エンジニア全員が採用活動にコミットすることが、一人でも多くの魅力的な候補者との出会いに繋がる。アルダグラムの考えるスクラム採用とは

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2023年2月よりLAPRAS SCOUTでのエンジニア採用をはじめた株式会社アルダグラム。在籍するエンジニア全員が採用活動に関わるスクラム採用を行う理由とは?同社のエンジニア採用を牽引するエンジニアリングマネージャーの泉森さん、人事の重田さんからお話を伺いました。

《プロフィール》
プロダクト開発/エンジニアリングマネージャー
泉森 達也さん(写真左):
複数の学生インターンでエンジニアを経験後、2010年楽天にエンジニアとして新卒入社。楽天アフィリエイトのバックエンドシステム開発・運用に従事する。その後、大手Web事業者やWeb系スタートアップ数社を経験、テクニカルディレクターやスクラムマスターなど職域を広げながら、リードエンジニアやエンジニアリングマネージャーなどのマネジメント職に転身。2023年2月に株式会社アルダグラムにジョイン。エンジニアリングマネージャーとして、2つの開発チームを牽引している。

コーポレート/人事
重田 智幸さん(写真右):
新卒で人材紹介会社で営業としてキャリアをスタート。多くの人材の転職支援や企業の課題解決に努める中で、「人に関するあらゆる企業課題を解決できるようになりたい」という想いで人事へとキャリアチェンジを遂げる。複数のスタートアップで人事として経験を積み、「ゼロから組織を構築していくフェーズの環境で働きたい」と考え、2022年1月当時従業員10名程度だった株式会社アルダグラムにジョイン。

株式会社アルダグラム
2019年に創業したSaaSスタートアップ。2022年にはシリーズA資金調達で約20億円調達、2023年にもパナソニック株式会社と資本業務提携を締結し、累計約31.3億円の調達に成功。建設・不動産・製造業など、世界中の”現場”の生産性を圧倒的に改善する現場DXプラットフォーム「KANNA」を提供している。

全員が一丸となって、エンジニア採用に向き合っていく

―  LAPRAS SCOUTの導入の経緯を教えていただけますか?

重田:導入したのは2023年2月からです。それまでは他社媒体を利用しての採用活動を行ってきましたが、それぞれの媒体の登録者数にも限りがありますし、既存の方法だけでは候補者が少なくなってくる可能性を感じていたんです。新たな採用チャネルの候補として、LAPRAS SCOUTを導入してみることにしました。LAPRAS SCOUTを使ってのエンジニア採用については、他社の人事担当の方からもいい評判を聞いていたのも大きかったですね。

私たちは、エンジニア採用は短期的な視点だけではなく、中長期的な視点を持った採用活動が重要だと考えています。LAPRAS SCOUTとは、そのあたりのマインドにフィットしていると感じましたね。

― 導入からこれまでの採用成果はいかがですか?

重田:正社員のエンジニアが1名、副業でジョインしていただいたエンジニアが1名です。

―  アルダグラム社では、LAPRAS SCOUTをどのように運用していますか?

泉森:アルダグラムではスクラム採用という考えを大事にしていて、エンジニア全員が採用活動に関わってくれています。LAPRAS SCOUTをはじめとした複数の媒体毎にチームを組んで採用に向き合っているんです。そんな中でLAPRAS SCOUTを担当しているエンジニアは4~5名ほどですね。週1回、毎週金曜日に定例MTGを行いスカウトや目線合わせを行っています。

興味通知の送信からスカウトの送付、カジュアル面談までは、それぞれのエンジニアが一貫して対応するようにしています。そこから選考に進んでいただける方には、技術面接・役員面接と続いていく流れです。

― 複数名のエンジニアが採用にコミットする理由は?

