LAPRASというと、かつては「エンジニア採用の知見が豊富な玄人向け」「運用担当者にエンジニアリングの知識がないと使いこなせない」といったイメージを持たれることが少なくありませんでした。今でも「データベースの質は良いかもしれないけど、運用に手間がかかるのでは?」と思っている方もいるのではないでしょうか。
我々はこうしたイメージを払拭するべく、非エンジニアの人事担当の方でも使いやすい新機能を追加するなど、様々な改善に取り組んできました。しかし、まだ「エンジニア採用初心者でも使いやすい」というイメージが十分に浸透しきれているとは言えません。
そこで今回は、LAPRASを活用して様々な企業のエンジニア採用を支援し実績を上げてきた株式会社ICEONEの加藤さんに、採用成功という「結果につながるLAPRAS活用術」とはどのようなものかお聞きしました!
<インタビュイー紹介>
株式会社ICEONE PRODUCT COMPANY GENERAL MGR 加藤 万美子
大手損害保険会社入社後、2021年ICEONEに入社。事業の立ち上げから、1人目カスタマーサクセスとして3年間で約150社のエンジニア採用を支援。エンジニアへのスカウトは延べ10万件以上。現在は、ゼネラルマネージャーとして営業組織を統括。
株式会社ICEONE(アイスワン):
100社を超える採用支援を手掛ける。100万件超のスカウト配信データを収集、分析し、採用目標実現までの最短距離を明確にする採用活動支援ソリューション「HRmap」を運用する。そのデータはターゲットへのアプローチ力を向上させ、クライアントだけの勝ちパターンを追求している。
「候補者の質が高い」ことがLAPRASの魅力
– RPO業務の中で、様々なエンジニア採用媒体を利用されていると思います。他の媒体と比較してLAPRASにどんな特徴がありますか?
加藤さん:LAPRASはなんといっても「候補者の質が高い」と感じることが多いです。具体的にはテックリードやEMなど、ミドル層以上のエンジニアの割合が多く、事業成長の牽引役となれるような候補者の方が多く登録している、という印象です。
– LAPRASと相性がいい、利用すると採用成功につながりやすい企業は、どんな企業でしょうか?
加藤さん:特に「採用を経営上重要なものと捉え、チーム全体で採用を進めている会社」がうまく行きやすいのではないかと思います。
たとえば「採用定例に毎回VPoEが参加する企業」「エンジニアと人事が定期的に接点を持ち、ペルソナや訴求軸を明確にする企業」などは成果が出やすいのではないでしょうか。
ただ「そうでない会社は成果に繋がりにくい」というわけでは決してありません。「他の媒体に比べて、候補者の質が高い」という一点だけを見ても、ハイスキルエンジニアの獲得を目指しているのなら、LAPRASは必ず使うべき媒体だと思います。
LAPRASで特に便利な機能と効率的な使い方は?
– 普段、採用媒体の運用全般で注意しているポイントはありますか?
加藤さん:採用活動に対しては、マーケティングと同じような発想で取り組んでいます。最初にすることは「初期設計」です。
釈迦に説法かもしれませんが、ご支援先企業が狙いたいターゲットと、市場の候補者を鑑みてペルソナを設計、競合他社と比較した強みはなにか、会社・ポジションのアセットはなにかをまとめています。
これら初期設計が完了したら、定常的な採用活動のPDCAのスタートです。
候補者の母集団形成、スカウト送信、カジュアル面談、一次・二次面接など、採用の各ファネルでデータをモニタリングします。もし異常が見られる箇所があれば、原因を分析、成果につながるよう改善に取り組んでいきます。
– LAPRASを運用していて便利な機能や使い方はありますか?
加藤さん:タレントプールが非常に使いやすいですね。知らない方に向けてご説明すると、タレントプールとは「気になる候補者をリスト管理できる機能」です。
今すぐにアプローチしたい候補者はもちろん、「すぐに声がけはしないが、将来アプローチする可能性がある候補者」についても一旦リストに追加しておき、後で詳細にプロフィールを確認してからスカウトを送る、といった使い方ができます。この機能があるおかげで、候補者ピックアップと、その後のアプローチを分けて行うことができるので、非常に運用しやすいと感じます。
また、候補者の「転職意欲に変化があったタイミングで通知してくれる機能」も有用です。同じ機能が実装されている採用媒体はまだ少なく、見つけた時点で転職意欲が低かった候補者も、転職意欲が高まったタイミングでアプローチをかけられるので反応してもらえる可能性を高められます。
それ以外だと、多角的な候補者情報が得られるのも魅力ですね。採用活動では候補者のスキルや経験だけでなく「志向性」に関する情報をどれだけ事前に集められるかが、その後の成否を大きく左右します。
LAPRASの場合、SNSや技術ブログなどの情報が集約されているので、そこから候補者の過去の投稿内容を調べ「どんな技術に興味があるのか」「どんなキャリアプランを抱いているのか」「現在、どんなライフステージにあるのか」といった、志向性を表す情報が簡単にリサーチできます。
今挙げた3つの機能を組み合わせると、次のような使い方ができます。
(1)タレントプールに気になる候補者をストックしておく。
(2)候補者の転職意欲が高まった段階でスカウトメールを送る。
(3)候補者の志向性を元に「候補者に刺さるスカウト文面」を考えて送る。
これが最も基本的な「LAPRASの強みを引き出す使い方」ではないでしょうか。
LAPRASをうまく活用できない原因は?
