一緒に働く人は、エンジニアが自ら見つけだす。HashPortが実践する1日5分から始めるエンジニア主導のスクラム採用とは

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2021年7月よりLAPRAS SCOUTを導入した株式会社HashPort。ブロックチェーン・NFTという新しい技術へと挑戦する意欲を持つエンジニアを採用するまでにどのような採用活動を行ったのか。エンジニア10名で行うエンジニア主導のスクラム採用に取り組む同社のブロックチェーンシステム事業部長の辻野さんからお話を伺いました。

《プロフィール》
執行役員
ブロックチェーンシステム事業部長
辻野 晃一さん:
ゲーム開発、テレビアプリ開発からエンジニアとしてのキャリアをスタートする。フリーランスのエンジニアとしてブロックチェーン関連の開発に携わる。それまでのキャリア・スキルを評価され、HashPort社で初の開発チームとしてジョイン。同社のエンジニア組織を牽引している。

株式会社HashPort
「すべての資産をデジタル化する」をミッションに、ブロックチェーンの社会応用を支えるソリューションプロバイダーとして事業を展開するHashPort。 2020年より日本初のNFT特化ブロックチェーン”パレット(Palette)”の開発・運用を行っている。2021年7月には、パレットで利用できる暗号資産”パレットトークン(Palette Token, PLT)”が、国内初のIEOとして、コインチェック社で販売が行われた。

エンジニア目線で作られた、スクラム採用に最適なサービス

―  LAPRAS SCOUTの導入の経緯を教えていただけますか?

2021年7月ごろに導入しました。最初はCTO採用のために何社かサービスを比較検討していました。その中でLAPRAS SCOUTを導入する決め手となったのは、候補者を選ぶ基準となるGitHubやQiitaなどの情報がひとつにまとまっている点ですね。候補者のアウトプットをすぐに確認できる点は、とてもエンジニア目線で作られているなと感じました。レコメンド検索でLAPRAS SCOUTから探すことはもちろん、Extension機能を使ってのリサーチも活用しています。

さらにコスト面に関しても優れていると思います。HashPortでは2年契約で利用していますが、固定の金額で制限無く候補者にアプローチできるので、ハイレイヤーの人材はもちろん、幅広い層にダイレクトリクルーティングを行える点も魅力でした。金額に関しては、優秀な若手エンジニアを年間でひとりでも採用できれば、充分にペイできると思っています。

―  現在のLAPRAS SCOUTの運用方法を教えていただけますか?

現在は正社員のエンジニアメンバー10名くらいにLAPRAS SCOUTの権限を与えていて、それぞれのメンバーがレコメンドであがってくる候補者プロフィールを、1日につき1名確認してもらうようにお願いしています。「良い」と感じた候補者がいたら興味通知を送付してもらい、どこに魅力を感じたのかをタレントプールに入れる際にメモに記載してもらって情報を共有しています。候補者から「興味あり」の返信があったら、共有情報を元に候補者のアウトプットなどを確認し、スカウトメールなどを作成し、アプローチしていく流れです。このあたりの業務はすべて私が行っていますね。

前述したように、1日にひとり5分くらいの採用活動であれば開発業務の前や合間の短時間で行えますので、現場エンジニアの負担も少なくスクラム採用を実践することができています。こういったやり方によって「自分たちと一緒に働く人は自分たちで見つける」という意識が、エンジニア組織内にも根付いていったのかなと思います。

市場で希少な人材を採用するポイント

―  カジュアル面談ではどういったお話をしていますか?

まずはHashPortの事業や作っているプロダクトについてのご説明からですね。ブロックチェーン・NFTと比較的新しい分野での事業となりますので、「用語としては聞いたことあるけど、詳しくはわからない」「これまでのエンジニアリングスキルはどう活かせるのかわからない」といった方も多いですね。

ブロックチェーンに特化したスキルをお持ちのエンジニアは、日本国内の転職市場にはほとんどいないと感じています。なので、HashPortのスタンスとしてはベーススキルをしっかりと持っていて新しい技術をキャッチアップできる人材を採用し、自社で育てていきたいと思っています。なので、Webアプリケーション開発に携わっていた方を中心に幅広い層へのアプローチを行っています。実際にカジュアル面談などでお話しさせていただいた方の9割に「ブロックチェーン関連企業に、自分が転職できると思っていなかった」とおっしゃっていただきますね。カジュアル面談で話をすると、ブロックチェーン・NFTに関する事業に興味を示してくださる方は多くいらっしゃる印象です。

― 今回入社されたエンジニアはどのような方ですか?

前職でWebサービスの開発などを経験されているエンジニアが採用できました。Go言語を使った開発環境に強い意欲をお持ちの方でした。最初にこの方を見つけたのは、LAPRAS社からLAPRAS SCOUT導入企業向けに送られる、転職意欲の高いエンジニアをピックアップしたメールです。GitHubなどを確認するとアウトプットもしっかりされていて、とても優秀なエンジニアだと感じました。前職での経験もNFT事業部の開発環境ともマッチすると思い、興味通知をお送りしました。「転職意欲の高さ」で既にスクリーニングされたエンジニアですので、興味通知に対する反応も良く、良いスピード感で採用が決まりました。

― LAPRAS SCOUTを実際に使用してみての感想はいかがですか?

LAPRAS SCOUTだけで候補者を探し出すには物足りない部分もありますが、気になった候補者情報を多角的に知れるツールとして効果的に感じています。他媒体を介した採用プロセスの中でも、LAPRAS SCOUTを使ったリサーチをいれることもあります。気になる方がいたらExtension機能を使って、LAPRAS SCOUTの登録情報も確認するようにしていますね。

タレントプールを活かし、長期的な採用活動を続けていく

―  今後のエンジニア採用についてはどのように考えていますか?

HashPortでは、今後のWeb3.0時代を見越した国内ナンバーワンのアセットプラットフォームになるという目標を掲げています。そこに向けて、これからも様々な事業・プロダクトを開発していきます。最新の市場状況をキャッチアップしながらプロダクトに落とし込んでいくフェーズですので、これらを一緒に推進していけるエンジニアの方をさらに増やしていきたいですね。HashPortで経験を積むことによって、ブロックチェーンやNFTに関連したスキルを身につけていき、自身のエンジニアとしての市場価値を高めていける方を募集しています。

LAPRASに登録している候補となり得るエンジニアへカジュアル面談を行ってきたので、タレントプールが増えてきました。タレントプールには、当時は転職意欲が無かった方や、興味通知を弊社からお送りしてもリアクションが無いという方がいらっしゃるので、これからは、このような方たちに2回目・3回目のアプローチを継続的に続けていける仕組みを作っていきたいですね。1度の選考だけではなく、長期的な視点で候補者と関係性を持って、お互いにとって良い採用に繋がれば、と思っています。

―  本日はありがとうございました!

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