Gunosyのケースから見るエンジニア採用担当に必要な学習

新型コロナウイルスの影響で、企業の採用枠が減少するという事象が起きています。

採用枠が減少すると、求人票作成やスカウト、面談や面接といった直接的な採用業務量も減少していきます。こちらの記事でも紹介しているとおり、そういった状況では採用に注力する時のための準備が必要です。

また、上記の記事では紹介していませんが、採用担当者としての「スキルアップ」を行うことも、将来の採用活動に好影響をもたらす重要な準備です。

今回の記事では、エンジニア採用担当者が学ぶべきことについて、Gunosyの猪飼さんへのインタビューとLAPRASが実施している採用担当者向け技術研修のコンセプトを基に紹介します。

Gunosyの学習支援と、エンジニア採用担当に求められるもの

《プロフィール》
株式会社Gunosy 猪飼 直史さん:
2015年にギークス株式会社へ新卒入社し、ITベンチャー企業のエンジニア採用支援と、フリーランスエンジニアのキャリアコンサルを一気通貫で担当。
2017年よりGunosyに参画。エンジニア採用人事として、新卒採用・中途採用・研修など広く携わっています。


ー まずはGunosyのエンジニア採用の体制について教えていただけますか?

主に、私がエンジニア採用専任で中途採用や新卒採用を担当しています。
役割分担としては、全体的な進行管理や母集団形成先の検討、選考オペレーション部分を人事が担当し、採用要件の抽出や面接での見極めに関しては、マネージャーからメンバーまで広い範囲のエンジニアに関わってもらっています。
エンジニアが採用に関する記事をSlackで共有していたり、採用に対する関心度が高いメンバーが多く、エンジニアから協力をしてもらいやすい雰囲気ですね。

 

ー Gunosyのメンバーはどのように業務知識の学習を行っているのですか?

前提として、Gunosyは研究室のような雰囲気があります。Slackで誰かが呟いたことに対して、チームが違っても、教えあったり情報を共有する文化があります。

もちろんエンジニアも積極的に他のメンバーに情報共有しています。例えば、マーケティング担当者がプロダクトの数字を自分で確認できるようになるために、エンジニアからSQLを教えてもらうということが業務とは関係なく自然と行われています。

 

ー 部門をまたいで教え合えるというのは素晴らしい文化ですね!

私自身も、エンジニアリングに関しては常日頃からSlackでエンジニアからインプットしてもらっています。
もちろん教えてもらうだけでなく、会社にある豊富なエンジニアリングに関する書籍を読んで自主学習もしています。あとは、有料の人事勉強会に会社負担で参加するということもありました。

 

ー 会社からの支援についてもう少し詳しくお話いただけますか?

業務時間内でカンファレンスやセミナーへの参加はもちろん、参加料の負担制度もあります。業務上必要な書籍も会社のライブラリ(本棚)への入荷という形式で会社負担で購入できます。※現在はリモート推奨中のため対象外

研修については、新卒/中途社員問わず、座学をみっちり行うよりはOJTベースでのキャッチアップを大切にしているため、これまであまり時間をとっていませんでした。
現在は、新卒研修のカリキュラムを毎年アップデートしながら、少しずつ座学やワークショップの研修を増やすような傾向にあります。

 

ー 人事部門のメンバー独自の取り組みはありますか?

学習の方法や内容とは異なりますが、人事部門として新メンバーへのインプットをテンプレート化しています。
インプットするべき知識や研修内容、スケジュール、実際に携わってもらう業務フローなどをテンプレートにまとめて、漏れがないように、また一から受け入れ体制を考えるという無駄を無くすようにしています。

もちろん、受け入れ時だけではなく、必要に応じて人事マネージャーとメンバーで人事関連の本を読み合わせるという取り組みもしています。
個人として学習することはもちろん必要ですが、会社や部門でもそれをサポートするような仕組みを作っています。

 

ー エンジニア採用担当者はどんな知識を学んでいくべきなんでしょうか?

