ITエンジニアがもらって嬉しかったスカウトメール4選

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「どんなスカウトを送れば、ITエンジニアの心に響くのか?」

採用担当者であれば、誰でも気になるポイントですよね。

今回は、LAPRASに登録しているITエンジニアの方4名に「過去にもらって嬉しかったスカウト」と、その理由を尋ねてみました。それぞれのスカウト文の共通点から「ITエンジニアの心を動かすポイント」を明らかにしていきますので、ぜひ最後までご覧ください!


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※記事中に「LAPRAS SCOUT」の文言がある場合は「LAPRAS」と読み替えてください。

1人目:ソフトウェアエンジニア・4年目

嬉しかったスカウトの文面

「[候補者名]様、はじめまして。 株式会社[企業名]、CTOの[担当者名]と申します。

[候補者名]様を弊社の事業グロースをリードするエンジニアとしてお誘いしたくご連絡をいたしました。 (求人情報へのリンクは省略)

[候補者名]様が、◯◯社にてテックリードとして技術調査・選定や開発、アーキテクチャ設計、プロジェクト管理、チームマネジメントなど幅広く携わり、開発を牽引されているご経験を拝見し、大変魅力を感じております。

また、人を大切にする持続可能なチーム作りに関心をお持ちであるとのことも拝見しております。 弊社は「◯◯◯」というビジョンのもと、◯◯◯によってこれらの課題を解決するため事業を行っています。

このビジョン実現を目指すために、「◯◯◯な組織づくり」を行っております。 ◯◯◯ができている点が大きな特徴ですので、[候補者名]様に興味を持っていただけるのではないかと感じております。

組織として◯◯◯という課題にも向き合うフェーズであると捉えています。

その中で、アジャイルプロセスの普及・浸透やチームビルディングに携わってこられた[候補者名]様にお力添えいただきたくご連絡した次第です。

さらなる市場規模の開拓に向けて、主軸プロダクトでは◯◯◯戦略を推進する中で、現在は複数プロダクトを展開して、今後はさらに新規プロダクトを立ち上げていく予定です。 その中で重要となってくるのは◯◯◯です。

今回[候補者名]様には主軸プロダクトの開発をリードいただけないだろうかと考えております。

主軸プロダクトは、◯◯◯を活用したプラットフォームです。企業の◯◯◯を支援するために◯◯◯戦略を採用しています。 (詳細は求人票に記載)

主軸プロダクトは、◯◯◯を対象としているからこそ、◯◯◯という点でも非常にやりがいを実感いただけると思います。

メッセージだけでは伝わらないこともございますので、まずは実際に現場のエンジニアメンバーから、一度カジュアルにお話させていただけますと幸いです。 もしお時間をいただけるようでしたら、ご都合の良い日程を以下リンクよりご選択いただけますでしょうか。

(日程調整リンク) 

(会社説明会動画や会社紹介資料リンク)

ご返信心よりお待ちしております。

[企業名] CTO [担当者名]」

うれしいと感じた理由

  • 採用媒体のプロフィールなどに記入している、「人を大切にする」という自分が大切にしている価値観に触れてくれていること、それを会社として推進しているということ

2人目:CTO・4年目

嬉しかったスカウトの文面

「[候補者名]さん、いつもありがとうございます!

[企業名]の[担当者名]です。

[候補者名]さんにご連絡するのも…と思いつつ、プロフィールが更新されていたので改めてご連絡しました!選考の話はまったく関係ないので、会社の未来の話や、今抱えている組織の課題なんかについて、一度カジュアルに壁打ちさせてもらえたらうれしいです!」

うれしいと感じた理由

  • こちらのポジションによる都合や、返信した場合の映り方なども鑑みた上で、返信しやすいように期待値を下げるなど配慮してもらえたことが嬉しかったので、返信した。
  • 同様に、たとえば「転職したばかりのタイミング」や「現在職責が重めのポジションにいるとき」にメッセージを受け取るときは、こちらの都合もをケアしていることが伝わる文章だとありがたい。

