4年ぶりのエンジニア採用を成功に導いたのは、自社を深く理解するパートナーとの協働体制。フォトクリエイトが実行した新時代のエンジニア採用戦略とは

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4年ぶりとなるエンジニア採用というハードルに向き合うために、フォトクリエイトはどんな選択をしたのか。自社の強みを見直し、魅力的なエンジニアと出会うために起こしたアクション・採用戦略の進め方について、同社の人事部長・米津さん、人事・三田さん、エンジニア・林さん、そしてRPOとしてサポートするICEONEの宮澤さん・加藤さんからお話を伺いました。

《プロフィール》
フォトクリエイト
人事部
三田 亜美さん(写真中央):
イベント企画運営会社や化粧品メーカーでの商品企画職を経て、2022年フォトクリエイト入社。2023年4月から人事部。主に採用活動、社内文化醸成のためのイベント企画運営、社員との定期面談など、従業員とのコミュニケーションを活性化する役割を担っている。

フォトクリエイト
人事部長(※2024年3月時点)
米津 崇史さん(写真右端):
2009年フォトクリエイト入社。営業部門で10年経験し、2018年から人事に従事。2019年に株式会社キタムラ・ホールディングス グループが設立され、グループ各社の人事業務にも携わり、2023年4月からフォトクリエイト人事部長に就任。

フォトクリエイト
エンジニア
林 裕一郎さん(写真右から2番目):
2009年新卒でコンテンツ配信システムの受託開発に携わる。2014年(株)コトコト取締役CTO、2017年CCCフォトライフラボグループジョイン後、グループ各社のシステムのモダナイゼーションを主導。2020年にフォトクリエイトに吸収合併後、2022年フォトクリエイト開発部長に着任。技術組織改革を推進。

ICEONE
HRmap事業部 カスタマーサクセス
宮澤 流太さん(写真左端):
大学在学時から5人目社員として立ち上げフェーズのICEONEに入社。現在はカスタマーサクセスとしてIT、広告業界の企業を中心に採用戦略の立案〜スカウト/採用広報/エージェントを通じた実行支援と幅広い採用活動に携わっている。

ICEONE
HRmap事業部ゼネラルマネージャー
加藤 万美子さん(写真左から2番目):
大手損害保険会社入社後、2021年ICEONEに入社。事業の立ち上げから、1人目カスタマーサクセスとして3年間で約150社のエンジニア採用を支援。エンジニアへのスカウト延数10万件以上。現在は、ゼネラルマネージャーとして事業を統括。

≪会社紹介≫

株式会社フォトクリエイト
フォトクリエイトは2002年の創立以来、「感動をカタチにしてすべての人へ」という経営理念のもと、インターネット写真販売サービスを展開している。人生における感動の瞬間を写真としてカタチに残し、ユーザーに届けている。保有する写真のデータは15億枚以上。

写真はコミュニケーションのプラットフォームであり、写真の質を上げることは、人生の質を上げることに繋がるという考えのもと、写真を通じて、人生をより豊かにするお手伝いをし、感動が満ち溢れる世の中を実現するために常に最先端の技術や感性で新たな写真の可能性を提案するリーディングカンパニーを目指し続けている。

株式会社ICEONE(アイスワン)
膨大なスカウト配信データを収集、分析し、採用目標実現までの最短距離を明確にする採用活動支援ソリューション「HRmap」を運用するICEONE。そのデータはターゲットへのアプローチ力を向上させ、クライアントだけの勝ちパターンを追求している。

4年ぶりのエンジニア採用を成功に導いたパートナーとの緊密な連携

―  今回のエンジニア採用についてのストーリーを確認させてください。

フォトクリエイト三田:4年ぶりとなるエンジニア採用において私たちが直面していた課題は、著しく変化した採用市場と技術の進展に適応することでした。高度なスキルを持つエンジニアの確保が急務でありながらも、どのようにしてこれらの人材を効率的に、かつ確実に見つけ出し、魅力を感じてもらえるかが大きな課題だったのです。また、人的資源にかかるコストと時間の面でも、効率化を図る必要がありました。

これらの課題を背景に、フォトクリエイトは外部の専門知識と最新の採用ツールを活用する必要があると考え、RPOであるICEONEさんに協力してもらうことにしたんです。

フォトクリエイト米津:彼らが持つ第三者視点からの俯瞰的なアドバイス、そして私たちの目の前にある問題に対して具体的な解決策を複数提示してくれたことに大きな魅力を感じました。特に私たちが長年慣れ親しんだ採用活動の方法だけでは見落としがちな新しい市場のトレンドや求職者のニーズを的確に捉え、それに基づいた戦略を提案してくれました。

