採用要件の軌道修正で母集団が少ないエンジニアの採用に成功。エンファクトリーが実践したカルチャーマッチにこだわる採用活動

この記事をシェアする

母集団が少なく採用が難しいとされるECエンジニア。そんな中、自発的に学びアウトプットを続けてきた高い意欲を持つエンジニアの採用に成功した株式会社エンファクトリー。未経験層をターゲットとして採用活動を行った理由と、LAPRAS SCOUTの活用方法について、同社のCTOである飯田さん、人事担当の花崎さんからお話を伺いました。

《プロフィール》
執行役員 CTO 兼
クリエイティブユニット ユニット長
飯田 康介さん:
大学で電気工学を学ぶ傍ら、C++を使ったシミュレーション結果のビジュアル化や研究室内のLAN構築、メールサーバー構築やホームページの作成の経験を積む。卒業後はメーカー系SIerでシステムエンジニアとしてのキャリアをスタート。その後、複数の企業でエンジニアとしてスキルを磨く。その中の一社でもあったオールアバウトでの縁から、2020年5月にエンファクトリーに入社。現在は、エンジニア・デザイナーが働きやすく自己成長ができる環境づくりや、会社のミッション・ビジョンを達成するための体制づくりを主導している。

みんなのユニット 副ユニット長
花﨑 亜希子さん:
2006年、オールアバウトに入社。専門家をサポートするコンサルティング業務などを行う。2011年のエンファクトリー分社から創業メンバーとして同社の成長を牽引し続ける。2016年より「みんなのスタッフ」という管理部門で、人事・経理を担当。エンファクトリー社員を支えるバックオフィス業務全般を担っている。

株式会社エンファクトリー
エンファクトリーは、たくさんの「en」を創造し、地域、組織、社会に生きる人たちの「生きるを、デザイン」を応援する企業である。既成概念の取り払い、あらゆる「もの・ひと・こと」をあわせ、繋げている。専門家を探せて、実際に相談することもできるマッチングプラットフォーム「専門家ProFile」、つくり手領域のプロダクト・サービスを提供する「STYLE STORE」、さらに複業を推進する同社の実績・ノウハウを活かした越境型研修サービス「複業留学」や、自律的人材の育成・組織活性化を支援するプラットフォーム「Teamlancerエンタープライズ」といった自社サービスを展開している。

採用したかったのは、市場でも希少なECエンジニア

―  LAPRAS SCOUTの導入の経緯を教えていただけますか?

飯田:前職での採用活動の中でLAPRAS SCOUTを利用していたことがきっかけです。自分たちの求めるスキルを持つエンジニアに能動的にアプローチできる点を当時から魅力的に感じていました。幅広い技術レベルのエンジニアが登録されていて、母集団形成にも成果が期待できると考えていました。エンファクトリーでもぜひ活用したいと思い、2021年の3月に導入することを決定しました。

―  現在のLAPRAS SCOUTの運用方法を教えていただけますか?

飯田:基本的には、候補者のスクリーニングから興味通知・スカウトメールの作成・送付、カジュアル面談、面接の日時設定まで、すべて私が担当しています。たまに現場のエンジニアにも候補者リサーチや面接を手伝ってもらうことはあります。スカウトメールを送り、カジュアル面談を実施後、選考へと進み、私や現場エンジニアなどによる面接を行っています。今回のエンジニア採用では、エンジニアチームの中で選考がある程度進んだタイミングで、人事の花崎と弊社代表に最終面談をお願いしました。

―  今回はどういった職種の方を探していたのですか?

飯田:エンファクトリーの運営する「スタイルストア」などのECサービスを提供するショッピングユニットの自社EC開発エンジニアを探していました。

―  ECエンジニアは転職市場の中でも希少ですし、採用活動も苦労されたのではありませんか?

飯田:そうですね。LAPRAS SCOUTで探した際にも、ECエンジニアはかなり少なかったと記憶しています。いたとしても、スキルや経験領域の部分で若干の誤差があり、マッチングに至らないケースもありました。弊社のECエンジニアは、一言でECエンジニアと言っても、開発業務以外にもお任せする仕事は多岐に渡るということもあったので、スキル以上にエンファクトリーや提供するプロダクトへの愛や理解を持ってくださる方であることも重要な選考基準でした。

上記の理由から、「スキルを重視した経験者採用」ではなく、「マインド重視の質の高い未経験者採用」という方針へ、候補者リサーチを軌道修正しました。未経験の方を教育面からサポートすることで、弊社のサービスや理念に深い理解を持ったECエンジニアを育てることができると考えたんです。