3人目:ソフトウェアエンジニア・7年目

嬉しかったスカウトの文面

実は◯◯年頃に書かれた[候補者名]様のnoteを拝見してから、活動を拝見しておりました。

[候補者名]様のマインドやスキルは、弊社の事業と非常にマッチしていると感じているため、ご連絡させていただきました。

まず、[候補者名]様が働く上で大切にされている想いについてです。

『◯◯◯なプロダクトを開発し続ける』ことは、素敵なモチベーションだと共感いたしました。

弊社は、◯◯◯の業務領域を支援するSaaSプロダクトを通じて、◯◯◯な社会を実現したいと考えております。これが◯◯◯を良くすることへ繋がると確信しており、[候補者名]様の想いとも関連するのではと感じました。

次に、弊社の業務領域に対する理解度の高さです。難易度の高い専門資格を複数取得されており、弊社が提供している◯◯業務向けプロダクト開発に活かすことができます。

また、弊社の行動指針に◯◯◯というものがあります。 [候補者名]様がこれまでに◯◯◯されてきたご経歴ともリンクしていると感じました。

さらに、アウトプットの質と量、そしてオープンソース開発への貢献です。

直近開発されていたプロダクトのコードを拝見しました。◯◯◯な点、過去に◯◯◯の開発している頃から一貫していると感じました。課題の抽象度を高め、効果的なUI/UXを提供するという思考をお持ちなのではないでしょうか。

これは弊社のプロダクトづくりにも近いところがあり、弊社チームで一緒に活躍できる方だと感じています。

そして、なによりも◯◯◯に対する知見・ご経験の深さです。公開されていたスライドを拝見し、◯◯◯なところから、そのように感じました。

これら踏まえ、[候補者名]様は弊社に必要なソフトウェアエンジニアだと確信しています。

うれしいと感じた理由

  • アウトプットをしっかり見てくれて、その内容に踏み込んだ感想・自社との関係まで書いているところ。
  • 自社のカルチャーとのマッチを強調していて、その理由に納得感が持てた。
  • 文章の端々に熱量を感じた。(ただし、人によって好き嫌いは分かれそう)

4人目:スクラムマスター・2年目

嬉しかったスカウトの文面

突然のメッセージ失礼いたします。 [企業名]の開発マネージャーをしております[担当者名]と申します。

自己紹介文を拝見させていただきました。 チーム立ち上げ経験などリーダーとしての素質をお持ちであること、また、スクラム開発に関して弊社は今まさに試行錯誤中で課題を感じているため、ぜひ一度会ってお話したいと思いご連絡いたしました。

◯弊社について
累計◯万人以上が利用する◯◯業界向けのWebサービス「[プロダクト名]」の開発・運営を行っております。 マークアップ、サーバーサイドの開発、インフラすべて自社で行っています(最近はオフショア開発も始めています)。 

※アプリ開発は社内開発メンバー募集中
※開発拠点は現在は[特定の場所]のみ

◯業務内容
このあたりの技術的なお話をさせていただければと思います。

・開発はPHP、Python、React、Sass等ですべて内製しています。
・インフラ周りはAWS、Chef、Dockerを使用しています。

よろしければ弊社メンバーと直接会っていただき、カジュアルに当社のビジョンや今後の戦略などお話できればと思います。 Web面談の実施も可能ですので、お気軽にメッセージにご返信ください。

うれしいと感じた理由

  • 相手が悩みを見せており、自分ならその悩みに応えられるかもしれないと思えた点。
  • タイミング的にスクラムマスターとして経験して、自社以外のことについても気になるなという時期だった。
  • ちょうど自分が外に目を向けようかなと思ってたタイミングで、自分が貢献できそうなところのツボをついたメッセージが来たのが良かった。

