エンジニア採用において、多くの企業が実施している「カジュアル面談」。しかし、実施する中で次のような悩みを感じている採用担当者の方も多いのではないでしょうか。
- 当日、何を話せば相手に響くのか分からず、手探りで終わってしまう
- 面談の感触は良かったはずなのに、なぜか選考に進んでもらえない
こうした悩みを解決するには、候補者の意向を的確に掴んで面談の質を向上させることが大切です。そのために有効な手段として、この記事ではカジュアル面談前後のアンケートを活用する方法をご紹介します。
カジュアル面談前後のアンケートがなぜ大切なのか、実施することでどんなメリットがあるのかを解説するとともに、明日からそのまま使える具体的な設問例と運用ポイントについてもご紹介していきます!
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なぜカジュアル面談にアンケート必要なのか?
アンケートを活用すると、先に挙げた「カジュアル面談で起こりがちな悩み」を事前に予防したり、解決につなげることができます。面談の前と後、それぞれのタイミングで行うアンケートにどんな効果が期待できるのか確認していきましょう。
【面談前】候補者が知りたいことを事前に把握・準備する
面談前のアンケートの目的は、事前準備の質を高めることです。
候補者が「どのような情報を知りたいか」を事前に把握できていれば、当日はその関心に合わせた話題を提供できます。そうすれば、準備不足で何を話せばいいかわからないという事態に陥ってしまう心配はありません。
候補者の関心に合わせて会話を進められるため、候補者が退屈してしまう一方的な会社説明になってしまうのも回避できます。
【面談後】候補者の本音を元に面談の質を改善する
面談後のアンケートの目的は、改善点を可視化することです。
候補者からのリアルなフィードバックをもらうことで、自社の魅力がちゃんと伝わったのか、あるいはどこに懸念を感じたのかといった、社内だけでは気づけない強み・弱みを客観的に収集できます。
感覚的な振り返りではなく、データに基づいた改善が可能になるため、カジュアル面談自体の改善に活用するのはもちろん、採用活動全体の質を底上げすることにつながります。
【面談前】アンケート作成のポイントと設問例
それでは、まず面談前のアンケートについて実際に設問内容を作成する際のポイントを確認してみましょう。 候補者に負担をかけず、かつ効果的な回答を得るためには、以下3つの点に注意してください。
作成時の3つのポイント
- 目的を明確に伝える
冒頭で「カジュアル面談を有意義な時間にするため、事前にご状況や関心事を把握したい」という意図を伝えましょう。「選考ではない」という点を強調し、安心感を与えることが大切です。また、念のために「アンケートの内容は事後、面談担当者にも共有される」という旨を伝えておき、了承を得ておくようにしましょう。
- 設問数は最小限に
(目安は3問程度) 回答の負担を減らすため、設問数は多くとも3問程度に収めましょう。
- 送付のタイミング
カジュアル面談の日程確定メッセージと一緒に送付し、前日までの回答をお願いするのがスムーズです。
そのまま使える設問例
以下は、Googleフォームなどでそのまま使える設問と選択肢の例です。自社の状況に合わせて内容をカスタマイズしご利用ください。
Q1. 現在の転職活動のご状況をお知らせください
(狙い)候補者の温度感を事前に把握することで、適切なアプローチができます。
- 転職活動中
- 転職活動中で、現在は情報収集・検討段階にある
- 転職活動はしていないが、将来的に転職を考えている
- 転職活動をしていない(情報交換がしたい)
Q2. 【当日のアジェンダ】について、重点的に知りたいことはありますか?
(狙い)候補者の関心が高いトピックを事前に選んでもらい、当日の話題にできるよう準備します。
- 企業概要・事業・サービスについて
- 現在進めている開発・プロジェクトについて
- 開発体制や開発プロセスについて
- 技術スタック・ツールについて
- 組織・技術的な課題について
- 技術的なキャリアアップするための取り組みについて
- 評価制度・福利厚生制度について
- 今後のプロダクトの展望について
Q3. その他、事前に質問事項があればご記載ください(自由記述)
(狙い)候補者が懸念している点がないか、自然に聞き出します。
(オプション)Q4. 当社に興味を持ったきっかけを教えてください
(狙い)自社の何がアトラクトにつながったかを知るための設問です。
- 当社がリリースしている製品やサービスに興味を持っていた
- 技術スタックが、自分が興味を持っている領域と合致していた
- 技術的な取り組みやアーキテクチャに興味を持った
- 企業HPや発信された技術広報を見て興味を持った
- 今後の成長性が高そうだと感じ、長期的なキャリアプランに合致すると思った
- 働き方や福利厚生など、働きやすさに惹かれた
- 当社の社風や企業文化が自分に合っていると感じた
【面談後】アンケート作成のポイントと設問例
続いて面談後のアンケートを作成する際のポイントについて確認していきます。
面談後のアンケートは、社内では気づけない面談の改善点や自社のアトラクト力を客観的に知るための貴重な手段です。 候補者が率直な意見を書きやすいよう、以下3つのポイントを押さえて作成しましょう。
作成時の3つのポイント
- 目的を伝える
「フィードバックを今後の改善に活かしたい」「相互理解を深めたい」というポジティブな目的を明記し、回答への協力を促します。
- 設問数と回答形式
(5〜7問程度) 面談後は疲れもあるため、記述式(フリーワード)は極力減らし、選択式を中心に構成して回答負荷を下げましょう。
- 送付のタイミング
実は面談終了後ではなく、日程の確定時にURLを共有しておくのがおすすめです。「面談後にアンケートがある」と事前に伝えておくことで、回答忘れを防ぎやすくなります。
そのまま使える設問例
候補者の本音と情報の過不足を可視化することを目的とした設問例です。
Q1. 今回のカジュアル面談で十分理解できたと感じた情報はどれですか?(複数回答可)
(狙い)候補者から十分な理解が得られたかを確認します。
- 企業概要・事業・サービスについて
- 現在進めている開発・プロジェクトについて
- 開発体制や開発プロセスについて
- 技術スタック・ツールについて
- 組織・技術的な課題について
- 技術的なキャリアアップするための取り組みについて
- 評価制度・福利厚生制度について
- 今後のプロダクトの展望について
Q2. 特に魅力的に感じた情報はなんですか?
