半年間でシニアエンジニアを3名の採用成功。VPoEとインターンが構築する、ヘンリーのスクラム採用体制とは?

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2022年3月よりLAPRAS SCOUTでのエンジニア採用を始めた株式会社ヘンリー。半年という短い期間で、シニア層のエンジニアを複数名採用することに成功した同社のLAPRAS SCOUT活用方法とは?株式会社ヘンリーでVPoEとして活躍する張さん、共にエンジニア採用活動を支えるインターンの大中さんより、お話を伺いました。

VPoE
張 沈宇さん:
音声認識の会社にて自然言語処理のR&Dエンジニアとして務めた後、株式会社ビズリーチへ転職し、複数のサービス開発のリードやプロジェクト管理、エンジニア採用などを経験。2021年からヘンリーに参画。

大中 颯人さん:
一橋大学経済学部在学中。2021年7月よりインターンとして株式会社ヘンリーにジョインする。同社で、広報・採用など幅広い業務に従事している。

株式会社ヘンリー
株式会社ヘンリーは、「社会課題を解決し続け、より良いセカイを創る」をMissionにプロダクトを開発しています。その第一歩として現在はクリニック・中小病院向けの基幹システムであるクラウド型電子カルテ・レセプトシステム「Henry」を展開しています。

高いレベルのエンジニアの情報が集まるサービス

―― LAPRAS SCOUT導入の経緯を教えていただけますか?

張:提供するプロダクトのユーザーも増え、現在は成長プロセスのフェーズに入っています。サービスのクオリティを担保し成長させていく上で、高いレベルのエンジニアリングスキルを持っているシニア層のエンジニアの採用が必要不可欠でした。

シニア層のエンジニアをターゲットにどんなサービスで採用活動を行うのかを考えた時に挙がったのが、LAPRAS SCOUTでした。LAPRASに登録されている方々はハイクラスのエンジニアが多く、私たちが求めていたエンジニアと近い方が見つかるのでは、という期待感がありました。導入したのは2022年3月からです。

――候補となるエンジニアは、どのようにピックアップしていますか?

大中:ここは私からお話しさせていただきます。VPoEの張さんから指定されたエンジニアリングスキルをベースにタグレベル・技術力スコアなどを入力し、レコメンド機能を使って探しています。それにプラスしてconnpassなどで求める人材に近しい人がいないかも見ています。良さそうなイベントがあれば、Extension機能を使ってタレントプールに追加するといったこともやっています。例えば、弊社が開発で使っている「サーバーサイドKotlin」に関する勉強会に参加されているような方もよく見るようにしていましたね。

Extension機能に関しては、今まで他サービスではこういった機能はなかったのでかなり新鮮でした。connpassやTwitterなど、LAPRASというプラットフォーム外からも候補者を探すことができるというのは、とても魅力的な機能だと思います。気になった候補者の情報からLAPRASのプロフィールを拝見し、より多角的に情報を引き出すことができるので、候補者選定の精度を高めていけるのも魅力ですね。

前述したconnpassでの参加イベントはもちろん、Twitterなど他のサービスで気になったエンジニアをより深掘りできるというのは、LAPRASならではの体験です。「欲しい方を見つける」というよりは「気になった方をより詳しく知る」ための機能として活用させていただいています。

張:「この分野に強い興味を持っている人にアプローチしたい」と考えた時に、connpass内で具体的なイベントからエンジニアを探しにいけるというのは嬉しいですよね。興味や志向性に対するマッチングも高くなると思います。

エンジニアリングスキルだけではなく、事業内容に沿ったトピックでもアプローチしていけますよね。例えば、「BtoBサービスのエンジニアリング」に関したイベントに参加されてりるような方であれば、ヘンリーの事業内容にも興味を持ってもらえる可能性も高いですし。こういった興味軸の部分で人材を探すのに、Extension機能はかなり有効なのではないでしょうか。

――なるほど。その後の流れも教えてください。

大中:上記の作業から私たちが気になったエンジニアをタレントプールに追加し、ピックアップした理由をコメントに残して、VPoEの張さんをはじめとしたエンジニア陣にレビューをもらうようにしています。

