導入直後に注力した候補者の母集団形成が、未来の高難度のポジション採用に繋がる。ワンキャリアが実現したエンジニアマネージャー採用のノウハウとは

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2021年6月よりLAPRAS SCOUTでのエンジニア採用をはじめた株式会社ワンキャリア。エンジニアの中でも特に採用の難しい、多くの経験を持つエンジニアリングマネージャーの採用に成功した同社が行った採用活動とは。希少な人材に効果的にアクションを起こすために、LAPRAS SCOUTをどのように活用したのか。同社でエンジニア採用を進める執行役員 CTOの田中さん、経営企画部 採用人事の松本さんにお話を伺いました。

《プロフィール》
執行役員 CTO
田中 晋太朗さん(写真左):
東京⼤学大学院情報理工学系研究科卒業。小学4年頃からプログラミングを始める。大学入学後、アルバイトでのアプリ開発などを経て情報領域を専攻。2013年7月にMist Technologies株式会社を設立し、P2P技術を応用したPeer-Assisted CDN及びマルチプラットフォーム対応動画プレイヤーの開発及び事業化に携わる。その後、Mist Technologiesを上場企業へ売却し、PMI及び共同事業開発に従事。2018年10月株式会社ワンキャリアに入社し、技術開発領域を統括している。

経営企画部 採用人事 シニアエキスパート
松本 篤志さん(写真右):
2016年にワンキャリア1人目のマーケターとして入社し、創業5年で年間30万人以上の学生が利用するメディアへの実現に向けマーケティングとブランド構築に関する全般をリード。2020年からは1人目の採用人事にジョブチェンジ。新卒採用/中途採用(ビジネス職/エンジニア職)をともに統括。採用戦略の策定や要件定義から、母集団形成、内定承諾までのクロージングなど全プロセスを管轄。目下、採用人事やエンジニア採用広報など採用チームの採用・組織づくりに取り組んでいる。

株式会社ワンキャリア
「IT×HR」という領域で事業を展開し、多くの人のキャリアをサポートする株式会社ワンキャリア。2015年8月の創業以来、順調な成長を続け、2021年10月には東京証券取引所マザーズ市場に上場を遂げる(2022年4月にグロース市場に移行)。「人の数だけ、キャリアをつくる。」をミッションに掲げ、働く人の「仕事選び」に寄り添い、企業の「採用DX」を実現している。大学生向け新卒採用メディアである「ONE CAREER」、求職者向け中途採用メディア「ONE CAREER PLUS」、人事向け採用クラウドである「ONE CAREER CLOUD」を運営している。

◎参考/ワンキャリア企業紹介 https://speakerdeck.com/onecareer/wankiyaria-hui-she-shao-jie-zi-liao

LAPRAS SCOUTなら、高いレベルのエンジニアにしっかりとリーチしていける

―  LAPRAS SCOUTの導入の経緯を教えていただけますか?

松本:LAPRAS SCOUTを導入したのは2021年6月になります。当時はエンジニアの組織がまだ5名程度で、その全ての方がリファラルでの入社といった状況でした。そこからワンキャリアとして組織拡大を目指していくにあたり、優秀なエンジニアにしっかりとリーチしていけるチャネルを持つことが必要だと考えていました。今回採用を目指したのはエンジニアリングマネージャーというポジションでしたので、よりエンジニア採用に特化した媒体選定が不可欠だったのです。そんな視点から考えた時に候補に挙がったのがLAPRAS SCOUTでした。

それまでもスカウト系の媒体を利用しての採用活動は行っていたのですが、エンジニアに特化した媒体を利用したことは無い状況でしたので、いくつかのエンジニア採用に強そうな媒体を比較検討し、LAPRAS SCOUTの導入が決定しました。候補者を選ぶ基準となるGitHubやQiitaなどの情報がひとつにまとめられ、アウトプットをすぐに確認できる点なども魅力に感じました。

ワンキャリアで採用に携わるエンジニアの多くが、過去にエンジニア採用の経験をもっていましたので、スカウトを送っていく、カジュアル面談を通してアトラクトをしていくといった基本的な考えは浸透していました。チーム1人1人がエンジニア組織を作っていく・採用に対する意識は、かなり高かったと思います。

さらにコスト面もLAPRAS SCOUTを選んだ大きな要因でもあります。いくらスカウト活動を行っても定額の料金で運用することができるので、成功報酬など追加費用を考えずに限られた予算の中でも導入しやすいサービスだと感じました。現在、エンジニア採用に関して利用しているスカウト媒体はLAPRAS SCOUTだけです。併せて、エージェントによる紹介、リファラル採用の3本柱でエンジニア採用を行っています。

転職顕在層だけでは、欲しい人材と出会えない

―  LAPRAS SCOUTの運用方法を教えていただけますか?

