エンジニアの7割は3年以内に転職!? 職種ごとに見る勤続年数分布

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※記事中に「LAPRAS SCOUT」の文言がある場合は「LAPRAS」と読み替えてください。

LAPRASの広報担当の伊藤です。LAPRASでは、人工知能・機械学習を活用してWeb上のオープンデータを分析することで、エンジニアのスキル・志向性の判定や、転職可能性の予測などを行っています。

今回の記事では、上記のアルゴリズム開発中に判明した、職種ごとの勤続年数分布について紹介します。

エンジニアの7割は3年以内に転職!? 3年以内の転職が最も多いのは……

オープンデータから抽出した5つの職種(CxO・セールス・エンジニア・人事・マーケター)について、1つの企業での勤続年数を算出し、平均の値を取りました。
その結果が下記のグラフです。

少し見にくいので、3年ごとの勤続年数のグラフも見てみましょう。

5つの職種ともに3年以内の転職が約6〜8割にのぼり、非常に多いことがわかりました。日本社会における人材の流動性が高まっていることが、オープンデータからも証明されています。どんな職種であっても、3年以内に過半数の人が転職してしまうということは大きな驚きでした。

3年以内での転職が最も多いのは、マーケター (79.1%) で、次に人事・採用担当者 (74.5%) が続きます。エンジニア (70.9%) は、他の職種に比べて転職が早いという印象を持たれていることがありますが、オープンデータから取得した実績の情報を見てみると、実際にはビジネスサイドの職種でもエンジニアよりも転職が早いものもあることがわかります。また、採用や部門構成、人員配置を行う立場の人事・採用担当者の転職が多いことも印象的です。

最も3年以内の転職率が少ないのはCxO(CEO、COO、CTOなど)で、56.2%でした。当然ではありますが、より経営に近い役職になると早々に転職することは少ないようです。
しかしながら、1年未満での転職はエンジニア、セールスよりも多いのが興味深いポイントです。スタートアップの60%は1年以内に倒産するとも言われています。1年未満でCxOが転職してしまうのは、会社自体がなくなってしまうからなのかも知れません。

職種ごとの勤続年数から見える、リクルーティングの好タイミング

職種ごとの勤続年数の分布を見てみると、効率的なリクルーティング手法が見えてきます。
3年以内に転職をする人が約6〜8割と多いことから、2〜3年以上の勤務年数があれば一度オファーを出して現職に残ったとしても、継続的にコンタクトを取ることで、転職のタイミングに自社への転職を検討してくれるかも知れません。1年目であっても約2割〜3割は転職しますので、候補者が他社に転職したばかりでも、まずはコンタクトをとり、長期間の計画を立てて継続的に採用活動を行うことが有効です。

今回の記事では、大きく5職種にわけて分析したので、やや大味なデータとなりましたが、職種ごとの転職傾向を分析することは採用活動で非常に重要といえるでしょう。

LAPRAS SCOUTでは、今回紹介した5つだけではなく、より多様な職種に分けてそれぞれの転職傾向を算出しています。
さらに、職種以外にも候補者やその所属会社の特徴量を考慮することで、より精度の高い転職可能性予測を実現できます。今後は、より精度を高めるために転職に繋がるWeb上でのアクションや、勤務中の会社の設立年数や規模のような、より詳細な属性分けをアルゴリズムに組み込んでいく予定です。

今後もLAPRAS HR TECH LAB では、オープンデータを基にして得られた分析結果を紹介していきます!


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