また、採用プロセスの各ステップにおける問題点をひとつひとつ丁寧に洗い出し、それに対する具体的なアクションプランを複数のインタビューを通じて共に考えてくれたことも、私たちがICEONEさんと手を組む決め手となりました。表面的な解決策を提示するだけではなく、私たちの企業文化や価値観を深く理解した上で、最適な候補者と私たちをマッチングさせようという姿勢が伝わってきました。

―  LAPRASSCOUTをご提案いただいたのは、ICEONEさんからとお聞きしています。

ICEONE宮澤:はい。フォトクリエイト様の特定のニーズに対して、LAPRASSCOUTが提供するダイレクトリクルーティングのアプローチが非常に適していると考えたからです。LAPRASSCOUTは技術者特有のスキルセットを明確に示し、それに基づいたマッチングを可能にするプラットフォームです。これにより、フォトクリエイト様が求める高度な技術力を持つエンジニアを、より効率的に見つけ出し、魅力的なオファーを提示する機会を提供できると確信していました。

また、LAPRASSCOUTを利用することで、フォトクリエイト様自身が候補者のスキルや経歴、ポートフォリオを事前に詳細に把握できるため、面接や選考のプロセスでもより具体的で有意義なコミュニケーションを取ることができます。これは、双方にとっての時間の節約にもなり、効率的な採用活動を実現する上で大きなメリットとなったと思います。

細やかな選定と連携が生む採用成功。技術と人柄の両面で才能を見極める

―  実際にLAPRASSCOUTの運用方法について教えてもらえますか?

ICEONE宮澤:LAPRASSCOUTを使用した採用プロセスは、まず私たちICEONEがフォトクリエイト様のニーズに合致するエンジニアをLAPRASSCOUTから見つけ出すことから始まります。レコメンド検索などの機能を使って、技術スキル・経験年数・過去のプロジェクトなど、具体的な要件に基づいて候補者を選定し、興味通知・スカウトメールを送付します。

フォトクリエイト三田:興味通知やスカウトメールに対して興味を示していただいた候補者の対応からフォトクリエイト社内で巻き取っています。候補者との初期のコミュニケーションを通じて、さらなる詳細な情報交換を行い、カジュアル面談や正式な面接のスケジュールを調整します。

フォトクリエイト林:カジュアル面談は基本的に私が対応しています。フォトクリエイトの事業内容についてより詳しく説明し、候補者の技術的背景やキャリアの志向を深堀りします。候補者側からの質問などに答えていく感じですね。そこでマッチする人材だった場合、後日人事担当から選考活動についてのご案内をさせていただいています。選考に関しては、一次面接では私と配属先となる各部門のメンバーで対応し、最終面接として弊社代表と開発部役員が対応するといった流れです。

―  役割を分担することで、どういったメリットが生まれましたか?

フォトクリエイト三田:確かに、ICEONEとの役割分担により、私たちには大きなメリットがありました。最も顕著なのは、採用プロセスの効率化です。ICEONEが候補者のスカウティングと初期のスクリーニングを担ってくれることで、私たちは選考プロセスのより後半部分、特に候補者との面接や文化的フィットを見極めるステージに集中できるようになりました。このようにタスクを分担することで、私たちは候補者のより深い理解を得る時間を確保でき、結果として質の高い採用が可能になったのかなと感じています。

フォトクリエイト林:候補者のプロフィール確認は、採用プロセスの中でかなり時間と労力を要する作業です。エンジニア採用では単に経歴をチェックするだけでなく、技術スキル・プロジェクト経験・使用技術・さらにはその成果物まで、詳細に確認する必要があります。また、候補者が自身の技術力や経験をどのように表現しているかを理解することも大切で、これらすべての情報を総合的に評価することが求められます。

―  今回の採用活動でどのような方を採用できましたか?

フォトクリエイト林:10年以上の経験を持つバックエンドエンジニアを採用することができました。サーバーサイドのアプリケーション開発において、豊富な経験と高い技術力を持っている方でしたね。

フォトクリエイト三田:林からのカジュアル面談のフィードバックを受けた後、選考に進んでいただけるようお願いしました。その後の選考フローでは、技術面の評価だけでなく、彼の人柄や弊社の文化へのフィット感も重視しました。最終的には、代表と開発部役員の面接を経て採用オファーをお送りさせていただきました。

―  ICEONEと協働することによって生まれた新しい価値について教えてもらえますか?

