今回の記事では、LAPRAS SCOUTを通してエンジニア採用に成功した株式会社カンムにお話を伺いました。
LAPRAS SCOUTでスカウトメールを送った伊藤さんと、スカウトメールを受け取って入社した石澤さん。当時のお話を詳しく聞くとともに、入社の決め手になったという採用オファーについてもお話いただきました。
《プロフィール》
株式会社カンム CTO 伊藤 友気さん(写真右):
1989年愛知生まれ。東京大学工学部マテリアル工学科学士、東京大学大学院情報理工学系研究科中退。在学中よりフリーランスのソフトウェアエンジニアとして活動。中退後 TreasureData にて Fluentd Enterprise のテックリードとして事業を推進し、2018/07株式会社カンム入社。Erlang/OTP、 MessagePack などのOSS 開発にも参加している。
株式会社カンム エンジニア 石澤 基さん(写真左):
千葉工業大学卒業後、大手ポータルサイトでサーバーサイドエンジニアとして広告やモバイルアプリなどのバックエンド開発に従事。その後、研究開発子会社にてインフラエンジニアとしてコンテナプラットフォームの開発や運用を経験し、2020年5月にカンムに入社。
株式会社カンム:
株式会社カンムは「心理的unbankedをソフトウェアで解決する」をミッションに、心理的な理由で金融サービスを活用できていない人向けにサービスを提供する会社です。現在は、Visaプリペイドカードアプリ『バンドルカード』を運営しております。バンドルカードはアプリから誰でも1分で発行できるVisaプリペイドカードで、カードでの決済手段をまだ持っていないユーザー、クレジットカ―ドでの支払いに抵抗があるユーザに、新しいカード決済体験を提供しています。2018年より、後払い式のチャージにも対応し、自宅でカード発行・チャージ・決済が完結する体験を実現しています。現在バンドルカードは250万ダウンロードを超え、さらなる成長を目指して活動中です。
また、現在決済x投資領域の新規プロダクトも開発中で、2020年にリリースできるよう開発を進めています。
目次
採用サービスに登録していない層にアプローチするために
ー LAPRAS SCOUT導入のきっかけについて教えてください
(伊藤さん)
エンジニア採用に注力する際に様々な選択肢を検討した結果、カンムのニーズに最もマッチしていると判断して導入しました。
今カンムが求めているのは、既存のメンバーと同じ目線で議論ができる人です。
自社で利用している技術の経験があるという方ではなく、私や他のメンバーと同じ目線で議論して開発を進めていける人を求めていました。そうなってくるとやはり特定の技術の経験年数などの限られた情報だけでは判断が難しいですし、なかなか出会うこともできません。
そういった背景があり、転職意欲が高い方だけにアプローチしていてもなかなかカンムの求める方とは出会えることが少ないなと感じていました。そこで転職意欲が高い方が登録する採用サービスではなく、そういったところに登録していない方を見つける手段として、LAPRAS SCOUT を活用しようと決めました。
また、導入の後押しになったのはLAPRAS SCOUTのEXTENSION機能です。
DBの中から候補者を探す場合、サービスを導入してみないと本当にマッチする人がいるのかどうか判断が難しいです。EXTENSION機能では、SNSなどからも候補者を見つけることができるので、カンムにマッチした人を探し出せるという考えがありました。
ー SNSなどからスカウトする場合はどのようなところを情報を基にしてスカウトしているんですか?
(伊藤さん)
OSSへのコントリビュートなど、候補者のこれまでのアウトプットを見ていくと、その人の志向性ややりたいことが見えてくるので、そうするとスカウトも書きやすいですね。一方で、SNSでの情報量やアウトプットが少ない方の見極めは難しいです。
ー やはりアウトプットの多さは重要なんですね
(伊藤さん)
そうですね。LAPRAS SCOUTだけに限りませんが、開発経験が箇条書きで書かれていて、経験した技術についても単語だけで書かれていても、その方のスキルの判断はできませんし、スカウトメールを送ることは難しいですね。
スカウトを送った相手は、SNSを通じて知っていた優秀な人
ー 石澤さんをスカウトした時のこともお聞きしていいですか?
(伊藤さん)
はい。実は石澤さんのことはSNSを通じて一方的に知っていました。
知ってはいたのですが、EXTENSION機能ではなく、LAPRAS SCOUT内のレコメンド機能で石澤さんが提案され、プロフィールを見ると「転職意欲が高い」と表示されていました。これを見た時には興奮しましたね(笑)。
すぐにタレントプールに入れてスカウトしました。
ー 石澤さんはスカウトを受け取った時にどう感じましたか?