松本:採用決定までのプロセスで言うと、基本的な求人票の作成などに関してはエンジニアチームの方で作成し、その後私が候補者を探して興味通知を送っていくという流れで行っています。検索条件の設定などは、私と採用を担当するエンジニアリングマネージャーと一緒に条件をすり合わせて「こういう条件で探していけばこういう人がヒットするから良さそうだよね」と確かめながら進めていますね。

私どもが考えた条件とマッチする候補者に興味通知をお送りすることで、ワンキャリアのことを周知することからスタートしました。その中で興味ありの返信をいただいたり、転職意欲が高い方をリストアップして、CTOの田中に情報を共有。田中や現場エンジニアがスカウトメールを送っていました。

田中:スカウトメールに関しては、私をはじめとしたエンジニアが担当するようにしています。候補者に対して技術者として魅力に感じた部分、活かしてほしい経験をしっかりと文面に落とし込んだパーソナライズされたものをお送りするようにしています。私がCTOとしての目線から見たスカウトをお送りすることもありますし、現場のエンジニアがスカウトを送ることもあります。このあたりはどういった手法がいいのかは常に試しながらやっている感じですね。

― エンジニアリングマネージャー採用ならではの苦労などはありましたか?

田中:やはりエンジニアリングマネージャーというポジションだとどうしても母数は少なくなってしまいます。だからこそ、長期的な視点を持っての採用活動が重要です。候補者となる方も現職でプロジェクトに携わっている方がほとんどですので、お声掛けしてすぐに選考、という流れは現実的には難しいと思います。今回、採用することができた方も最初に接点を持ったのは2021年の8月でした。その時に一度カジュアル面談でお話させていただいたのですが「今すぐの転職は考えていない」とのことでしたので、タレントプールで転職意欲に関するステータス変化を待っていました。

松本:2022年1月にLAPRASのプロフィール上で転職意欲の変化が見られたので、すぐに田中に連絡してメッセージを送ってもらいました。こういった変化をメールで通知してくれる点もLAPRAS SCOUTを使っていてとても助かるポイントですよね。

最適なタイミングでアプローチをするためには、運用直後の種蒔きが重要

―  候補者の転職意欲の変化に併せて、スピーディーに行動できたのが大きかったんですね。

田中:そうですね。今回採用できた方以外の候補者の方々に対しても、常に転職意欲の変化をキャッチし、すぐにアクションできるようには意識していました。LAPRAS SCOUT運用直後から、ワンキャリアのエンジニアリングマネージャー候補となりえる方々に積極的に興味通知をお送りし、接点を作っていくことができたのが今回の採用成功の鍵になったと思います。

松本:2回目のアプローチ後からの選考スピードに関しても、できる限りスピード感のある対応できるように心掛けました。ワンキャリアでは、代表をはじめ「優秀な人材の採用」に対する意識を高く持っていましたので、優先的に今回の選考・面接に時間を使うことができました。代表からは「良い人がいれば、一次面接が決まった時点で最終までの日程を組んでくれ」と常々言われていましたね。

―  LAPRAS SCOUTを実際に使用してみての感想はいかがですか?

松本:ポジションによる部分も大きいとは思うのですが、スカウトをお送りしてそのまま採用プロセスが進捗していくというパターンは、現実的にはレアなのかなと考えています。だからこそ、LAPRAS SCOUT運用スタート直後にどれだけ、タレントプールに候補者を追加できるかというのは重要だと思います。初期段階でこちらに注力することで、LAPRAS SCOUTでの成果も変わってくるように感じましたね。

田中:候補者の転職意欲の変化などタイミングを逃さないことであったり、エンジニア採用の中でそれぞれの候補者に対して行わなければならないアクションの部分をきっちり管理できる機能がLAPRAS SCOUTには備わっていると感じています。LAPRAS SCOUTを活用する基本手法もわかってきたのでブラッシュアップさせて、今後のエンジニア採用に繋げていきたいです。

―  今後のエンジニア採用についてはどのように考えていますか?

田中:社内のプロジェクト数も順調に増えていますので、まだまだ採用には力をいれていきたいと考えています。また、今年から新卒のエンジニア採用も始まりました。ポテンシャル採用はそちらでカバーして、LAPRAS SCOUTではマネージャーポジション等の高難易度ポジションの採用を推し進めていきたいですね。

―  本日はありがとうございました!

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