– 「他の採用媒体では成果が出ているが、LAPRASでは成果が出ていない」という場合、どんな原因が考えられますか?
加藤さん:主に3つの原因が考えられます。
自社に合ったプランが選択できていない
加藤さん:採用活動に必要なリソースが社内で足りていないのに「自社の力だけで運用しよう」として失敗するパターンがよく見受けられます。このような場合は無理をせず、LAPRASのコンサルタントが採用活動を代行してくれる「BPaaSプレミアムプラン」「BPaaSベーシックプラン」のいずれかを選択するほうがいいでしょう。
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社内エンジニアとの連携がうまくできていない
加藤さん:採用活動に取り組んでいるものの「人事担当だけが孤軍奮闘していて、社内エンジニアとうまく連携できていない」というパターンは、なかなかうまくいきません。
本来、採用活動は事業成長にも大きな影響を与える全社的な課題であるはずですが、そういった認識が共有できておらず「採用は人事の仕事」といったイメージを持たれていると、採用成功に至るのは難しいでしょう。
候補者は転職先がどのような体制で自分を受け入れようとしているか、働く環境にも大きな注意を払っています。社内エンジニアの協力が得られているかどうかは、その会社が採用にかける「本気度」として伝わります。LAPRASの運用で十分な採用成果をあげたいのなら、まず社内エンジニアが採用に積極的に協力してくれる体制を築いてからのほうがいいでしょう。
エンジニアリングの知見が足りない
加藤さん:そもそも「エンジニア採用は初めてで知見がないからうまくいかない」というパターンも結構あります。エンジニアは元々獲得競争の激しい職種ですし、母数が少ないハイスキルエンジニアともなれば、最低限の勉強はしておく必要があります。
エンジニア採用に関する書籍を読んだり、イベントに参加したりして、基礎的なナレッジや知見を習得するのがいいでしょう。
書籍であれば、LAPRASのセールスマネージャーが書いた「作るもの・作る人・作り方から学ぶ 採用・人事担当者のためのITエンジニアリングの基本がわかる本」がおすすめです。
また、エンジニア採用関連のイベントは、LAPRASでも定期的に開催しています。ICEONEも過去に共催しているので興味を惹かれるものがないかチェックしてみてはいかがでしょうか。
▼LAPRASのイベント情報一覧▼
https://hr-tech-lab.lapras.com/event/
認知度・競争力のない企業にこそ、使ってほしい
– 最後に、LAPRASに対する想いやエピソードがあればお願いします。
加藤さん:LAPRASはエンジニア採用媒体の中でも、特にミドル層以上に強い媒体です。DBが充実していて候補者の母集団を確保しやすいほか、一人あたりの情報量も技術面から志向性まで幅広く充実している印象です。
なので、個人的な想いとしては「競争力がない」と感じている企業ほど使ってほしい媒体、だと思います。たとえ、中小企業やベンチャーだったとしても、候補者の情報を読み解いたうえで刺さるメッセージを送っていれば、必ず最後は成果につながるからです。
事業成長を導くエンジニアが見つかる媒体
加藤さん:過去のご支援先で該当する事例をご紹介します。最初は5人くらいしかエンジニアがいない小規模な組織だったのですが、メッセージを工夫しながらLAPRASでアプローチを行っていたところ、エンジニアリングマネージャーの獲得に成功しました。
その後、そのEMの方が組織にジョインし採用活動そのものの改善を行った結果、採用人数が5倍に増えたという成果が出ています。このように、あまり知られていない企業やそもそものエンジニアの数が少ない組織であっても、LAPRASを使えば「事業成長をリードしてくれるハイスキルなエンジニア」が見つかり、会社の組織力そのものを底上げしていくことができます。
そういうエンジニアを獲得できる採用媒体は珍しいと思いますので、もし「エンジニア採用に取り組んでいるがなかなか成果が出ていない」という方がいたら、ぜひLAPRASを使ってみてほしいです。
また「現在LAPRASを使っているが思ったような成果につながっていない」という方は、今回お伝えした「うまくいかない原因」に当てはまらないかどうかチェックしてみてほしいです。
いずれにせよエンジニア採用の領域でオンリーワンの特色を持つ媒体なので、一度使ってみて損はないと思います。
– ありがとうございました。