今日、X(旧Twitter)を始めとしたSNSは、日常的なコミュニケーションツールとして広く定着しています。エンジニア採用においても「SNSでの交流がきっかけで採用に至った」というパターンも、もはや珍しいことではありません。
非エンジニアである採用担当の方も「技術的な会話に入るのはハードルが高い」と気後れする必要はありません。エンジニアが求めているのは、完璧な技術知識の同調ではなく、自分のアウトプットに対する正当な関心とリスペクトです。 知らないことを素直に伝えつつ、相手の試行錯誤を讃える姿勢こそが、心の距離を縮めます。
この記事では、多忙な採用担当者の方でも無理なく継続できる、週30分からの「X活用ルーティン」を提案します。まずはスモールステップから、エンジニアとの信頼関係を築くヒントを探ってみましょう。
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エンジニア採用でXがカギになる理由
エンジニア採用の難易度が上がる中、Xの重要性はますます高まっています。「従来の求人媒体では届かなかった層に対し、独自の価値を発揮できる」という点がその理由です。
「会社」ではなく「人」として繋がることで生まれる安心感
Xは、経営層や現場のエンジニアといった立場を超えて、それぞれ個人が等身大の発信を届ける場です。技術者の発信であれば、技術へのこだわりやチームの雰囲気が日常のポストから伝わることで、企業の透明性が高まります。
一方、採用担当者の立場であっても、Xで情報を発信すれば広告や求人票だけでは見えにくい「中の人の顔」が見えやすくなる、というメリットがあります。候補者にとっては、SNS上でその企業に属する個々のメンバーと知り合うという軽めのステップを挟むことで、「知らない会社」から「気になる存在」へ変化するきっかけにもなりえます。
職務経歴書には載らない「エンジニアの今」をキャッチする
優れたエンジニアであるほど、自身の技術研鑽やアウトプットに忙しく、求人媒体は登録したままで更新されていないというケースも珍しくありません。こうした、求人媒体では埋もれてしまい、存在に気づくのが難しい転職潜在層と出会える可能性があるのがXの強みです。
彼らの投稿内容に含まれる、日々の技術的な気づきや登壇資料のシェアなどを通じて、彼らが「今何に関心を持っているのか」を知ることができます。中長期的な視点で、そうしたXユーザーと繋がっておくことで、採用媒体だけではできない、SNSならではのつながりを築いていくことも可能です。
知名度の壁を突破し、転職時の「第一候補」に入る
特にスタートアップやBtoB企業において、大きな課題となるのが「候補者の転職先検討リストの『第一候補群』に自社の名前が入っていない」という、いわゆる「認知の壁」です。
一方で、いざエンジニアが「新しい環境を探そう」と考えた際、最初に想起されるのは「過去に接点のあった企業」や「SNSで見かけたあの人」になりやすいものです。
SNS上で、本格的に動き出す前の「緩やかなつながり」があることで、選考開始時の心理的なハードルが大きく下がります。「全く知らない会社に応募する」のではなく、「いつもXで交流していた、あの人の会社に話を聞きに行く」という体験へと変わるため、選考の第一候補群に入りやすくなるメリットがあります。

【まずは週30分から始める】エンジニアと誠実に向き合うスモールステップ
Xでの採用活動に「毎日張り付く必要」はありません。大切なのは、たとえ短時間でも継続し、候補者との接点を地道に積み重ねていくことです。ここでは、多忙な採用担当者の方でも週に一度、30分から始められるルーティンを紹介します。
【5分】キーワード検索で「関心事」が近いエンジニアを探す
まずは、自社の募集ポジションに関連する技術スタックや、開発文化に関連するキーワードでポストやアカウントの検索を行います。
たとえば、自社で活用している言語やフレームワーク、あるいは「スクラム」「フルリモート」といった、自社のカルチャーに含まれるキーワードを盛り込むのがコツです。能動的に技術情報を発信しており、自社の求める人物像に近い関心事を持つ人を探すところから始めましょう。
