スカウトメールについての調査データ第2弾〜エンジニア100名アンケートから分かった、スカウトメール送信後のやりがちNG行動5選〜

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魅力的な候補者を見つけ、プロフィールやレジュメから情報を整理し、一人ひとりにパーソナライズしたスカウトメールを作成し、送信する。重要な業務が終わり一段落つきたいところですが、採用活動はここからが本番です。

時間も労力もかけてスカウトメールを作成し、送信したものの、その後の対応が悪くて選考に至らず、それまでの労力を無駄にしてしまうケースは実際に発生しています。

そこで今回、ITエンジニアに特化したダイレクトリクルーティングサービス「LAPRAS SCOUT」を通じて、直近1年以内に5件以上のスカウトを受けたユーザー約100名を対象に実施したアンケート調査をもとに、エンジニアがスカウトメールを受け取った後に、採用企業に対してネガティブな反応をする可能性が高い場面について、ご紹介しようと思います。

スカウトメール送信後のNG行動5選

数日おきにリマインドメールを送る

スカウトメールを送った後、すぐに返事がくるとは限りません。ちゃんと届いているか、読んでもらえたか、検討してくれているか心配になり、リマインドメールを送る場合もあるかと思いますが、その際は頻度に注意しましょう。

最初のスカウトメールから数日おきに何通も送ってしまうと、先方は急かされているように感じてしまいます。

弊社が実施したアンケートでは、58%のユーザーがそのような行為に対して抵抗を感じています。

一方で、約半数は「特に問題ない」を選択しているため、リマインドメール自体は完全にNGという訳ではなさそうです。リマインドメールは「あなたにきてほしい」という熱意と本気度を伝える手段でもある一方で、むやみに送信してしまうとかえって形式的に送信されているように受け止められているため、時間を空けて適切な頻度で送るよう心がけましょう。

カジュアル面談前に履歴書や職務経歴書の提出を求める

そもそも、カジュアル面談は選考ではなく、相互理解の場であり、エンジニアはまだ自社に「応募」すると決めた訳ではありません。候補者についてより詳細な情報を得たい気持ちはわかりますが、まだ選考ではない状態で履歴書や職務経歴書の提出を求めるのはNGです。スカウトして「話を聞いてほしい」という立場であるにも関わらず、相手の気持ちを無視して、上から目線で品定めをしている印象を与えかねません。

アンケートでは62%が「それであれば最初からスカウトしないでほしい」を選択しています。

「その他」を選択した4%の方も、「その時点で合わないと判断し、断る」「最悪の体験なので絶対に送らないでほしい」という厳しい意見でした。

スカウトに応じてくれたからといって、入社を検討していると決まったわけではありません。あくまでも自社について説明するカジュアル面談の機会を得ただけという状況を理解して行動してください。

スカウト時に把握している情報以外で、どうしても知っておきたい情報がある場合は、きちんと事情を説明して理解を求めましょう。

カジュアル面談で志望動機を聞く

事前に書類を求めるだけでなく、カジュアル面談中に志望動機を聞いてしまう場合もおりますが、そちらも同様にNGです。非常に失礼な印象を与えるだけでなく、社内での情報共有等ができていないといったネガティブな印象を与えてしまいます。

アンケートでは70%が「それであれば最初からスカウトしないでほしい」を選択しています。

カジュアル面談の段階では「とても興味があり、よほどのことがなければ入社したい」と考える方ばかりではなく、「話くらいは聞いてもいい」程度の方も多くいます。エンジニアの入社に対する温度感はさまざまであり、スカウトした側から志望動機を聞くことは、前者であっても気を悪くさせかねない言動です。

スカウトメールの返信から前向きな姿勢を感じたとしても、「どこに興味を持ってくださったのですか?」など、“スカウトした側とされた側という関係性”を念頭に置いて”今後選考に進んでもらうため”という視点を忘れずに対応しましょう。

また、採用担当以外のメンバー面談を行う際には「面談」であって「面接」ではないこと、まだ応募する前の段階なので、面談の内容次第で応募が決まること等を、事前にしっかりと伝えておきましょう。スカウトメールの際に採用担当から好印象を受けていても、その後の社内の連携不足で「言われたことと違う」と感じられてしまうと、その後応募に進んでもらえず、そこからの挽回が厳しくなってしまいます。

面談担当者が自分の情報を把握していない

スカウトメールは人事が送り、カジュアル面談はエンジニアが担当するなど、採用活動において役割分担をするのはよくあるケースですが、連携がしっかり取れていないと面談時に必要な情報が足りず、「あれだけ熱心なスカウトをくれたのに、実際に会ってみると全く興味がなさそう」といった悪いギャップが生まれてしまうことがあります。

アンケートでは76%が「それであれば最初からスカウトしないでほしい」を選択しました。

エンジニアは、忙しい中で時間をつくってカジュアル面談に応じてくれています。これまでのキャリアとスキル、どこに魅力を感じてスカウトしたのかなど、採用チームと当日担当するメンバーとで情報と認識を共有する連携体制を整えておきましょう。

カジュアル面談後に連絡が途絶える

カジュアル面談後、合わないと感じた場合に、採用に至らないケースがあるのは当然です。

しかし、カジュアル面談後に何の連絡もせず終わらせるのは、まだ選考ではないのに「不合格」といった判定をされているといった、ネガティブな印象を与えてしまいます。アンケートでは、70%が「それであれば最初からスカウトしないでほしい」を選択しています。

エンジニアの業界は狭く、横のつながりも強いため、口コミで悪い噂が広がり、その後の採用活動に悪い影響が出る可能性も考えられます。カジュアル面談後、その後の選考に繋がらないと分かったとしても、マナーとして時間を作ってくれたことに対するお礼の連絡をしましょう。

また、とりあえずプロフィールを見ずにたくさんスカウトを送信していると、実際にカジュアル面談を実施した際に、「応募しているポジションとカジュアル面談に来る方の属性が合致しない」といったギャップが生まれやすくなってしまい、面談後の連絡が疎かになってしまうケースもあります。そのため、大前提として、スカウトの時点でしっかりと候補者の情報を確認してから対象者を決めることが重要です。

まとめ

時間と手間をかけてスカウトメールを送っても、採用に繋がらなければ労力が無駄になってしまいます。「スカウトメールの、その後」にまで意識を向け、スカウトした側・された側の認識を持って対応できれば、エンジニアに嫌われることなく、カジュアル面談の獲得率や採用率にも良い影響があるでしょう。

また、スカウトメール送信後の面談等においては、採用担当でなく、社内のメンバーの協力が不可欠です。自社内でNG行動が行われていないか、連携不足によりせっかくの候補者獲得の機会を逃していないか、定期的に社内の選考フローを関係者でみなすことも重要です。

「スカウトメールを送るまで」の業務負担が大きく、スカウト後の対応になかなか時間が割けない場合は、ぜひご相談ください。LAPRAS SCOUT PROでは候補者選定からスカウトメール制作・送信までをエンジニア採用のプロが代行するため、貴社はスカウトメール送信後の業務に集中できます。

(ライター:成澤綾子)

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