泉森:基本的に候補者探しはレコメンド機能を利用していますが、こちらで指定した検索条件だけでは、詳細な情報の絞り込みはまだ難しいと感じています。なので、よりフィットした候補者を見つける為に、エンジニア目線でしっかりと情報を読み解く必要があると思います。

GitHubから読み取れる情報だけではなく、Speaker Deckやnoteで情報を発信されている情報もしっかりと拾えるので、よりクリアな候補者像を捉えることができています。これらの部分を補う為に、実際に働くエンジニアの協力が必要不可欠。全員が採用活動に向き合うことで、一人ひとりにかかる負担が最小限になるようにしています。

JOBを見直し、自社の強みをしっかりと伝える

― 導入して、最初から順調に成果はでていたんですか?

泉森:正直言って最初はうまく運用できていませんでした。LAPRAS SCOUTには企業と候補者がカジュアルに興味の有無を伝えられる「興味通知」という機能があるのですが、当時はかなりの割合で「興味なし」の返答をいただいている状況でした。実際にカジュアル面談にまで結びつけられた候補者の方に話を伺ってみると、「カジュアル面談前に想像していた事業イメージと違った。日本だけでなくグローバルを目指していて実際にグローバルへの事業展開が急速に進んでいる点や、解決しようとしている社会的課題の大きい事業だと気付けた」というようなご意見をいただくことが多かったんですよね。

候補者が魅力に感じてくれる弊社の強みである部分が、JOBの時点でしっかりと伝わっていないのが課題だと気付き、そこからJOBに記載する情報を見直すことにしたんです。カジュアル面談で感じてもらっていた内容を、興味通知をお送りする段階で伝えられるように変更しました。

それまでは「建設業界テックのバーティカルSaaS」「日本の建設業界向けのプロジェクト管理アプリ」といった情報が伝わっていましたが、建設業界以外にも展開するホリゾンタルSaaSですし、プロジェクト管理機能はKANNAの機能の一部でしかありません。また、日本だけでなくグローバルにも本格的に進出しているので、サービスの実態を正しく伝える為、「グローバル×現場DXプラットフォーム」であることを伝えられるようにJOB内容のブラッシュアップをしました。

私もそうですが、スタートアップ界隈で働くエンジニアにとって、自分が携わる事業に対する興味軸はとても重要です。幅広い業界・グローバルに影響を与えることができる可能性のある事業であるということを伝えることが、スタートアップを志すエンジニアに響くメッセージになったのかなと思っています。

JOBを見直すことで、興味通知の返信率が改善。その結果、スカウトにかかるコストも大幅に削減され、より良いサイクルで採用活動に向き合えるようになりました。

結果だけではなく、次のアクションも一緒に考えてくれる存在

― LAPRAS SCOUT導入を考える企業・採用担当者にメッセージをいただけますか?

泉森:自分たちが改善すべきポイントを一緒に考え、次のアクション・打ち手まで、私たちと共に伴走してくださるカスタマ―サクセスの存在はとても心強かったですね。スプレッドシートで分析ダッシュボードを用意して、現在どこの部分がボトルネックになっているのかを指摘してくれたんです。前述のJOBの見直しなどもこういったサポートから、生まれた成果でもあると思います。

重田:「返信率が何%」「他社事例はこうなっている」「スカウトの開封率」など、結果の振り返りだけじゃなくて、ネクストアクションについて一緒に言及してくれるようなサービスはなかなか他では感じることのできないLAPRASならではの魅力なのかなと思います。

― LAPRAS SCOUT導入を考える企業・採用担当者にメッセージをいただけますか?

重田:エンジニア採用に近道はないと思っています。地道にやるべきことをやっていくしかないんですよね。うまくいっている他社の人事担当の方と話していても、みんな同じように感じていると思います。人事だけでなくエンジニアのみなさんと協力して採用できる体制を構築することだったり、短期だけじゃなくて中長期でも探していくこと。「興味あり」の返信率が少しでもあがるように日常的にJOB情報をブラッシュアップし続ける。カジュアル面談から選考へ進んでもらえるようしっかりと惹きつける。選考開始後も常にフォローを欠かさず、企業としてやれることをやり続けていくことみたいに、当たり前のことを当たり前にできるかが重要だと思っています。

―  本日はありがとうございました!

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