【10分】「いいね・リプライ」で共通の関心事を通じた接点を持つ
気になる方が見つかったら、いきなりスカウトを送るのではなく、相手の発信に対して「いいね」をしたり、軽いリプライを送ったりすることから交流をスタートしましょう。
エンジニアリングの知識がない採用担当の方だと「技術的な会話に深煎りできず、仲良くなれないのではないか」と不安に感じる方もいるかもしれません。しかし、たとえ専門知識が十分でなくとも、相手と共通の関心事を見つけ、歩み寄っていくことが大切です。
たとえば、
「非エンジニアの立場からも、この記事は非常に勉強になります」
「採用担当ですが、開発現場のこの視点には気づきませんでした」
というふうに、ありのままの、等身大な感想を伝える方法もあります。技術的な議論に深入りできなくても、相手のアウトプットに関心を持って歩み寄る姿勢を見せることで、自社や担当者の存在をポジティブに認知してもらうきっかけになります。
【15分】LAPRASプロフィールで人物像を深掘りし、中長期的に関係を維持する
Xで気になるエンジニアの方とつながりを持つ際、LAPRASも活用すれば、より深くその方のことを理解するきっかけが得られます。ブラウザ拡張機能である「LAPRAS Social Search(LSS)」を活用し、XアカウントからLAPRASプロフィールを確認してみましょう。
LAPRASプロフィールからは、GitHubや技術ブログなど、その人に関するより詳細な情報をたどることができます。Xアカウントのプロフィールやポストだけではわからない、より多角的な情報の裏付けや、思考のプロセスを理解するヒントが得られます。
詳しい活用方法はこちら:
【その後】「転職意欲の変化」を捉えて最適なタイミングでアプローチ
「この方の考え方は自社のチームに合いそうだ」と感じる方が見つかったら、中長期的なつながりを維持できる状態を整えておきましょう。LAPRASに登録している方であれば、タレントプールに登録する方法があります。
そして、「転職意欲」に変化があったタイミングこそ、正式なアプローチを開始するのに適切な機会です。LAPRASでは、転職意欲が高・中に変わったことをいち早く確認できます。そのタイミングでスカウトを送れば、相手にとっても適切なタイミングになるので、こちらの熱意も十分伝わりやすくなります。
過去にXでの「緩やかなつながり」がある状態なら、唐突な連絡という印象にはなりにくいはずです。「相手の気持ちの変化をいち早く察知し、タイムリーに寄り添う」という姿勢を示すことで、より深い対話が生まれやすくなります。

エンジニアとの心の距離を縮めるには
Xでの候補者との交流で、採用担当者の方が最も緊張するのがリプライの瞬間かもしれません。エンジニアとの心理的な距離を縮め、良好な関係を築くためのポイントを整理しました。
「採用担当」の前に「一人のファン」として興味を持つ
Xは本来、個人同士がフラットに繋がる場所です。そのため、「〇〇社の採用担当者」という看板を強く出しすぎるよりも、まずは相手のアウトプットに対して、一人の人間として興味を持つことが大切です。
「自社が求める人物像だから声をかける」というスタンスではなく、「この人の発信は興味深い」「この視点は面白い」といった、純粋な好奇心からコミュニケーションを始めてみましょう。相手も一個人としての「共感」を受け取ることで、より自然な形で心を開きやすくなります。
技術への「リスペクト」を具体的な言葉で届ける
エンジニアが公開している技術記事や登壇資料、あるいは日々の技術的なポストは、膨大な時間と試行錯誤の結晶です。その背景にある努力に対して、最大限の敬意を払うことがポイントになります。
「この記事の〇〇という視点が、非エンジニアの私にとっても非常に分かりやすかったです」
「この技術選定のプロセスに感銘を受けました」
というように、具体的にどの部分に心を動かされたのかを言葉にして伝えると、リスペクトの気持ちが伝わりやすくなります。「自分の活動が正しく、かつ丁寧に理解されている」と感じる体験は、エンジニアにとって非常にポジティブなものとなります。
そもそも人事がエンジニアにリプライを送ってもいいのか?