フォトクリエイト林:俯瞰で自社の魅力を見つめなおすことできたのは大きかったと思います。特にフルリモートワークを求人で訴求することは今まで無かったのですが、ICEONEさんの後押しもあり、訴求ポイントとして打ち出してみることにしたんです。

その結果、地方在住のエンジニアとの接点も生まれ、私たちも変化をしていくことの重要性を自覚しました。地方のエンジニアとの出会いは、私たちにとって今までにない新しい体験でした。これまでの採用活動では、都市部に集中している人材に焦点を当てていましたので、地方のエンジニアと直接的な交流を持つ機会はほとんどありませんでした。彼らとの出会いは非常に刺激的なものでしたし、私たちだけの価値観では挑戦することができない新しい領域だったと感じています。

―  ICEONEさんから見て、この採用が成功した要因は何だと思いますか?

ICEONE宮澤:成功の要因はいくつかありますが、最も重要だったのは、フォトクリエイト様と私たちとの間で事前にしっかりと目線を合わせ、共通の理解を深めていたことです。また、LAPRASSCOUTをはじめとする適切なツールの活用により、質の高い候補者に効率的にアプローチできたことも大きな要因です。私たちは、フォトクリエイト様のニーズに合った候補者の選定と、タイミングを見計らったスカウトメールの送付に注力しました。これにより、候補者との有意義なコミュニケーションが生まれ、最終的な採用に繋がったのだと思います。

エンジニア採用に留まらずに採用を一緒に強化していく

―  LAPRASSCOUTを導入して感じたメリットについて教えてください。

フォトクリエイト林:LAPRASSCOUTが提供する詳細なプロファイル情報や技術スタックの可視化により、候補者のスキルセットを迅速に把握できるようになり、適切な候補者を見極める作業がスムーズになりました。

GitHub、Qiitaといったエンジニアに特化した情報はもちろん、XなどSNSに至るまで幅広い情報に簡単にアクセスできるのはLAPRASSCOUTの魅力のひとつだと思います。ここで得ることのできる情報は、候補者がどのような人物であるかを深く理解するための有益な資料になっています。技術スキルが高いエンジニアを見つけることはもちろん重要ですが、フォトクリエイトとしては、その人が私たちのチームにフィットするかどうかも同じくらい重要視しています。

SNSの投稿内容や活動履歴からは、候補者のコミュニケーションスタイル、趣味や関心事、仕事に対する姿勢など、プロフェッショナルなスキル以外の側面を垣間見ることができ、これが候補者の人柄や性格を判断する上で非常に役立っています。

フォトクリエイト三田:もうひとつの大きな魅力は、ユーザーインターフェースの使いやすさです。採用活動は多忙な業務のひとつであり、効率的に進めることが求められます。LAPRASSCOUTは直感的な操作性を備えており、私たちの時間を節約し、より多くの候補者にアプローチする機会を提供してくれました。このように、LAPRASSCOUTは我々の採用活動を劇的に改善し、より質の高いエンジニアとの出会いを実現してくれました。

フォトクリエイト米津:LAPRASSCOUTを使用することで得られるデータの豊富さと分析機能にも大きな魅力を感じています。候補者一人ひとりのプロフィールから、その人がこれまでに成し遂げた技術的な成果や、どのようなプロジェクトに情熱を注いできたかを詳細に把握できます。この情報をもとに、面接や選考プロセスをより有意義なものにし、フォトクリエイトにとって最適な人材を見極めることができていると感じます。


―  今後のエンジニア採用について教えてください。

フォトクリエイト三田:私たちはLAPRASSCOUTの成功体験を踏まえて、今後も技術を活用した採用戦略を強化していきます。具体的には、採用プロセスのデジタル化をさらに推進し、効率的かつ迅速な採用活動を実現することを目指しています。また、エンジニアだけでなく、デザイナーやプロジェクトマネージャーなど、他職種に対しても同様のアプローチを拡大していく計画です。このプロセスでは、候補者の技術スキルだけでなく、フォトクリエイトの企業文化に合った人材を見極めることを重視しています。

ICEONE加藤:ICEONEとしては、フォトクリエイトの採用活動を全面的にサポートし続けるつもりです。LAPRASSCOUTを含めた複数の採用媒体を活用しつつ、市場の最新トレンドを捉え、フォトクリエイトにとって最適な採用戦略を提案していきたいと思っています。

―  本日はありがとうございました!

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