Extension機能を活かした母集団形成が鍵。カンムが転職潜在層のエンジニアにアプローチできるワケ

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LAPRAS SCOUTを利用した採用活動を1年以上続けてきた株式会社カンム。前回のCTOの伊藤さん、エンジニアの石澤さんに引き続き、2回目の取材です。満足度の高いマッチングを生み出し続けたスカウトメールの秘訣、Extension機能の活用、そしてエンジニア採用担当にとって一番必要な能力とは。同社の管理部人事チームの高野さんにお話を伺いました。

《プロフィール》
高野 彩さん:
獨協大学 外国語学部を卒業後、求人広告とマーケティング商材の営業を経験、その後2014年にコイニー株式会社に入社。コイニーで労務・総務・採用などコーポレート業務全般を経験した後、2018年2月よりヘイ所属となり、ヘイ/コイニー両社の採用を担当。2020年5月にカンムに入社。

株式会社カンム
株式会社カンムは「心理的unbankedをソフトウェアで解決する」をミッションに、心理的な理由で金融サービスを活用できていない人向けにサービスを提供する会社です。現在は、Visaプリペイドカードアプリ『バンドルカード』を運営しております。バンドルカードはアプリから誰でも1分で発行できるVisaプリペイドカードで、カードでの決済手段をまだ持っていないユーザー、クレジットカ―ドでの支払いに抵抗があるユーザーに、新しいカード決済体験を提供しています。2018年より、後払い式のチャージにも対応し、自宅でカード発行・チャージ・決済が完結する体験を実現しています。現在バンドルカードは300万ダウンロードを超え、さらなる成長を目指して活動中です。
また、現在決済×投資領域の新規プロダクトも開発中で、2021年にリリースできるよう開発を進めています。

採用チームとエンジニアチームが常に連携しながら、採用活動を動かす

ー LAPRAS SCOUTの運用体制について教えていただけますか?

採用要件・技術スタックを担当エンジニアに確認し、条件にマッチした候補者をLAPRAS SCOUTなどでリサーチし、採用チームで1日3名ほどを目安にピックアップを行っています。

ぜひお会いしてみたい!と思った方が採用要件とマッチしているかを社内の複数のエンジニアにレビューしてもらって、CTOの伊藤と採用チームが連携してスカウトメールを作成していく、というのが基本的な流れです。

レビューの過程で「こういったところがうちのチームに合いそう」「こういったアウトプットが好き」、といったコメントをCTOの伊藤以外のエンジニアからももらい、伊藤が送るスカウトメールの文章に反映させていきます。

エンジニア採用に専門知識は不可欠ですので、エンジニアとしての実務経験がない採用チームだけでスカウトのプロセスを完結させるのは非常に難しいと思います。ただエンジニアがスカウトにさけるリソースにも限界があるため、採用チームが担える工程とエンジニアが担当する工程を区分することで、エンジニアチームの負荷が少なく運用できる今のスタイルになりました。

アウトプットに目を通してのスカウトメールの作成には長いと1時間ほどかかるときもありますし、まとまった時間をどこかで作らなければいけません。この流れにしたことで、スカウトのプロセスが停滞してしまうことも少なくなり、一定のスピード感で採用活動を行えるようになりました。

ー カンムさんは1年以上も運用している中で、40%を超える高い返信率をキープしています。

スカウトメールを受け取った候補者が「自分のアウトプットをしっかりと確認した上で送ってくれた特別なメールだ」と感じられるように、スカウトメールのパーソナライズは大切にしています。

ー 一定量のスカウトメールを送って、この数字は驚異的だと思いますよ。

スカウトメールも含めて、自分たちが外に出す情報・文章に対して強くこだわるのは、カンムのカルチャーかもしれません。きれいに着飾った言葉を発信するのではなく、等身大の内容だけど魅力的に伝えられるようじっくりと考え抜いた、相手に伝わる言葉での発信を大切にしています。そんな部分が候補者の方々に好印象を持ってもらえたのであれば嬉しいですね。

◎参考:カンムの過去取材記事『採用オファーにも心をこめたパーソナライズを!カンムが本当に必要なエンジニアを採用するために大事にしていること

エンジニアのアウトプットから、より多くの候補者を探しだす

ー 候補者のピックアップには、どんな機能を活用していますか?

レコメンド機能はもちろんですが、Extension機能も多く利用しています。採用要件に近い方が興味を持って参加していそうなイベントをconnpassで検索し、特定のテーマに興味を持つ参加者の方を一覧にして見ることもあります。先日、React Nativeに精通したエンジニアの採用に成功できたのですが、その方は実際にExtension機能を利用してconnpassから探してスカウトした結果、業務委託としてジョインいただけることになりました。母集団が少なくなってしまいがちな、希少なスキルの技術者もまとめて探しだせるので、母集団形成に困っている企業にはぜひ試していただきたいです。

ー うまく機能を活用していただけているようで嬉しいです。

Extension機能は、Twitterからの候補者探しにも積極的に利用しています。エンジニアの方々は、近い領域・スキルをお持ちの方同士が繋がっていることも多いので、気になったエンジニアのフォロワーを順番に見ていくこともあります。根気のいる作業にはなりますが、自分たちの求めている最適な候補者にたどり着くには、結局こういった地道な方法も必要だと思います。見つけた候補者はLAPRAS上の情報を確認し、タレントプールに追加しエンジニアチームに確認してもらっています。

ー イベント参加や登壇と合わせてのリサーチにも利用されていると聞いています。

先日開催された「Go Conference 2021 Spring」に、カンムはスポンサーとして参加し、さらに当社のエンジニアが3名登壇したのですが、開催中は私がTwitterでの反響をリアルタイムに確認していました。カンムのエンジニアの露出時間も長かったので、かなりの人数の方がTwitterで言及してくださっていたようです。このように、カンムに対して興味を持っていただけている方のTwitterアカウントもExtension機能で確認し、条件面でマッチしそうな方はLAPRAS SCOUT上のタレントプールに追加しました。

ポートフォリオとして、候補者の多くの情報がひとつにまとまっていますので、多角的なアウトプットにストレスなくアクセスできるのがLAPRAS SCOUTの大きな魅力だと思います。

また、優秀な人材へのアプローチはタイミングも重要ですから、タレントプールに追加した候補者の動向は常に意識し、転職意欲の変化などが起きたら直ちに対応できる環境を整えています。

素直に人を頼れることが、エンジニア採用担当に一番必要な能力

―カンムという会社の魅力を教えていただけますか?

それぞれの分野でのスペシャリストが集まっている会社です。エンジニアはもちろん、それぞれのポジションにいる人たちが自分の仕事に誇りを持って向き合っている人ばかり。単純な経験やスキルとポジションの役割ではなく、「なぜあなたなのか」という人間性の部分も大切にした採用活動を行っています。

―エンジニア採用を担当する人事の皆さんの中には、エンジニアリングへの知識に乏しい方も少なくありません。そんなエンジニア採用に悩む採用担当の皆様へアドバイスをいただけますか?

エンジニアとして働いた経験のない方にとって、エンジニア採用はとても難しく感じるものだと思います。エンジニアリングに関する情報は常に更新され、少々勉強しただけでは全てを理解することなど、とてもできません。

そんなときに自分ひとりで解決しようとするのではなく、社内のエンジニアや経営陣、そしてLAPRAS SCOUTのカスタマーサクセスマネージャーや営業担当の方などにサポートしてもらいながら進めていくのが理想だと思います。素直に人に頼ることが、周りを巻き込みながら一緒に仕事をしていくコツなのかもしれませんね。

ー本日はありがとうございました。

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