少し前までIT業界ではエンジニアリングマネージャーが採用担当を兼務する流れがありましたが、エンジニアかつ採用業務を行える人材は希少性が高く、採用に留まらずVPoEのような業務にアサインされるケースが多いと思います。

そうなると実際のオペレーションまでは手が回らず、オペレーションが人事にアウトソースされることがほとんどです。

そういった中で、エンジニアフレンドリーな形で施策を回していくには、採用に感度が高いエンジニアリングマネージャーの存在だけでなく、エンジニアリングの知識を一定持ちながらエンジニアリングマネージャーの意図を純度高く汲みとってオペレーションに反映していく採用担当が求められています。
つまり、エンジニア採用担当者には技術に対する理解とふわっとした粒度の指示から、オペレーションを考え、遂行する力が備わっていないといけないと思います。

 

ー おっしゃるとおり、エンジニアが採用に関わることは重要ですが、人事のオペレーション能力も重要ですよね。

そういった知識・力をつけていくために、エンジニア採用担当に関わるメンバーは、エンジニアリングや新しいことに対して知的好奇心を持ち、専門外のことでも前後の文脈から意味を捉え、構造的に物事を整理することを意識することがとても大事だと考えています。
例えば、スクラムについて勉強して採用チームの運営に取り入れてみたり、AWSの資格の勉強をしてみたり、マークダウンでメモを取るようにしてみたりするのもいいと思います。

難しく言いましたが、未知のことに対して前向きに情報を扱える人は向いていると思います。

 

ー エンジニアリング知識以外にGunosyのエンジニア採用チームで重要視しているスキルはありますか?

スキルでもあり、習慣でもあるのですが、Gunosyの採用チームでは

  •  採用ターゲットの立場に立ち、気持ちをトレースすること
  •  CTOやVPoEの方針を咀嚼して自分なりの言葉で表現出来ること
  •  MTG内容はきちんとログを残すなどドキュメンテーションを行うこと
  •  親タスク、子タスク等、きちんとタスクを分解して適切に遂行すること

といったことを重要視しています。

全て仕事を行う上で当たり前のことだと思いますし、一方で全て満足にできているかといえば至らない部分もありますが、エンジニアという自分とは異なるバックグラウンドの職種を扱う上で、どれだけ事業部から収集した情報の質を落とさず、オペレーションに反映していくかという点でとても大事に考えています。

LAPRASが技術研修を行う理由は「効果的なダイレクトリクルーティングのため」

LAPRASでは、エンジニア採用担当者向けの研修サービスを提供しています。

その背景には、エンジニア採用担当のエンジニアリング知識が欠如しているという課題意識があります。LAPRASでも、猪飼さんがお話ししたように「エンジニア採用担当者には技術に対する理解とふわっとした粒度の指示からオペレーションを考え遂行する力が備わっていないといけない」と考えています。

これも猪飼さんのお話の中で出てきましたが「どれだけ事業部から収集した情報の質を落とさずオペレーションに反映していくか」ということの精度は採用担当者の知識によって大きく変わっていきます。

たとえエンジニア部門が正しい課題、正しい採用ニーズを持っていたとしても、採用担当者の知識が不足していれば適切な候補者にアプローチできず、無駄な採用活動となってしまいます。

エンジニア採用担当者に必要な心構え(研修資料より)

特に、スカウトメールをはじめとしたダイレクトリクルーティングでは、候補者選定から企業側が行う必要があるため、早い工程からエンジニアリング知識が必要です。

より多くの企業が、そしてより多くの採用担当者が効果的にダイレクトリクルーティングを行えるように、LAPRASは技術研修を提供しています。

Gunosyでも技術研修を実施

他の企業と比較してもエンジニアリング知識量の多いGunosyでは、エンジニア採用チームだけでなく、ビジネス職の採用担当者や広報担当者、経営企画担当者にもLAPRASの技術研修を受講していただきました。

<受講者の感想>
「プログラミング言語やアジャイル・スクラムなどの単語自体は聞いたことがあるものばかりですが、実際どういう形で使用されているかはふわっとした知識しかなかったので、初心者でも分かりやすいように、身近なものや自社サービスの中で例えて説明いただいたので、分かりやすかったです」

「サーバーサイドやクライアントサイドなどの基礎的な概念の説明はもちろん、具体的な職種名や開発組織の構成についても説明いただき、実務で関わることが多いがふわっとしていた領域の知識をクリアにすることが出来ました」

おわりに

エンジニア採用に必要な知識は、他職種と比べても特に専門的で、普段の業務をこなすだけでは学習できないものばかりです。

エンジニア採用担当者には、エンジニアリングについての好奇心を持ち、社内のエンジニアから学ぶことはもちろん、自ら学習の機会を作っていく必要があります。書籍を読むこと、勉強会に参加すること、そしてエンジニア採用担当者の教育に特化した研修などを通して、意識的にスキルアップに臨んでみてください。

 

LAPRASでは採用担当者向けの技術研修を行っております。詳細や受講に関してはお問い合わせフォームからご連絡ください。

お問い合わせフォーム



※まずはこの記事の問題を解いて、自身のレベルを認識するのも有効です。

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