《プロフィール》
株式会社アイデミー代表取締役CEO 石川 聡彦さん:
1992年生まれ。東京大学工学部卒。同大学院中退。研究・実務でデータ解析に従事した経験を活かし、2017年より、AIに強い組織体制を構築するためのクラウドソリューション「Aidemy」を開発・運営している。加えて早稲田大学リーディング理工学博士プログラムなどで、AIプログラミング実践授業の講師も担当。著書に『人工知能プログラミングのための数学がわかる本』(KADOKAWA/2018年)。
株式会社アイデミー:
株式会社アイデミーは「AIを始めとする先端技術と産業領域の融合に取り組む人と組織を支援する。」をミッションとする東大発のベンチャー企業。主力サービス「Aidemy」はAIに強い組織体制を構築するためのクラウドソリューションで、利用者は3万人超。法人向けサービスは、大手製造業を中心に50社以上で導入され、教育・研修を切り口にしながら、要件定義・試作品(PoC)の開発支援など、AIプロジェクト成功に必要なソリューションをワンパッケージで提供し、法人の「AIに強い組織体制づくり」を支援している。
今回はLAPRAS SCOUTを導入して、エンジニア採用に成功した株式会社アイデミー代表取締役CEOの石川さんにお話を伺いました。
多くの企業が正社員採用を目的としてLAPRAS SCOUTを活用する中で、副業エンジニアを複数名採用しているアイデミー。その活用方法と、LAPRAS SCOUTとの副業採用の相性についてお話いただきました。
目次
他サービスにいる候補者層はアイデミーが求めている要件とはマッチしなかった
– LAPRAS SCOUTのサービスはいつ頃からご存知だったんですか?
アイデミーがAI関連の事業をしていることもあり、ベンチマークしてるAI関連サービスの中で見つけたのがLAPRAS SCOUT(当時の名称はscouty)でした。LAPRAS AI LABというオウンドメディアでLAPRASの代表の島田さんが「クロスエントロピーで名前から国籍判定する」という内容を発信していて、面白い記事だなと思ったのが最初の出合いですね。
いつか採用に注力するタイミングで使ってみたいなという思いはその頃からありました。
– どういうきっかけで導入しようと決断したんですか?
前提からお話すると、私たちはLAPRAS SCOUTを副業の社会人採用を目的に運用しています。副業採用をもっと強化していこうと思って取り組んでいたんですが、他のスカウトツール、求人媒体ではあまり効果がなかったんです。
そこで以前から気になっていたLAPRAS SCOUTの導入を決断しました。
大手や他の会社がまだやっていないような採用手法を取り入れていきたいと考えていたのも導入のポイントですね。
– 他の採用サービスではどのような問題があったんですか?
LAPRAS SCOUTの導入前はスカウトの返信率に課題がありました。
もともと候補者からご応募いただくケースもあるのですが、自社が求めているスキルセットとは異なる方が非常に多く、こちらからスキルマッチする候補者を能動的にスカウトする必要がありました。
しかし、他のサービスでそういった方にスカウトをお送りしても返信率はとても低かったんです。他のサービスのデータベースに存在している候補者層は、自社が求めている層とはマッチしないという印象がありました。
アウトソーシングを活用しながら高いスカウト返信率を維持
– LAPRAS SCOUTでは、ミスマッチは起きていないですか?
業務委託で5名の採用に成功したんですが、ミスマッチは起きていないですね。みなさん、プロフェッショナルで能力が高い方ばかりです。
アイデミーでは、機械学習エンジニアとして働く方に、副業として技術サポートをしていただくスカウトを送っています。
優秀な人材が集まるWEB系の会社では副業を許可していることが多く、そういった企業に在籍しながらアイデミーで働いていただくケースが多いですね。
そういった会社にいらっしゃる方はスキルも高く、コミュニケーション面でも優れてる方が多いので、求めている人材像にマッチしていると感じています。あとは、メールの返信率も他のスカウトサービスと違って高いので、そういった意味でも満足していますね。
– 運用はどのように行っているんですか?
アウトソーシングも活用しながら実施しています。
協力してくれる外部企業が、LAPRAS SCOUT上で自社にマッチした候補者を月に50〜60人ピックアップしてくれて、そこから私がチェックしてスカウトメールを送っています。
一ヶ月では大体30通のスカウトメールを送信していますね。
特に気をつけて見ているのは、connpassから抽出された勉強会の登壇履歴や参加履歴です。
どういう勉強会に参加してるかでその人の志向性もわかりますし、「公開されている発表資料を活用して、アイデミーでコンテンツを作りませんか?」というアプローチをすることもあります。
アウトプットしているエンジニアは、教育サポートにも興味があるのかもしれない
– 実際にアイデミーさんが採用した方はどんな業務に関わっているんですか?
大きく分けて2つの業務があります。
技術サポートとして受講生のサポートを行う業務と、コンテンツクリエーター、コンテンツを作る講師の業務です。
LAPRAS SCOUT経由で採用した方たちはだいたい半々に別れていますね。
– エンジニアの副業というとやはりサービスの開発がメインなのかな、と思っていましたが、サポートする、講師をするという業務に対して、エンジニアさんはどのように感じているんでしょうか?
副業やフリーランスで、開発をしたい!と思っている方は、教育サポートという点ではカルチャーマッチが難しいのが実情です。
でも、LAPRAS SCOUTでスカウトしている方々はとてもカルチャーマッチしていると感じています。
アウトプットしている人、OSSによくコミットしている人は、少なからずみんなのために何かしてあげたい、後輩を育てていきたいというマインドを持っているんじゃないかと感じています。
WEB上のアウトプットを基に候補者を検索できるLAPRAS SCOUTでマッチする人は、大半がそういったマインドの持ち主だと思います。
– エンジニアの副業として教育サポートにはどういう魅力があるんですか?
受講生のサポート、コンテンツクリエーターのような副業は、本業を侵害しません。ここに大きな魅力があります。
開発に関わってしまうと、日中にトラブルが起きたときに、本業の勤務時間中でも連絡が来ることがあります。そのたびに対応していると本業にも悪影響が出てしまいます。
サポートやコンテンツ作成という業務は、適宜対応が必要な開発とは違い、定められた時間枠で仕事ができます。
技術サポートであれば、決められた時間は受講生とビデオチャットやテキストサポートをしていただければ完結します。
コンテンツ作成もある程度、1〜2ヶ月程度の余裕を持って行うので即時性は必要なく、本業を侵害しないで取り組めます。エンジニアの副業の入り口としては、おすすめできる業務だと思いますね。
– ありがとうございました!
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