自社の技術スタックは隠さずオープンに!採用CXコンテンツとして利用しよう

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自社の技術スタックを社外に公開する企業が増えています。
LAPRASでもWantedly Feedに「LAPRASを支える約20個の技術」という記事を公開しました。

採用要件に使用言語やサーバー環境の情報を記載することは、どの企業でも行っていますが、上記のように記事として技術スタックについて紹介することはどれくらいの効果があるのでしょうか。
この記事では、技術スタックの公開による候補者への影響について、LAPRAS社内のエンジニアのインタビューを通して解説します。

技術スタックを公開している企業

様々な企業が自社の技術スタックを記事やスライドで公開しています。
企業によっては、定期的に記事をアップデートしているケースもあります。
WEB上に技術スタックを公開している企業、またその記事をいくつか見てみましょう。

 

「ABEJAの技術スタックを公開します(2019年11月版)」

「スペースマーケットの技術スタック【2019年末版】」

 

 

 

「ミクシィグループのサービスと利用技術(技術スタック)についてまとめてみた」

 

 

 

 

LINE LIVEサーバーサイドの設計思想と技術スタック 開発マネージャーが語る歴史と変遷」

 

 

 

エンジニアからの感想は?

「LAPRASを支える約20個の技術」を書いたLAPRAS社内のエンジニアに、執筆者としての意図、1人のエンジニアとしての技術スタック記事の印象をインタビューしました。

《プロフィール》
@denzowill
2011年早稲田大学卒業後、データベースエンジニアとして7年間活動。データベーススペシャリストを含む、4つの高度情報処理技術者試験資格やOracel Database Master Gold、OSS DB Gold等を保持し、様々なRDBMSに精通。LAPRASからスカウトを受けて、2017年12月にジョイン。

技術スタックは面談で必ず話題にあがる。事前に記事で共有を

ー 技術スタックを公開した目的はなんだったんですか?

Wantedly Feedに公開しているように、もちろん採用にプラスになると思って記事を書きました。

ー 具体的にはどんな点でプラスになると考えていますか?

候補者に与える情報量が増えるということですね。採用要件にはPython、Djangoで開発しているといった基本的なことは書いてありますが、もう1段階踏み込んだ情報を書くことで、候補者の興味を惹いたり、判断材料になることもあります。

ー 採用要件に載っている情報だけでは候補者としては情報が足りない、と思いますか?

情報が足りないとは思っていません。
一方でこういった記事で書かれている内容は、実際にカジュアル面談で話されている内容だったりします。
あと、採用要件だとどこまで書くべきなのか悩むことが多いですが、記事にすると網羅的に紹介することができます。

ー 採用要件のページにリンクを貼っておくのも有効かもしれませんね。

そうですね。元々はスカウトメールの末尾に記事のURLを貼って閲覧してもらうことを想定していました。
PVが少なくても、候補者と1to1で接触する機会で渡すことができればいいと考えていました。

ー 面談で話していることを事前に共有することで効率化を目指していたということですね。

そうですね。そうすることで、カジュアル面談前の事前知識が増えてカジュアル面談の内容はより濃密になると感じていますね。

ー 他社の記事を見てどう感じましたか?

企業によって様々ですが、「こんな先進的なことをやっているのか」「意外と泥臭いことをやっているんだな」という風に思っていますね。また、DBや製品のバージョンが古いと歴史を感じたりしますね。
技術スタックについての情報を出していきたい、出せるという企業は出しておいてマイナスになることはないでしょう。

一方で出さない企業も多くあると思いますね。セキュリティの問題から公開できない企業や、自分たちのシステムが整っていないという企業は候補者からネガティブに受け取られる可能性を恐れて公開しないところも多そうですね。

ただ、ネガティブに受け取られるからということで情報を出さなくても、採用選考の途中では伝えなければいけないことです。それならば最初から公開してしまっても良いのではないかとは思いますね。

おわりに

自社の技術スタックを公開することは、口頭での説明の手間を省くというメリットがあります。
カジュアル面談の前に、候補者に前提知識を与えることでカジュアル面談の内容はより濃密になるでしょう。

昨今、採用選考におけるCX(Candidate Experience)が重要視され、面談前にどんな情報を渡すかということにも各社が工夫をこらしています。認知を獲得する目的ではなく、採用CXの向上のために技術スタックを公開してみるのも良いかもしれません。

 


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