エンジニアが選ぶ!エンジニア採用担当に読んでほしいおすすめ書籍12選

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エンジニア採用担当になった方に、読んで欲しいおすすめ書籍について、社内のエンジニアにヒアリングした結果をご紹介します。採用の知識はありつつ、エンジニア採用は初めてだという方を対象に、基礎編と応用編に分けて、12冊の本+αをピックアップしてみました。

エンジニア採用を進めるためには、まず社内のエンジニアとコミュニケーションをスムーズに取れるようになることが一番の近道です。求人を明瞭化するためにエンジニアに相談したり、選考の過程でエンジニアの意見を聞くことも多くあるでしょう。そのため、今回はエンジニア目線で、「採用担当に知っておいてほしい」「この本を読んでくれる採用担当がいたら嬉しい」といった書籍をご紹介します。

基本編

まずは「エンジニア」の文化を知り、共通言語を作り、社内のエンジニアとストレスなくコミュニケーションが取れる状態を目指すための書籍を紹介します。

エンジニアの文化を知る

『ソフトウェア・ファースト あらゆるビジネスを一変させる最強戦略』

エンジニアと関わる際に、まず最初に読んで欲しい一冊です。「エンジニアから見て魅力的に映る企業は、どういうビジネスの仕方をしているか」がまとまっており、レガシーな製造業的視点のエンジニアリングではない、今のサービスやプロダクトがどういった価値観で作られているか、良いものづくりをするにはどういった組織を作る必要があるのか、ソフトウェアエンジニア個人から今後どういったキャリアが志向されていくのか、エンジニアの文化を知るために、まず知っておきたい知識が網羅的に書かれています。

いわゆる「ビジネス書」なので、エンジニア向けの専門用語が使われておらず、エンジニアリングの知識がない人事担当者の方でも、あまり苦なく読み切れるという点もおすすめポイントです。

『Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか』

エンジニア文化の理解に役立つ一冊です。Googleのエンジニア文化について書かれた本で、パフォーマンスを最大化するために、どういったエンジニア組織を作るべきかについて書かれています。具体的なエピソードを交え、海外の書籍らしくジョークも散りばめられているので、気軽に手に取れる本です。この本の出版社である”オライリー”はエンジニア界隈で有名な技術書を多く出版しているため、「エンジニア理解のためにオライリーの書籍を買ってみた」ということ自体が、エンジニアとの交流のきっかけづくりに役立つかもしれません。

海外の書籍の翻訳版なので少し日本の文化と異なる部分もあり、語り口も独特なため、もし読みづらいと感じる方は次に紹介する「エンジニア組織論への招待」を読んでみてください。

『エンジニアリング組織論への招待 ~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリング』

エンジニアの思考や文化を理解するのに、Team Geekと合わせておすすめの一冊です。ソフトウェアを作ってくことの本質とは何なのかという話であったり、エンジニア文化(ハッカーカルチャー)の成り立ちについても触れられているので、エンジニア以外の人がエンジニアと上手く意思疎通を取るために非常に参考になると思います。

「Team Geekやエンジニアリング組織論を読んでいる人と働きたい」と思うエンジニアは多いのではないでしょうか。これらの本を読んでいるだけでエンジニアからの印象が大きく変わる場面もあるかと思うので、ぜひTeam Geekとエンジニアリング組織論のどちらか一冊は読んでおいていただきたいです。

エンジニア「採用」について知る

『作るもの・作る人・作り方から学ぶ 採用・人事担当者のためのITエンジニアリングの基本がわかる本』

エンジニアの文化や背景をインプットした後に、エンジニア「採用」について学ぶのにおすすめの本です。

ITエンジニアの職種や取り扱う言語等、実際の求人作成や面談時に理解しておく必要のある基礎用語・知識を非エンジニア向けに網羅的に解説しており、エンジニアのスキルの見極め方や採用に関するコラムも充実しています。今まで紹介した書籍で「エンジニアの文化を知った」上で、個々のエンジニアに具体的にどういったアプローチをしていくべきか、そのために必要な知識は何か、について学ぶことができます。

LAPRAS社では入社時に非エンジニアのほぼ全員に配っている程、初心者でも読みやすく、エンジニア採用について理解が進む本です。

応用編

社内のエンジニアとコミュニケーションが取れるようになった後は、エンジニアのキャリアやエンジニア組織が直面する課題について知ることで、よりエンジニア採用における候補者の解像度を上げることができます。もう一歩踏み出したい採用担当者の方向けに、おすすめ書籍を紹介します。

