成澤綾子)