「技術が分からない人間が反応したら、迷惑がられるのではないか」という不安を抱く方も少なくありません。しかし、SNS上では節度を持ったポジティブな反応であれば、職種を問わず喜ばれることが多いです。
「自社の開発チームでも、まさにその技術に注目していました」
「勉強になりました」
といった肯定的なフィードバックは、発信者にとって大きな励みになります。技術理解の不足を理由に歩みを止めてしまうよりも、敬意を持って能動的にコミュニケーションを楽しむ姿勢そのものが、信頼関係を築く鍵となります。
【事例から学ぶ】候補者の心を動かすX採用の実践術
「週30分のルーティン」が具体的にどのような成果に結びつくのか、LAPRASを活用してX採用で成果を出している3社の事例を紹介します。
EVERSTEELさん:XのDMとLAPRAS、「二段構え」の運用
鉄スクラップのリサイクルをAIで変革するEVERSTEELさんでは、AI、Web、ハードウェアなど多岐にわたる領域へ、横断的に対応できるハイスキルなエンジニアの採用が急務でした。
同社では、LAPRAS上で候補者のアウトプットから技術力を深く把握した上で、Xアカウントがある場合は代表が直接DMを送るという、Xを活用した個別アプローチを行っています。Xでの連絡が難しい場合は、LAPRASからスカウトを送るという二段構えで、接点を持つチャネルの使い分けを徹底しました。
LAPRAS導入からわずか3か月でソフトウェアエンジニアの採用に成功。一人ひとりの活動に寄り添った誠実なメッセージが、高い返信率と面談移行率を実現しています。
詳しくはこちら:
NoSchool:スピーディーな関係構築を叶える「グループDM」活用術
オンライン家庭教師プラットフォームを展開するNoSchoolさんは、スタートアップに関心の高い層や、目的志向の強いエンジニアとの出会いを求めていました。
同社のエンジニア採用における特徴は、選考の途中でコミュニケーションの場をXのDMへ移行する点にあります。気になる候補者に対しては、代表・事業責任者・CTOを含めた「グループDM」へ招待。お互いの希望やビジョンを忖度なしに伝える本音の対話を重視しています。
こうした自由度の高いコミュニケーションが、他社とオファーが重なる中でのスピード感ある意思決定を後押しし、エンジニアリングマネージャーなど、候補者が限られる職種の採用に繋がっています。
詳しくはこちら:
ファンタラクティブ:アウトプットへの「敬意」が、他社にはない安心感を生む
UXデザインと開発を強みとするファンタラクティブでは、候補者のXやブログなどのアウトプットを徹底的に読み込み、「その人が今、何を考え、何を目指しているのか」を深く理解した上で接点を持っています。
Xでの日々の発信を追うことで、単なるスキルセットだけでなく、その人の「思考の癖」や「大切にしている価値観」をキャッチ。それをスカウトや面談時の話題に盛り込むことで、候補者から「ここまで自分のことを見てくれているのか」という深い信頼獲得につなげています。
個々の候補者に対して「一人のファン」として接する誠実な姿勢が、優秀なエンジニアが同社を選ぶ最大の決め手にもなっており、SNSを起点とした質の高いマッチングを継続的に実現しています。
詳しくはこちら:
LSSで「自社の発信に共感してくれた方」とつながる
X採用ルーティンの部分でもご紹介しましたが、より候補者を探しやすくなるツールとして、LAPRAS Social Search(LSS)の最新機能もぜひ活用してみてください。
LSSは最新の更新により、自社の公式アカウントや社員のアカウントのXポストに対して「いいね」や「リポスト」をしたユーザーの、LAPRASプロフィールを簡単に確認できるようになりました。
自社の発信に対して、共感や理解を示してくれた方々とのご縁を大切に、相手をより深く理解するために便利な機能です。相手の関心事に合わせた、温度感の高いコミュニケーションを取っていく第一歩としてぜひ活用してもらいたいです。
週30分から、Xを「候補者との繋がりの場」に変える

エンジニア採用でXを利用する本当の意義は、単なる情報発信の場所としてではなく、候補者個人との「人間らしい繋がり」を作れる点にあります。
転職を具体的に意識する前の「緩やかな繋がり」は、後に候補者の転職意欲が顕在化した際、急には創り出せない強固な信頼の土台になります。この土台が、いざというときに自社を「第一候補群」へと押し上げる後押しになってくれます。
最初から毎日Xに張り付く必要はありません。まずは週に一度、30分だけのルーティンを継続することから始めてみてください。一朝一夕に成果が出るものではありませんが、今日始めた小さな交流が、将来お互いにとって最良のタイミングでの再会に繋がる可能性を秘めています。
まずは30分、目の前のエンジニアの方のアウトプットを覗いてみることから一歩を踏み出してみませんか。
AIが「作る役割」を担う今、エンジニアの役割は「技術で事業成長を導く」ことへと変わりつつあります。
採用市場では、従来の開発力に加え、「事業貢献」に直結するスキルの重要性が高まっています!
- 課題解決能力:顧客やビジネスへの深い理解で、技術を価値創出につなげる
- 技術応用力:新しい技術(特に生成AI)でチームの生産性を高める
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