エンジニアのキャリアについて知る

エンジニアのキャリアを深く理解するために、おすすめの2冊です。エンジニアのキャリア全体を見通し、理解できると、採用候補者のキャリアに沿った形で採用活動ができるようになりますし、そもそも採用の手前の「エンジニアの体制をどう作るか」という課題に対しての解像度も上げることができます。また、採用候補者のキャリアに寄り添って考えることで、候補者に響くようなスカウトが書けるようになったり、面談時に説明する内容を相手によって的確に変えられるようになるというメリットもあります。

『SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル 第2版』

『CAREER SKILLS ソフトウェア開発者の完全キャリアガイド』

『情熱プログラマー ソフトウェア開発者の幸せな生き方』

エンジニアの「個人」としてのモチベーションの理解に、おすすめの一冊です。コラム集になっており読みやすく、副題の通りエンジニアの生き方について書かれた本なのですが、エンジニアが読むといちエンジニア個人として情熱を持って、仕事にプライドを持って臨みたいという気持ちにさせてくれる良書です。より深くエンジニア個人に寄り添いたい、エンジニアの仕事に対するモチベーションを理解したい採用担当者の方におすすめです。

エンジニア組織の課題について知る

自社の課題を「そもそも採用で解決すべきなのか」という視点を得るために、おすすめの2冊です。ソフトウェア開発が思うように進まない際に「採用」を検討することが多いと思うのですが、そもそもの開発のプロセスやプロダクトづくりについて知ることで、「採用で解決すべきなのか?/採用すれば解決できる話なのか?」という点から、エンジニアチームと一緒に考え始めることができます。

また、求人票や面談で自社のエンジニアチームの課題に言及する際に、本当に組織の話なのか、別の課題を採用で埋めようとしていないか、という問いをしっかりと乗り越えるたどうかはエンジニアにも伝わるので、組織課題に向き合うことで候補者からの信頼を獲得できたり、求人の内容をブラッシュアップするができます。

『人が増えても速くならない ~変化を抱擁せよ~』

『正しいものを正しくつくる プロダクトをつくるとはどういうことなのか、あるいはアジャイルのその先について』

チームマネジメントについて知る

ミドル~ハイクラスのエンジニアとなると開発以外の役割が求められる場合も少なくありません。
エンジニアリングマネージャーに代表されるように、複数のエンジニアからなる開発チームをまとめるピープルマネジメントなど、エンジニアリングとはまったく異なる領域でのスキルが新たに求められることになります。

チームマネジメントでは、フォーカスすべき対象が「プロダクト」から「人」に変わります。チームのパフォーマンスを最大化するためには、エンジニアリング知識はもちろん、リーダーシップやプロジェクト管理、コミュニケーションなど多方面のスキルが必要です。価値観や考え方、得意なスキルが異なるチームメンバーの意識・目標を統一し、モチベーションを高めながら同じ方向へ進んでいけるよう導いていくためにはどうすればよいか、参考になる書籍をご紹介します。

『アジャイルチームによる目標づくりガイドブック OKRを機能させ成果に繋げるためのアプローチ』

『アジャイルプラクティスガイドブック チームで成果を出すための開発技術の実践知』

エンジニアリングが好きな私たちのための エンジニアリングマネジャー入門

エンジニアと雑談できる話題の探し方

最後におまけで、社内のエンジニアと繋がりを持つために、「エンジニアが好きそうな雑談」をするためのツールとして、ポッドキャストを紹介します。最近エンジニア界隈でホットな話題や、エンジニアに接するなら知っておきたいトレンドについては、書籍よりはポッドキャストの方が情報が早く流れてくるので、情報収集のために聞いてみてはいかがでしょうか?

https://rebuild.fm/

https://fukabori.fm/

さいごに

以上、エンジニア採用担当に読んでおいてほしい、書籍9冊+αを紹介させていただきました。

しかし、理想を言えば、自社のエンジニアが選ぶおすすめ書籍を多く読んでもらいたいので、まずどれか一冊読んだら、ぜひ社内のエンジニアの方に読んだ感想を伝えて、次のおすすめの本を聞いてみてください。または、この記事を見せつつ、エンジニアから読んでほしい本をヒアリングしてみるのも良いかもしれません。

皆さんのエンジニア採用が上手くいくことを祈っています!!


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