(石澤さん)
実は私も、伊藤さんのことをSNSを通じて一方的に知っていました。お互いに一方的に知っていたんですね(笑)。
伊藤さんのことはGitHubでの活動などを通じて非常に優秀な人だと感じていたので、その人からスカウトメールが届いたのでとても驚きました。
スカウトメールには私が作ったコマンドラインツールを伊藤さんが使っていたと書かれていましたが、自分の作ったものを使ってくれている、というスカウトをもらうのは嬉しかったですね。
その後、カジュアル面談から選考に進んでいきました。
ー 元々、LAPRAS SCOUTを通して転職活動をしようと思っていたんですか?
(石澤さん)
Twitterなどで見かけていたので、LAPRASのことは以前から知っていました。
そろそろ転職も考えようかなというタイミングで、転職エージェントに登録するという選択肢もあったのですが、多くの企業情報を提案されてもそこまで詳細に確認したり対応したりする時間は取りたくないなと思ったため登録はしませんでした。
なので、まずはLAPRASのポートフォリオ上で各SNSアカウントを紐付けて、情報をまとめることにしました。
そして転職に対して本格的に考え始めたタイミングで、LAPRAS上で転職意欲を変更する項目があることに気づき「転職活動をしている」と設定したところ、カンムからスカウトメールを受け取りました。
LAPRASでは他の企業からもスカウトメールを受け取りましたが、先程お話した伊藤さんからのメッセージもあり、カンムから受け取ったスカウトメールは自分のことをちゃんとわかってくれているという印象が特に強かったですね。
ー 他の企業ではなくカンムに入社しようと決めた理由はありますか?
(石澤さん)
転職活動の軸にしていたのはプロダクトや人でした。
カジュアル面談や選考で聞いたカンムは、プロダクトそのものも、技術構成も面白そうだと感じましたね。
先程伊藤さんが「同じ目線で議論して開発を進めていける人」を求めているという話がありましたが、私としてもカンムのメンバーとはとても話しやすかったという感覚がありました。技術的な領域や考え方など、話す上での土台が合っているからでしょうね。それが感じられたのも入社を後押ししました。
また、カンムからの採用のオファーが丁寧で、心を動かされたというのもあります。
オファーにも心をこめたパーソナライズを欠かさない
ー 丁寧な採用オファーについて詳しく教えていただけますか?
(石澤さん)
他の企業からもオファーをいただいたのですが、カンムからはより気持ちが伝わるオファーをいただきました。
オファー面談の内容は「一緒に仕事をしませんか?」というものだったんですが、具体的に「こういうところで私のスキルが活かせる」など、私自身の経験やスキルを紐付けて入社後にバリューが出せることを面談の資料に書いてくれていました。
ー まるでスカウトメールのようにパーソナライズされたオファー文章ですね!
(石澤さん)
他社のオファーでは、私自身へのオファーというよりも私の役割にオファーをもらったという印象が強かったです。具体的にいうと「こういうことが出来る人に来てほしい、そしてあなたはそれにマッチしている」というものです。
カンムでは、役割を超えて私自身に対してオファーをしてくれていると感じました。
(伊藤さん)
オファーをきちんと行うのはすごく大変です。
スカウトメールを送るときには、プロフィールの情報だけを見て文章を書くので、ある程度抜けていることがあっても許されるかもしれませんが、オファーの時にはそうはいきません。
だからこそ、一緒に働きたいと心から思える人にしかオファーは出せないですね。
ー CSとしてLAPRAS SCOUTの運用をサポートしているメンバーからも「カンムさんは候補者の人間性を大事にしながら採用活動をしている」と聞いています。会社としてそういう考えはカルチャーとして根付いているんですか?
(伊藤さん)
そうですね、人間性というか単純な経験やスキルとポジションの役割ではなく、「なぜあなたなのか」というところをすごく大事にしてるということは確かにあります。
その人がどういう経験をしてきて、今後どういうことがしたくて、どういう強みがあるのかというところに真剣に向き合った上で、「そんなあなただからこそ、自分たちのチームが目指している方向のなかでこういう力を発揮できると考えているし、いっしょにやっていきたいと思っている」と伝えられるかみたいなところですね。
そう思えるメンバーだけを採用し続けたいと思っていますし、今のところはそれができているんじゃないかなと思います。
(石澤さん)
実際に入社しても、メンバーがそれぞれの領域に圧倒的な強みを持っていると感じますね。
私自身にも強みはあるので、その領域ではバリューを出そうと思って開発に取り組んでいますし、お互いにリスペクトして仕事をしています。
そういった意味でも、少数精鋭のメンバーというのはカンムのエンジニアチームの魅力だと思います。
ー ありがとうございました!
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