(狙い)自社のどういった点がアトラクトに寄与したか確認します。
(選択肢:Q1と共通)
Q3. 逆に、十分理解できない、またはもう少し情報がほしいと感じた情報はどれですか?
(狙い)現在、自社の情報提供が不足している領域を明らかにします。
(選択肢:Q1、2と共通)
Q4. 当社の面談で得た情報を元に、友人や同僚に当社を紹介したいと思いますか?(5段階評価)
(狙い)いわゆるNPS(ネット・プロモーター・スコア)の観点で、自社の推奨度を測ります。
- 1(紹介したいと思わない)
- 2(あまり紹介したいと思わない)
- 3(どちらでもない)
- 4(やや紹介したいと思う)
- 5(強く紹介したいと思う)
Q5. 面談により、当社への選考意欲は高まりましたか?(5段階評価)
(狙い)面談全体で、アトラクトが成功したかどうかをダイレクトに確認します。
- 1(高まらなかった)
- 2(あまり高まらなかった)
- 3(どちらでもない)
- 4(やや高まった)
- 5(強く高まった)
Q6. カジュアル面談前に、もう少し知っておきたかった情報はありましたか?
(狙い)面談以前に自社を認知する段階での、広報活動の改善に役立つ項目です。
- 技術的なトピックについての記事やブログ
- エンジニアリングチームの構成についての記事やブログ
- エンジニアリングの文化や、チームワークに関する情報
- 企業が抱えている課題や現在の取り組みについて
- 長期的なビジョンや戦略について
- その他:
Q7. その他、ご意見・ご感想があれば自由にご記入ください
(狙い)選択肢では拾いきれない個別のフィードバックや、候補者の率直な感想を収集します。
権限とプライバシー設定に注意
アンケート作成にGoogleフォーム等のツールを利用する際は、候補者がスムーズに回答でき、かつ個人情報や本音のプライバシーが守られるよう細心の注意が必要です。 送付前に、以下の2点の設定だけは必ず確認するようにしましょう。
(1)アクセス権限:候補者が「開けない」を防ぐ
よくあるミスが、閲覧権限を社内限定のまま送付してしまうパターンです。候補者がURLを開けず、回答の機会を逃してしまう恐れがあるので注意する必要があります。
- Googleフォームの設定例
- 「設定」→「回答」→「回答を1回に制限する」をオフにする(Googleアカウントへのログインを必須にしないため)。
- ※作成後は必ず、シークレットウィンドウや個人のスマホでURLにアクセスし、社外からでも開けるかテストを行ってください。
(2)結果の公開設定:回答の「漏洩」を防ぐ
候補者の回答には、個人的な事情や企業への本音が含まれる場合もあります。「他の回答者には回答が見えないようにする設定」を忘れないようにしてください。
- Googleフォームの設定例
- 「設定」→「プレゼンテーション」→「結果の概要を表示する」をオフにする。
- ※これがオンになっていると、集計結果が他の回答者に公開されてしまいます。
アンケートを活用して、カジュアル面談の質を改善しよう
カジュアル面談は、企業と候補者が互いを知る最初の大切なステップです。
- 面談前のアンケート: 候補者のニーズを把握し、事前準備に反映する
- 面談後のアンケート: 候補者からのフィードバックを元に、改善点を可視化する
こうしたアンケートに基づく採用体験の改善を繰り返していくことで、カジュアル面談の質は徐々に向上していきます。一方的な会社説明になることを防ぎ、候補者の満足度・自社への志望度を高めるのに有効なプロセスですので、自社のカジュアル面談に課題を感じている方は、ぜひ取り組んでみてください!
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- 課題解決能力:顧客やビジネスへの深い理解で、技術を価値創出につなげる
- 技術応用力:新しい技術(特に生成AI)でチームの生産性を高める
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