4つのスカウトに共通する「ITエンジニアの心を動かすポイント」

ご紹介してきた4つのスカウトからは、次のような「ITエンジニアの心を動かすポイント」が見えてきました。

スカウトのタイミングに配慮する

候補者のキャリア状況や心理状態によって、スカウトメールへの反応は大きく変わります。特に、転職したばかりの時期や、現職で重要な役割を担っている時期などは、「すぐ転職する気がないことは理解しているが、将来のためにお話だけでもしておきたい」というふうに、相手の状況を汲み取ったメッセージを送ると好印象を与えます。

また、プロフィールを更新した直後など、「何か変化があったタイミング」を狙うことも効果的です。「あなたの変化をいつも注視している」というアピールにもなります。

関係性に応じたアプローチを取る

初めて連絡を取る相手には、丁寧で礼儀正しいトーンで、過去にやり取りのあった相手には親しみを感じさせるトーンで、というふうに、相手との関係性に応じたトーンでメッセージを送るとよいでしょう。

まだ関係性ができていない「はじめまして」の方が相手でも、その方の過去の活動などに触れることで「あなたのことをしっかりみている」という姿勢は伝わります。逆に「過去に選考があったがこ゚縁がなかった方」が相手の場合は「以前の選考結果は気にしないでほしい」と伝えるなど、過去の経緯に触れつつ自然にフォローする姿勢が信頼につながります。

返信しやすい期待値の調整を行う

「本気で採用したい」という熱意は大切ですが、それを全面に出してしまうと、相手にプレッシャーを与えてしまう可能性があります。転職意欲がまだ高くないエンジニアに対しては、 「まずはカジュアルにお話できればと思っています」、「技術の壁打ち相手になっていただけませんか」 といったような、ライトな提案で返信へのハードルを下げることが大切です。

候補者のアウトプットや志向にしっかり触れる

候補者が公開しているブログ記事、OSS開発、技術カンファレンスなどのアウトプットにはしっかり目を通し、それに対する具体的な感想や評価を伝えましょう。「これまでの自分を正しく評価してくれている」という満足感につながります。

また、候補者がプロフィールなどに記載している「やりたいこと」や「大切にしている価値観」に触れ、自社のビジョンやカルチャーとどのように重なるのかを具体的に説明することも効果的です。これにより、候補者自身のキャリアビジョンと、自社での活躍イメージを自然につなげることができます。

「なぜあなたが必要なのか」を明確に伝える

「なぜ今、あなたにスカウトを送ったのか」を、明確に、かつ具体的なストーリーとして伝えることが重要です。たとえば、自社の現在の課題や今後のビジョンを提示し、それに対して候補者のスキルや経験がどのように貢献できるかを明確にしましょう。候補者に「自分なら役に立てるかもしれない」と思ってもらうことができれば、入社のモチベーションも高まります。

「候補者目線」での自社の良さを伝える

企業にとっての採用は、複数の競合の中から求める候補者に「選んでもらう」場でもあります。そのため、「候補者自身にとって自社がどのようにいいのか」が伝わるような工夫が必要です。

まず、候補者のプロフィールやアウトプットの情報を元に、その候補者が「どんな価値観・志向性を持っているか」の仮説を立てます。それを元に「もし自社にきたら、候補者のやりたいことがどのように実現できるか?」を、できるだけ具体的に説明しましょう。

そうすることで「たしかに、この企業に行けば自分の夢が実現できそうだ」といった印象を抱いてもらえます。

候補者個人に向けられた配慮と熱意は、必ず伝わる

今回ご紹介してきた、エンジニアの方々がもらって「うれしい」と感じたスカウトは、次のような点をしっかりと抑えて作られていました。

  • 候補者の活動を把握し、それを踏めた内容になっている
  • 自社にとって「なぜその人が必要なのか」が明確である
  • 「候補者にとって自社がどう良いのか」がわかる内容になっている
  • 相手の状況や心理に寄り添い、返信しやすい雰囲気を作る

これらを良いお手本として参考にしながら、エンジニアの心を動かすために自社ならどんなスカウトが作れるか、ぜひチャレンジしてみてください!