エンジニアのスカウトにおいては、アプローチの「タイミング」が非常に重要です。そこで今回は、エンジニア採用を熟知し、LAPRAS SCOUTの運用代行等を行なっているLAPRAS SCOUT Proチームに、ハイスキルエンジニアへのアプローチタイミングについて話を聞きました。
目次
スカウトは「時間をかけたパーソナライズ<タイミング」
Proチームのメンバーは、月100件以上の丁寧にパーソナライズしたスカウトメールを送ることも珍しくありません。その中で気づいた、効果的なユースケースは「パーソナライズ<タイミング」です。もちろん、練りに練ったパーソナライズも重要ですが、どちらかを優先するのであれば、タイミングの方が優先するという風に考えていただけると良いかと思います。
こちらの記事にもあるように、ITエンジニアの方は自分のスキルセットに合っている求人であったり、どこを見てスカウトしたのかが明確になっていたりする、納得感のあるスカウトメールに好感を持っていただける傾向があると感じています。
しかし、丁寧にパーソナライズされたスカウトメールを送ったからといって、必ずしも相手に響くとは限りません。我々のような、スカウトのプロが知見を詰め込んで作り込んでも、思うような反応がないケースは多々あります。
一方で、LAPRAS SCOUTでは興味通知(スカウトではなく、興味があることを伝えるカジュアルな通知)から採用に繋がるケースもあります。では、この差は何かというと、「送られた時点での転職意欲が高いかどうか」です。
興味通知のようなカジュアルな連絡でも、転職意欲が高まっているタイミングであれば、興味を持ってもらえる確率が高まります。また、しっかりとタイミングを掴んだ上で、パーソナライズされたメッセージも準備して送ることができれば、さらにエンジニアに好印象を与えることができるでしょう。
転職意欲を見逃さないために、体制を構築する
タイミングを逃さないためには、運用する体制をきちんと構築することが重要です。
一般的なITエンジニアの転職活動においてカジュアル面談まで進むのは3〜4社ほどで、基本的にはその中で転職先を決めるケースが多いと言われています。そのため、3〜4社の狭き門に入るには、候補者のタイミングに合ったスピード感のある対応が求められます。
採用媒体をチェックして、候補者の転職意欲が高まったタイミングに合わせて興味通知やスカウトを送るのは簡単なことのように見えて、安定して実践できているケースは多くありません。安定した運用を継続するためには、チーム体制で取り組むことをおすすめします。候補者の動向の確認をチームでルーティン化することで、候補者にとっての「最初の3~4社」に入り込む必要があります。
また、そのタイミングで自社に興味を持ってもらえるように、求人内容をブラッシュアップしておいたり、スカウトメールで伝えたい内容を検討しておく等の準備もしておきましょう。タイミングを逃さず、必要な情報を候補者に届けることができれば、興味を持ってもらえる確率が高まります。
今は転職意欲がない方でも、自社でスカウトしたい方については、意欲に変更があった際にすぐにキャッチできるように、候補者をタレントプールに登録して、意欲を見逃さないための準備をしておくこともおすすめです。もし体制を作るのが難しいという場合は、先にタレントプールにアプローチしたい候補者の方を登録しておき、その方達の意欲の変更だけでもしっかりと情報をキャッチする運用ができると良いでしょう。
タイミングを逃さないための、LAPRAS SCOUTのおすすめ機能
タイミングを見逃さないことが重要ですが、一方で全ての候補者の情報を逐一確認するのは現実的ではありません。そこで、LAPRAS SCOUTでは、重要な「タイミング」を見逃さないための機能を強化しています。
変更通知
気になるエンジニアを登録できるタレントプールで、直近で転職意欲を設定した候補者が画面に通知されます。転職意欲の変化が確認できたら、ぜひ素早くアプローチしてみましょう。
炎マーク
タレントプールに登録していないユーザーでも、転職意欲が高いエンジニアには炎マークがつきます。炎マークのユーザーがいたらすぐにアプローチしてみましょう。炎マークは転職意欲を変更してから一定期間で消えてしまうため、炎マークに対応することで、常に一定のアクティブなユーザーへのアプローチが可能です。
候補者をタレントプールに登録して、意欲を見逃さない!
