今回の記事では、LAPRAS SCOUTを活用して2名のエンジニア採用に成功した株式会社ROXXにインタビューしました。
LAPRAS SCOUTを通じたダイレクトリクルーティングだけではなく、採用が落ち着いてきた現在でも活用しているタレントプール機能について、またエンジニア採用手法やROXXのエンジニア組織としてのミッションバリューについてもお話いただきました。
《プロフィール》
株式会社ROXX CTO 松本 宏太さん
在学中に学生向けクーポンサービスの立ち上げ、技術責任者としてインフラからサーバサイドの技術を担当。ゲーム会社に転職後はサーバサイドエンジニアとして運用を担当。そのノウハウを使ってベトナム子会社立ち上げの際にマネージャーとして担当。日本帰国後は2つのゲーム立ち上げを経験。その後、シード企業を対象とした、技術・資金の投資支援事業の技術担当者となり、株式会社ROXXにCTOとして転職。エンジニアの採用から開発マネジメント、全社のセキュリティーまで幅広く担当している
株式会社ROXX:
ROXXは「人を想い、社会に問う」をビジョンに、2013年に設立しました。この先何十年も使い続けられるような社会的意義のあるサービスを目指し、人材紹介会社向けの求人流通プラットフォーム『agent bank』、日本初の月額定額制リファレンスチェックサービス『back check』という2つのHRTechサービスを展開しています。
目次
自身がエンジニアとして使わないサービスなら、採用でも使わない
ー 現在のエンジニア採用で注力している施策について教えていただけますか?
LAPRAS SCOUTとWantedlyのスカウトの効果が高かったので、この2つのサービスを使ったスカウトにフォーカスしています。スカウト数に対する面談確定率が10%を超えるサービスは他にはありませんでした。
これから開発責任者レベルのエンジニア採用を行っていく予定ですので、ヘッドハンティング会社も活用しようと思っています。人力で優秀な人を見つけてきてくれるような会社ですね。
ー 応募を待つ媒体のようなサービスは使わなかったんですか?
基本的にエンジニア採用において媒体を使って応募を待つことは効果的ではなく、こちらからスカウトしなきゃいけないなと思っています。
ー 効果的ではない、というのはどういった考えからですか?
まず私自身がエンジニアとしてそういうサービスを使おうと思わないからですね。
周りの優秀なエンジニアを見ていても、応募型の媒体を使っている人は少ないです。自ら応募する「顕在層」ではなく、優秀なエンジニアが多くいる「潜在層」が登録している採用サービスを使うべきだと思っていました。
ヘッドハンティング会社も候補者として私自身に声をかけていただいて、信頼できると思った企業だけに絞って依頼しています。
採用が少ない時期はタレントプールで将来に備える
ー LAPRAS SCOUTの運用について教えていただけますか?
LAPRAS SCOUTでは正社員1名、業務委託1名を採用しました。
正直なお話をすると、今は採用状況が落ち着いてきているので積極的にスカウトはしていないです。でも、タレントプール内の候補者の転職意欲が変更されたという通知は確認しています。
ー スカウトではなくタレントプールの利用がメインということですね。
そうですね。
今後エンジニア採用に注力するタイミングでは、転職意欲と興味通知(※)の状況を確認して、転職意欲が高くかつROXXに興味がある方には声をかけようと思っています。
タレントプールにはすでに今後採用したい人を大量に登録しています。今は候補者を追加するというより、この候補者たちをしっかり注視していく方向で考えています。
※タレントプールに入れるだけで興味があることを候補者に通知する機能。候補者は通知に対してリアクションすることでマッチングが可能。
採用活動には、積極的に採用する時とそうではない時があります。ROXXでも採用に注力していたころに比べて現在は落ち着いています。でも落ち着いている時期であっても母集団をメンテナンスしておいて、将来必要になった時にすみやかに採用できる体制をとる必要があります。
LAPRAS SCOUTには現在もタレントプールがありますが、そのニーズを叶えてくれる機能がもっと増えていくといいですね。
ー ありがとうございます。具体的な要望はありますか?
タレントプールについては、自社にマッチした母集団が常に自動でメンテナンスされているのが理想の状態です。採用担当者にかかる工数をなるべく下げられるようになるととても嬉しいですね。
そうすることで、採用担当者はデータベースから候補者をピックアップして母集団を形成して、転職アラートなどの通知を見れば良い、そういった楽な運用になるはずです。
「個の市場価値が組織に還元される」エンジニア向けのミッションバリューの存在
ー 入社した方はROXXのどんなところを魅力に感じていたんですか?
事業の理念とその方の志向が合致していたことが一番のポイントでしたね。
具体的に言うと、スモールビジネスの人たちを束ねる事業に興味があって、ROXXのエージェントバンクでやっていることはまさしく同じだったためマッチしました。
開発者としての魅力ももちろんあると思いますが、今回の採用ではプラスアルファの要素でしたね。
ー 開発者としての魅力についても教えていただけますか?
例えば、開発組織のためのミッションバリューみたいなのがあります。「アウトプットを是としましょう」「最高のパフォーマンスを出しましょう」「新しいことにチャレンジして体系化していきましょう」といったものですね。
その根本にあるのは、エンジニア個人としての市場価値を高めるという活動が組織に還元されるという思想です。
アウトプットについて具体的にお話すると、ブログを毎月書いていたり、WEB+DB PRESSという雑誌で連載していたり、200人規模の勉強会を主催しているのでメンバーがいつでも登壇できたり、メンバーに対してコミュニティ立ち上げの支援をしていたりしています。
ー すばらしいですね。バリューと紐付いているのも徹底されていますね。
バリューと紐付けることでエンジニアも非エンジニアも「それが正しいよね」と認識できる状態ができましたし、そこに予算を組み込める、そして実際に行動するようになっています。
ー お話を聞くとWEB上でアウトプットしている人を探せるLAPRAS SCOUTと、ROXXのエンジニア採用の相性はとても良さそうですね。
そうですね。すでにアウトプットもしていますが、そのバリューをベースにして社外からもアウトプットを是と考えるエンジニアに入社してもらえるといいなと思っています。
ー ありがとうございました!
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