張:エンジニアリングスキルがわかるメンバーが、候補者のプロフィールやGitHubなどのアウトプットを細かく確認することで、アンマッチを防ぐようにしています。現在、最初の候補者ピックアップに関しては大中ともう1人、インターンの2人にお任せしています。

運用スタート直後はタグレベルなどを見て、レビューにあげてもらうようにしていたのですが「正直その数字だけではエンジニアの実力は測れない部分もあるな」と思うようになりました。アウトプットの量などで数字は上がってくるので、サンプルコードなどを多くあげている方が数値が高かったりするんですよね。なので途中からアウトプットの質を重要視する運用に変更、併せてこれまでの経験や経歴も大中さんたちにも確認してもらうようにしました。

大中:私の持つエンジニアリング知識では、エンジニアのスキルを詳細に見ることはできません。GitHubの記事タイトルや、エンジニアとしての考え方がわかるようなブログなどから関連性の高いアウトプットがある人を前提にレビューをお願いするようにしました。現在では、使われている言語、スターの数、記事タイトルを確認して、レビュー時にメモを残す運用にしていますね。

もちろん、最初からそんな体制ができていたわけではなく、張さんの意見をもらいながら少しずつ、私たち側の選定精度をブラッシュアップしていきました。張さんたちエンジニアチームに頼りきらない採用体制を構築していき、非エンジニアでも候補者探しの第一段階をクリアしていける仕組みにしていきたいですね。私は今インターンとしてお手伝いをさせていただいていて来春にはいなくなってしまうのですが、後任の方にもうまく引き継いでもらえるよう、体制を整えている最中です。

お互いにプラスになる、上質なマッチングを目指す

――LAPRAS SCOUTを通じて、複数名のエンジニアの採用に成功していると伺っています。

張:そうですね。現在、副業の方を含めて3名の方が活躍してくださっています。SREが2名・フロントエンドエンジニアが1名採用できました。

――半年でシニアレベルのエンジニアを3名採用はすごいですね。ヘンリー社ではどういった部分をポイントに採用を行っているのですか?

張:もちろんスキルはしっかりと見ていますが、実際に一緒に働く上でそれ以外の部分にもこだわった採用活動を進めています。「その方がジョインすることでヘンリーにプラスになる」と同時に「候補者にとってもプラスになる」候補者のwillに繋がるマッチングを大切にしています。スキルフィットだけでスカウトすることはありませんね。ヘンリーが持つビジョンや事業の将来性などに魅力を感じてくださるかどうかは重要だと思っています。雇用形態もフレキシブルに対応していて、正社員だけではなく、副業・業務委託で活躍されている方もいらっしゃいます。

転職潜在層への効果的なタイミングを逃がさない

―― 実際にLAPRAS SCOUTを使用してみての感想を聞かせてください。

張:各媒体・プラットフォームからのアプローチに加えて、他SNSなどを入口として魅力的な候補者を見つけ出すことができるようになったと思います。

大中:1人の候補者に対する情報量は格段に増えましたね。技術力に加えて、転職意欲なども一括して情報を確認できるのは、LAPRAS SCOUTならではの強みだと感じています。

――「転職意欲の変化」にも、かなり注目しているのですか?

大中:技術力や志向性がヘンリーにマッチしそうだと感じても、転職意欲が低い方もいらっしゃいます。そんな時は、エンジニアへのレビューには挙げずに、タレントプールに追加するまでに留まっています。やはり転職意欲が低い時にアプローチしても効果的ではないと思いますので。タレントプールに追加している候補者の「転職意欲の変化」に関して通知がくるので、タイミングを合わせてアプローチするようにしています。中長期的な採用を見据えた、こういった運用ができるのも良いですよね。

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―― 今後のヘンリー社のエンジニア採用について教えてください。

張:やりたいことがまだまだ沢山ありますので、エンジニア採用は続けていく予定です。これからもスピード感を持って組織を強化していかなければいけないと思っています。今後もLAPRAS SCOUTを通じて、魅力的なエンジニアと接点をもっていきたいですね。

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