まだ転職意欲が高くないが、今後アプローチしたい方については、候補者をタレントプールに登録して、意欲を見逃さないための準備をしておくこともおすすめです。そこで、候補者を探すためのおすすめ機能も合わせてご紹介します。
各種SNSへのジャンプ機能
LAPRAS SCOUTでは、ポートフォリオの元となったSNSへのLinkを表示しているため、エンジニアがアウトプットしている各種SNSに簡単にアクセスできます。
LAPRAS SCOUTでは、Zenn、Qiita、GitHubなどと連携して、対象のエンジニアの過去の取り組みやアウトプット把握できるので、自社にフィットした人材を探し出すための材料が豊富に揃っています。
タグと技術力スコア検索機能
ITに特化していない媒体でもエンジニアの求人は掲載されていますが、ITエンジニアと一口に言ってもSES、受託開発、自社開発などの業態や、アプリケーション、インフラ、ハードウェアなどの技術領域など、さまざまな分野があります。そのため、候補者を検索・選定するだけでも、非常に時間や人的なコストがかかります。その点、タグ検索では、プログラミング言語やフレームワーク、開発に使用するツールなどをタグ付けしているエンジニアを検索できるため、自社が欲しいスキルを持つエンジニアを効率よくピックアップできます。
技術力スコアは、ZennやGitHub、Qiitaなどのアウトプット先から、エンジニアスキルを得点化した値です。 技術力スコアは3.0が平均値で、3.5を超えると上位4%の優秀なエンジニアという位置付けになります。
もちろん、スコアが高ければどんな会社や事業にもフィットするというわけではなく、スコアだけでスキルを判断することはできませんが、点数が高い方は一定量のアウトプットしている場合が多いため、アウトプット活動への意欲や技術力の一つの指標として、参考にできます。
タイミングが”被りづらい”のもLAPRAS SCOUTの特長
また、LAPRAS SCOUTには、候補者へのアプローチが”被りづらい”という特長もあります。Proの運用チームが日々感じているLAPRAS SCOUTのメリットについても、簡単にご紹介します。
エージェントとバッティングしない
多くのダイレクトリクルーティングサービスでは、スカウトの流通量を増やすために、エージェントの方も採用企業と同様にスカウトを送信できることが多くあります。一方で、LAPRAS SCOUTのユーザーは採用企業に限られているため、エージェントからのスカウトが届きません。その結果として、企業から直接スカウトが届く点に魅力を感じるエンジニアに選ばれています。
採用活動をおこなう際にも、エージェントとの候補者の取り合いが生じないため、不要な競合を回避できる点や、自分たちの言葉で自社情報を正しく伝えられる点がメリットとして挙げられます。
他媒体では見つけにくいITエンジニアが登録している
他の媒体ではマッチングしづらいエンジニアに出会える確率が高いのも、LAPRAS SCOUTの特長です。LAPRASはポートフォリオサービスを提供しているため、転職に対して前のめりなユーザーだけでなく、自社に必要なスキルを持つ、今すぐ転職したいわけではない優秀なエンジニア、つまり転職潜在層にもリーチしやすい仕組みになっています。
結果として、転職活動を開始する前にもアプローチが可能ですし、意欲を変更したタイミングで「すぐに」アプローチすることで、最初の3~4社に入りやすくなります。加えて、LAPRASには、githubやZenn、テックブログなどへのアウトプットを通じて、技術的な自己研鑽にモチベーション高く取り組んでいるエンジニアが集まっており、職務経歴書や履歴書のような通り一部の情報だけではなく、エンジニアの日常的なアウトプットを見て判断できるため、スキルセットのミスマッチも起こりにくい仕組みになっています。
まとめ
優秀なエンジニアを獲得するために重要なのは「タイミング」です。転職の視野に入る「最初の3~4社」に入るためには、社内で体制等を作り、転職意欲を変更したユーザーにタイミングよくアプローチすることが重要です。
また、LAPRAS SCOUTでは転職活動を始める前の段階でエンジニアを探し出し、転職意欲を見逃さずにタイミングよくアプローチできる機能を提供しています。機会損失なく、最適なマッチングを実現するために、LAPRAS SCOUTをご活用いただけますと幸いです。
ライター:成澤綾子