自ら「学び」を続ける、高い意識を持つ未経験者と出会えた

ー 今回採用された方について教えてください。

飯田:エンファクトリー入社前は公務員として働いていた方です。エンジニアとしての実務経験はなく、決して高いエンジニアリングスキルを持った方ではありませんでしたが、自身で積極的にスキルを学び、インプット・アウトプットを怠らない姿勢に強く惹かれスカウトを送らせていただきまし

自身の学びをしっかりと整理できている未経験の方は決して多くはありません。公務員としてお仕事をされながら、エンジニアリングスキルを学び・高めていく姿勢は、エンファクトリーのマインド・カルチャーともマッチすると思い、お声がけをさせていただきました。エンジニアへキャリアチェンジを志すきっかけなどもブログに書かれていて、とても高い熱意を感じましたね。面接を担当した現場のエンジニアからの評価も高く、満場一致で採用が決まりました。

花﨑:私は今回の採用に関しては、最終面談から入社後のオンボーディングなどを担当させていただきました。候補者の方もエンファクトリーに対してとても好意的で、弊社の今後を支えてくれるとても優秀な方を採用できたと感じています。

ー 未経験者を採用する上で、エンファクトリー社が心がけた点はありますか?

花﨑:未経験の方ですので、業務上のわからないことで仕事が止まってしまうことがないよう、配属されたチームを中心に会社全体でバックアップできる体制を整えています。配属チーム以外のエンジニアとの接点を設けたり、入社後に孤独を感じないように心がけていますね。

LAPRAS SCOUTから確認できるのは、自然体のエンジニアの姿


―  LAPRAS SCOUTのどんな部分に価値を感じていただいていますか?

飯田:従来の採用媒体からの応募者の履歴書・レジュメの情報の多くは、転職活動用につくられたよそ行きの姿に感じていました。それに対してLAPRAS SCOUTでクローリングされている情報は、候補者の日常的なエンジニアリングに対する自然体の姿が見て取れました。私がLAPRAS SCOUTが優れていると思う点はこの部分です。今までは気になる候補者を見つけたら、GitHubを調べて、Twitterアカウントを探して、ブログ・noteを確認して…と、多くの情報を拾っていくのはなかなか大変な作業です。LAPRAS SCOUTを導入することで、これらの候補者情報をプロフィール上で、すぐに確認することができるようになりました。候補者をリサーチするのにかかっていた工数は大幅に削減できましたね。

また、今回採用した方も「LAPRAS SCOUTを導入していなければ出会えていないかも」とも思います。もし他媒体だったら、ふと目に留まった候補者の方のTwitterやブログまでは確認せずに見落としてしまっている可能性も充分にありえます。探す工数を減らせたからこそ、より深い情報までキャッチアップできるようになり、マインド・カルチャーを重視した今回の採用にも繋がったのではないでしょうか。

― 今後のエンファクトリー社について教えていただけますか?

飯田:エンファクトリーでは、エンジニア・デザイナーの副業に関するconnpassイベントの開催もしています。企業として理念を社外に発信すると同時に、知名度アップに繋がればいいなと思っています。こちらのイベントに参加していただいた方も、LAPRAS SCOUTのExtension機能を使いタレントプールに追加しています。まだ採用活動に直接繋がっているとは言えませんが、こういった活動を続けていくことで、中長期的な採用にも活かしていきたいと思っています。

花﨑:今回エンジニア未経験者を採用したことで、教育・研修などの見直しなど、組織として改善も進めています。今までエンジニア職での未経験者採用は新卒のみでしたが、カルチャーマッチを重視することでエンジニアの中途採用が選択肢に挙がるようになったのは、エンファクトリーとしても大きな変化だと思います。コロナ禍だからこそ、中途で採用される方へのフォロー・ケアも重要です。今後もエンジニアチームと連携を取りながら、より魅力的な採用を実現していきたいなと考えています。

―  本日はありがとうございました!

スカウトメールの返信率を上げるベストプラクティスをebookで公開中

エンジニア採用におけるスカウトメール作成の基本や返信率を高めるポイント、返信率が上がらないときの原因と対策まで、採用成功につなげるためのスカウトメールの全てが分かる内容にまとめました。

<コンテンツ一例>

  • スカウトメールの返信率を上げるポイント
  • スカウトを送る相手について仮説を立てる
  • 返信率が上がらないときの対処法
  • スカウトを受け取った候補者の声を参考にしよう

etc.